分身を極めし者! もっと先へ!
本日は2回更新予定!
<スキルレベルが最大に達しました! スキル調整が解放されました!>
<基礎スキルのスキルレベル向上が解放されました!>
……どういう意味だ?
さっきも【分身の術】の説明が変わっていたよな?
【分身の術】を表示させる。
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【分身の術】
レベル5:分身を出現させる位置、強度、動作が強化される。
レベル最大:スキル調整可能
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ふーむ。
スキル調整可能? どうやるんだ?
「おっ、ここ押せるようだな」
……ポチッと。
表示が切り替わる。
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【分身の術】
威力 :調整可能
距離 :調整可能
発動 :調整可能
時間 :調整可能
CD :調整可能
消費 :調整可能
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これは……なんだ?
威力とかの項目部分が押せるようだ。
試しに押してみるか。
表示が切り替わる。
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威力を調整しますか?
+ -
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プラス記号とマイナス記号が表示されている。
「上げたり下げたりできるのか……?」
下げる?
スキル強化じゃなくて、言葉通りの調整なんだな。
でも、意味なくね?
下げるわけないだろ。
上げるに決まっている!
これはスキルをさらに一段階強化できるってことだ。
コストもかからなそうだし……すごいんじゃね!?
分身の術の場合、上げたいのは威力じゃない。
足りてないのは持続時間だ。
これを上げ……いや待てよ。
先にレベル五になった素の状態を確認しなくちゃな!
さっそく試そう!
まずはコスト。
分身を出して疲労感をチェック。
魔力を使う感覚は肉体の疲労とは違うけど、体感ではレベル四より大きい。
増え方はレベルごとに同じ程度増えていく。
つまり、レベル一よりレベル五のほうが五倍消費する。
レベル五で連発したらすぐに魔力酔いになってしまうだろう。
スキルは使うときに、段階を調節できる。
低レベルに抑えれば魔力消費は小さくなるってわけ。
たとえば壁にしたり突撃させるときは、強度も持続時間も必要ない。
強い一体を出すより、何体も出したほうが強い。
やりくりが重要になってくる。
距離は六メートルほど。
ちょっと伸びた。
分身の術は離れた位置に出すことができるのも強みだ。
相手の背後だろうが、好きな場所に出せる。
制約もある。
空中や地中、敵の体内などには出せない。
これは前と変わらないようだ。
クールダウン時間はもともと短かった。
レベル三くらいからは連発できるようになっていた。
だから、レベル五になっても恩恵は小さいな。
つぎ、威力。
操作や耐久力に影響するはずだ。
レベル一だとその場から動かすこともできなかった。
レベル三からは移動させられるようになっていた。
これはほとんど変わっていない。
残念ながら、素早くなったり力が強くなったりしなかった。
ステータスは効果がないので、生身の俺くらいだ。
さて、耐久力はどうだ?
分身を出して、それを自分で攻撃して検証する。
自分で自分を殴るみたいな、妙な絵面になる。
痛みや知能はないとはいえ、無抵抗の分身を殴るのは気が引ける。
だけど、検証のためだから仕方ない……。許せ分身!
意志も痛みもないけどね!
ふむ……。
何度か殴りつけると分身は塵になって消える。
ある程度のダメージを負うと塵になって消える。
レベル四とあんまり変わらない気がする。
次は発動。
これは一瞬だ。レベル一からそうだな。
そして時間。持続時間だ。
前までは三分ほどだったが……なんと十分も持続する!
レベル一は数秒だったことを思うと、時間は伸びやすいようだ。
いいね、【分身の術】レベル五! 上げてよかった!
順当に強化されていたぜ!
さて次は解放された新要素、スキル調整を試そう!




