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社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
四章 副業は公儀隠密で!

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実験! 収納の秘密を探れ! 入れ物と数量のルール!

 いや、満足してる場合か!


 まだ【収納】の概要を説明しただけだ。


 【忍具収納】の性質はまた別である。

 そして検証は途中だった!


「というわけで、俺は忍具収納について調べてたんだ――」


 俺はリンにここまでの成果を説明する。

 細かい話だが、リンは楽し気に聞いてくれる。


「で、くす玉で試してたんだけど……ややこしいからもう一度整理してみよう」

「はいっ」


 俺はリンに説明する。


 通常のくす玉は大きく分けて三つのパーツで構成される。

 外側の丸い部分。

 中身の紙吹雪。

 引っ張るヒモ。


 祝! 合格! みたいな巻物状の垂れ幕があったりもする。



 俺が作る「くす玉」はコウモリ用のチャフだ。

 紙やアルミ片をばらまいてエコーロケーション(反響定位)を妨害するための投げモノである。


 空中に投げ上げて飛び道具で破壊することで割る。

 ヒモも垂れ幕もいらない。


 だから俺のくす玉はガワと中身の二パーツである。

 検証用に作ったくす玉もヒモなしである。


 で、くす玉のなかには紙片がたくさん入っている。

 パカっと割ると出てくる紙吹雪だ。


 この中身の紙片が一枚一枚カウントされる。


 「えーと……中身の紙切れですよね?」

 「そうなんだ。それにより数の上限のルールにひっかかってくる」


 数の上限は釘で検証した。


 三十一個目を手に乗せると収納できなくなる。

 つまり数の上限は三十個。


 厳密にいえば三十一個目は枠に余裕があれば収納できる。

 これまたややこしい。


 別ルールとして一枠に収まらないものは二枠使って収納される。

 これはあとで整理するのでいったん置いておこう。



「うう。ややこしいですねー」

「だろ? で、ここからがまた細かいんだが……」



 くす玉は中身を含めて一個とカウントするのではない。

 外側(ガワ)が一。中身は二十九の紙片まで。


「あー。なんかへんな感じですねー。くす玉って中身を含めてくす玉ですよね」

「普通はそうだよな。なのに、ガワと中身が別のものと扱われているんだ。入れ物と品物みたいにね」



 【忍具収納】のスキルレベルが3だと三種類の品が収納できる。

 三枠と言い換えられる。


 一枠ごとの制限は――

 ――数は三十個まで。

 ――体積は五リットルまで。

 ――重さは推定五キロまで。


 くす玉は体積が五リットルになるように作ってある。

 ガワだけならオーケー。収納できる。


 中身に大量の紙吹雪を加えてみたら、収納できなくなったのだ。

 紙吹雪の数が二十九まではオーケーだが、それ以上はダメなのだ。


 なお、くす玉には貯金箱のような穴をあけていて、そこから紙片を出し入れしながら試した。

 毎回クラフトするのは面倒だしコストがかかるのだ。


 ……なんの検証だよこれ。



「つまり入れ物も忍具収納にしまえるってことだな」

「なるほどー!」


 刀と(さや)のような入れ物は忍具扱いで許容される。

 刀と鞘は別の種類の品物とも言えるけど、ここは許されるんだな。


 気難しい【忍具収納】さん。


「手裏剣ポーチに二十九本の棒手裏剣を入れて収納できるってことになる」

「バラで入れるより便利ですねー!」


「これが数の制限だね。三十まで」

「はいっ!」


 なんだか教授と助手の実験番組みたいで楽しくなってきたな!

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― 新着の感想 ―
[一言] 収納数はレベルが関係してる可能性大だけど、そこらへんは一気にレベルを上げたから確認出来ないからなぁw これ、紙片は忍具じゃない可能性があるから、薬箱(忍具)×1と薬×29が出来る可能性があ…
[一言] 創作料理教室みたいになってるけどリンさんウキウキですねw
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