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社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
四章 副業は公儀隠密で!

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朝練! ダンジョン中毒で仕事中毒……!?

 翌朝。早朝。

 ひとりで朝練だ!


 朝からダンジョンに入る変態だとトウコには言われたが、そうかもしれぬ。

 ダンジョンに(もぐ)らないと満足できない体になってしまった!


 潜るのはモンスターの間引きというよりは単なる日課だ。

 単純に楽しいので潜る。趣味だからね!


 ゴブリンしばくべし! コウモリ落とすべし!

 バッティングセンター感覚である。

 振り回すのはバットではなく忍者刀だ。



 各種スキルを連発しながらダンジョンを駆け抜ける。

 熟練度稼ぎのためだ。

 ケチらずぶっ放すスキルでモンスターは涙目である。



 とくに力を入れたのは【反発の術】を移動に応用する練習だ。


 靴は()かず裸足である。

 岩で足を傷つけないように歩くのも修練(しゅうれん)だ。


 【歩法】や【軽業】のおかげで、足さばきは()えわたっている。


 それでも難しいな!

 草原ダンジョンの草地と違って、硬い洞窟の床だと反動がもろに来る。


 姿勢を保つのが難しい。

 壁にぶつかったり転びかけたりもする。


 ちょっとしたケガは薬草丸(回復アイテム)のおかげですぐに治るから問題ない。



「さて、朝練はこんなもんにしておくか!」


 拠点に帰ると自律分身が出迎えてくれる。

 作業台の上には店の書類が並べられている。


「おう! おかえり(本体)

「おう、(自律)! どうだ? 仕事は進んだか?」


 紙の作業というのはなくならない。

 全部がパソコンやネット上でできるわけじゃないからな。

 こういうアナログな作業はダンジョンでもできる。


 自律分身を使って二人がかりで片付けることもできる。

 分身マジ便利!


 寝る前や早朝に自律分身を使うのがミソ。

 クールダウン時間を無駄にせず使い倒そう!


「バッチリだ。続きは自分でやってくれ!」

「お前がやっても(本体)がやってるようなもんだが……まあ、お疲れ」

「おう!」


 自律分身が消え、作業の経験が俺に書き戻される。


「ふむ。ここまで終わったならあとちょっとだな!」


 書類作業をサクサクこなす。


 ステータスのおかげで疲れにくく素早く動ける。

 すいすい終わるぜ!



 そこへトウコが入ってきた。


 朝練のあと、そのまま作業していたので忍者装束だ。

 裸足の忍者が高速で書類を片付けている謎の絵面になってしまった!


「うええぇっ!? 忍者!? なんでっスか!?」


 やたら大げさに驚きよる。


「おう、おはようトウコ」

「おはよっス! ……なんで朝からコスプレしてんスか!?」

「コスプレて。自分のダンジョンではいつもこうだぞ。あ、この格好(忍び装束)を見せるのははじめてだな」

「やたら本格的なコスプレっスねえ……」


 褒めてんのかな、それ。


 トウコが俺の手元をのぞき込む。


「で、なにやってんスか?」

「見ての通り仕事だが……」


 話しながらも手は止めていない。


「朝からコスプレして仕事してるとかやっぱヘンタイっス! 真性(しんせい)仕事中毒っス!」

「ヘンタイじゃねーわ! ……で、どうした?」


「朝ごはんっス! リン姉が待ってるっスよ!」

「おう。もうそんな時間か!」



 朝食はやたらと手の込んだウサギ肉料理だった。

 どれも美味い!


「ずいぶん手が込んでるけど、いつ作ったんだ?」

「寝る前に仕込みをして、朝もちょっと早く起きました!」

「うまっ! うますぎるっス!」


 リンもたいがい、料理を頑張りすぎである!

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[一言] 自律分身ずるい便利欲しい
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