【忍具収納】のルールまとめ! やっとだよ!
【忍具収納】について判明したルールは以下の通りだ。
収納するには手を使う。
手で持つか触れることで出し入れする。
三秒間離さずに触れ続ける必要がある。
この三秒の間、触れ続けていれば動いていてもいい。
収納する品を武器のように振るっていてもいい。
戦っている途中で武器を収納することもできるわけだな。
出し入れは一度に一つずつ。
同時に二つは扱えない。シングルタスクである。
一枠ごとの制限は――
――数は同種のものを三十個まで。
――体積は五リットルまで。
――重さは不明。追求しない。
重さは五リットルの大水玉を作れば検証できる。
だけど【忍具作成】のコストが高い。大きくて重いためだ。
なので検証しないでパス!
重さは五キロと予想するにとどめる。
同種とは、同じ種類の品物だ。
手裏剣を三十個といった具合。
多少の形のバラツキは許容される。三寸釘と五寸釘とか。
手作りの品は工場で大量生産した規格品と違って不揃いな場合がある。
そういう場合でも収納できる配慮だろう。
同種でないものは一枠にならない。
手裏剣とクナイを同時に収納することはできない。
一つずつ順番にしか入れられず、二枠消費される。
一度に収納して振り分けることもできない。
数、体積、重さの制限を超える場合のルール。
枠が結合、連結される。
超えた分を二枠にまたがって収納できる。
三枠使えば十五リットルサイズの大きな忍具が収納できる。
上記とは別の制限もある。
イレモノと中身はセットで一種とみなされる。
――剣と鞘。
――くす玉と紙片。
――手裏剣ポーチと手裏剣。
この場合は合計で三十パーツまでになる。
手裏剣ポーチと手裏剣二十九本で三十パーツという具合だ。
液体や粉は密閉されていないと不可である。
穴の開いた器でこぼれるとダメ。
密閉された容器に入れた場合はひとまとまりとみなされる。
たとえば目つぶし玉や水玉。
これはイレモノと見なされない。
イレモノを入れ子にすることは許されない。
イレモノの中にイレモノを入れるのはダメ。
大きなくす玉風のイレモノに二十九個の目つぶし玉を入れることは可能だ。
目つぶし玉はイレモノと中身として扱われない。
ひとつのまとまりだからである。手裏剣一本と同等である。
目つぶし玉という一つの機能、一つの忍具と扱われる。
収納する品物が濡れていたり汚れていても問題ない。
そのまま収納され、そのまま出てくる。
手裏剣に水滴をつけて収納してしばらくして取り出す。
すると、同じ位置に水滴がついた状態で出てくるのだ。
つまり、乾燥したり収納内でこぼれ落ちたりしない。
これはたぶん、汚れたり濡れたものを収納できる配慮だろう。
雨の日には収納が使えなくなるなんてことはない。
収納の内部は時間が停止しているか、類似の状態にある。
つまり、入れたものは変化しない。
これはお湯玉を作成して試した。
温かいお湯をイレモノに入れた投げモノである。
収納してしばらくして取り出し、確認する。
温かいままだ。水になっていない。温度は失われない。
氷も同様だった。溶けない。
これはかなり、チート的な効果だと言える。
ほとんど地味で渋い【忍具収納】さんにも、スゴイ効果はあったのだ!
時間停止してますよね!?
こっそりスゴイことをしている!
やはり収納系のスキルは無限の可能性を秘めている!
収納した品はダンジョンの外でも消えない。
一枠目、最初に入れた品だけを取り出せる。
他のダンジョンでもすべて枠が出し入れできる。
クローゼットダンジョンと草原ダンジョン間で確認した。
他のダンジョンすべてで使えるかは不明である。
さて……さんざん検証した!
もう飽き飽きするくらいにな!
でも、そのおかげでいろいろわかった!
そしてついに! 【忍具収納】さんの弱点がわかったのだ!
細かい仕様のスキをつき、欺くアイデアが浮かんだぜ!




