あれも欲しいこれも欲しい……! 【スキル取得】
残スキルポイントは11ある。
温存していた分とさっきレベルが上がったおかげだ。
「うーむ。分身の術をレベル5にするにはまだ足りないか……」
【分身の術】をレベル5へ上げる必要ポイントは16だ。
熟練度が貯まったおかげで、あと13ポイントになった。
【分身の術】は主力のスキルだから熟練度も貯まりやすい。
とはいえ、熟練度だけで全部上げるには遠い。
重すぎるコストよ!
ちょっと待ってて分身ちゃん!
「新スキルを考えてみるか!」
冷蔵庫ダンジョンのボス戦では決め手に欠けた。
トウコを救おうと伸ばした手は、危うく届かないところだった。
待てと言って待ってくれるほど敵は優しくない。
そんなご都合主義な世界じゃない。
敵を待たせる、か……。
なら、動きを止めてしまえばいいんじゃないの?
前に見送った【金縛りの術】とかね。
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【中級忍術】
【金縛りの術】
レベル1:対象一体を金縛りにし、自由を奪う。
レベル1への必要ポイント:2
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前回は地味そうだから見送った。
相手の動きを止めてから【入れ替えの術】とかのコンボもありうる。
【入れ替えの術】は相手が動きを止めていないとかけられない。
でも【入れ替えの術】のレベルを上げれば、その隙も減りそうだ。
【金縛りの術】もレベルを上げれば相手を長時間止められるかもしれない。
スキルレベルが低いと、使いにくいんだろうな。
「やっぱ地味かなあ。他に相手の動きをコントロールできそうなのは……」
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【中級忍術】
【引き寄せの術】
レベル1:単体の対象を自分の方向に引き寄せる。
レベル1への必要ポイント:2
【吹き飛ばしの術】
レベル1:単体の対象を吹き飛ばす。
レベル1への必要ポイント:2
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「相手を動かすスキルが強いのは【フルスイング】で実証済だ。押しても引いても、相手は崩せるはず!」
【引き寄せの術】【吹き飛ばしの術】は【中級忍術】だから習得コストが重い。
普通の忍術にも似たスキルがあるから見てみよう。
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【忍術】
【吸着の術】
レベル1:自身の体に吸着力を生み出す。
レベル1への必要ポイント:1
【反発の術】
レベル1:自身の体に反発力を生み出す。
レベル1への必要ポイント:1
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「自身の体に……か。びっくり人間になれるな!」
説明に書かれていないから単体の縛りがないかもしれない。
沢山くっつけられる、と。
これで吸着人間とか反発人間になれるね!
……なりたいかはさておき。
いつものごとくスキルの説明文は足りてない。
実際に取ってみないと詳しいことはわからない。
ま、それも検証する楽しみだな。
発想がブラックな俺!
くっつけるとはじく……いろんなことができそうだ。
コストも軽い。
1レベル取って、試してみるか。
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スキル:
【中級忍術】
【引き寄せの術】1
【忍術】
【吸着の術】1
【反発の術】1
(残ポイント:11→7)
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【吹き飛ばしの術】は取得を見送る。
様子見てから考えよう。
【引き寄せの術】の逆版だと思うので、まずはこいつを検証だ!




