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社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
四章 副業は公儀隠密で!

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スヤリでニヤリ! 魔力って不思議だな……?

短いので二回更新予定!

 二人はボス戦の相談をしている。

 俺とリン、俺とトウコの連携はバッチリだ。

 今回はリンとトウコの連携を深めてもらいたい。


 意見も出ているし、俺が口を出さなくても大丈夫そうだ。



 二人が相談している時間を利用して、俺はスキルの練習をしよう!

 【忍具収納】の練習である。


 作っておいた(やり)を取り出し、また収納する。

 出す……しまう。交互にくり返す。


 さて、この()()()()である。

 ここへ来る前に作成して収納に入れておいたのだ。


 材料は木の棒と鉄少々。魔石は奮発した。


 直槍(すやり)――二間槍(にけんやり)である!


 穂先(槍身)がまっすぐなものを直槍と言う。


 穂先(ほさき)だけが鉄で、鋭利な刃物。

 シンプルな刃が長い棒の先についているわけだ。


 全長は二間(にけん)――三百六十センチほど。

 畳の縦二枚分なので、かなりの長さになる。


 二間の長さなので二間槍(にけんやり)と呼ばれる。


 二間槍(にけんやり)直槍(すやり)と呼べばいいんだろうか。

 二間直槍か?


 ま、呼び方はどうでもいいか。



 重さは四キロほど。

 持って歩くには重すぎる。

 そこで【忍具収納】に入れているのだ。


 柄の太さは半径二センチほどの楕円(だえん)形だ。

 体積が五リットル以下になるように計算したのだ。

 バッチリ収納一枠に収まる!



 この槍は普段使いの武器じゃない。

 普通の槍よりも重くて硬い。しならない。


 突いたり振ったりするのは難しいのだ。

 でも問題ない。

 そういう使い方をしないからだ!



 俺は槍を出し入れしながら、ふと疑問を覚える。

 そういえば【忍具収納】って魔力を消費しないのか?


 謎の収納空間を維持したり、そこから出し入れしたり。

 高度な空間操作、瞬間移動のようなことをしている。

 その割に、魔力を使っている体感がないのだ。


 ゲームや漫画での収納スキルってだいたいそうだけど……。



 収納した状態では何の体感もない。

 出し入れするときもそうだ。

 つまり魔力を使わないか、かなり少ないのだろう。


 もし少しでも魔力を消費するとしたら……。

 現実世界にも魔力があるってことになるよな?


 外ではステータスはなくなると思っていた。

 魔力のステータスがなくなるはず。

 だけど、外でもスキルは使える。


 外でも【忍具収納】の中身は消えないし、出し入れもできる。


 弱まった状態とはいえ、他のスキルも使える。

 当然、これには魔力を使うはずだ。


 つまり……これはリソースとしての魔力(MP)がある証拠と言えないか?


 たとえばダンジョンの中で魔力を減らして外へ出る。

 寝て起きれば時間経過で魔力が回復している。


 ダンジョンの中で待つ必要はない。

 ダンジョンの外でも魔力は回復する。


 不思議だよなぁ……。


 魔力がなんなのかはわからない。

 ダンジョンの中だけにある不思議な力と思っていたが、そうじゃないってことだ。


 俺の体から湧き出しているんだろうか?

 ダンジョンに入ったことで、体に変化が起きたのか?


 ダンジョン保持者――。

 御庭のような異能者とは違う存在。


 一般人に魔力はあるのか?

 これは確かめようがない。聞くわけにいかない。


 異能者には魔力があるのか?

 ……今度、御庭に聞いてみるか。


 当たり前の疑問のようでいて、けっこう衝撃的なことだ。

 現代日本……というか地球には魔力が存在している!?

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