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社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
四章 副業は公儀隠密で!

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新装備の希望聴取! 究極の二択を迫られる!?

本日は2回投稿予定!

 俺はトウコに聞く。


「トウコ用の装備品を作るけど、希望はあるか?」

「そっスねえ……。リン姉とおそろいがいいかと思ったんスけど、並ぶと見劣(みおと)りしちゃうんスよねえ」


 気にしすぎな気もするが……言いたいことはわかる。


「公開処刑ってやつか?」

「そうっス。だからかぶらない方向から攻めるっス!」


 二人は美人系とカワイイ系で、ぜんぜん違う。

 リン用に作った服を着せても、トウコの個性が死んでしまう。


「ふむ。どんな感じにする? あ、忍者っぽい感じで揃えるからな?」

「じゃあ、ミニスカニーハイで! 着物風っス!」


 ほう……露出多めな感じか!

 リンの服は露出度が低い。別方向でいいかもしれない。


 これもくノ一装束の定番だよな。

 そういうのも嫌いじゃない! いや、大好物だね!


「短い丈の着物だな。よし、考えておくぞ」

「お、すんなりオーケーっスね?」


 ニヤけるのはやめなさい。


「まあ、トウコに地味忍者風は似合わないような気がするしな」


 俺の忍者装束は実用性に少しのロマンを足した忍ぶタイプである。

 顔や手の一部しか露出していない。

 暗闇で丸まるだけで現実忍術である隠れ身の術ができるほどだ。


「そうっスか? そういうのもカワイイかもしれないっスよ?」


 うーん。言われてみれば似合う気がしてきた。

 小柄でくるくると動き回るトウコはちびっこ忍者っぽくもある。


「ああ、アリだな。でもま、着物風でいこう。脛当(すねあて)小手(こて)はいるか?」

「リン姉のやつみたいなのっスか? ん-。手甲はジャマかもしれないっス」


 銃の操作にジャマってことだ。


「じゃ、小手はなし。脛当(すねあて)は?」

「あたしは防御より火力っス! 軽いほうがいいっスね」


「じゃあ、足の防具はいらないか?」


 トウコはからかうように、俺の顔を覗き込んで言う。


ちな(ちなみに)店長って生足(ナマアシ)派っスか? 靴下派っスか?」

「なんだよその二択!?」


「へへー。どうっスかぁ? どっちがスキなんスかぁー?」


 (あお)ってきよる!

 めんどくせえ! こいつめんどくせえっ!


 どう答えても俺が損しそうな感じがするぞ!?


 俺は靴下に欲情したりしない!


 下着に興味持ったりしないのだ。

 人間、大事なのは中身だからな!


「……防具はあったほうがいいと思うぞ。つまり靴下はあったほうがいいだろう!」

「ちぇっ! うまいこと逃げたっスね!」


「逃げも隠れもするぜ。忍者だからな!」

「じゃあ、ニーハイでよろしくっス!」


「ニーハイソックスか。リンのタイツ風と似た感じになると思うぞ」

「なに言ってんスか店長! タイツとニーハイはぜんぜん違うっス!」


 こだわりよる!

 トウコは鼻息荒く熱弁している。


「まあ、そういう感じで作っておく」

「じゃ、サイズをどうぞ! 脱げばいいっスか?」


 トウコが服に手をかける。


「いらん! もうお前のサイズはわかってるから!」

「あたしのカラダを暗記してるとはさすがっス!」


「そういうんじゃねえ!」

「へへ、隠さなくてもいいっス! あたしは店長のサイズはバッチリ把握してるっス!」


「なんのサイズだよ!? 隠せよ!」


 トウコはにやにや笑っている。

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