表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
三章 冷蔵庫は無理ゲーで!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

243/1476

対策して挑む三ウェーブは順調です!?

「さあ、そろそろ三ウェーブが始まる! トウコのレベルは上がってるな?」

「いま、(さん)っス!」

「よし、弾丸はどうだ?」

「バッチリっス!」


 トウコは力こぶのポーズを作って笑う。

 俺は頷く。


「んじゃあ、トウコの経験値をメインにする作戦でいこう。弾はケチらずバンバン撃っていけ!」

「リョーカイっス!」


 ヘッドショット二発でゾンビを倒し続ければ、三発がドロップして増え続けていく計算だ。

 自律分身が弾を回収すれば、弾切れはない。


 トドメを任せるのでなく、二射して即トドメ。

 速攻で塵化にする作戦だ!


 弾丸は十分稼いである。

 自律分身はサポートとアイテム拾い。


「一階側を俺が担当する。前回と同じだ。ただ、距離はもっと近くで戦う。ボマーが出たら一階の俺と入れ替える」

「余裕があれば、棒手裏剣(クギ)で援護するぜ」と自律分身。

「シャアアッ!」

「ウウァア」


 二階からゾンビの声が聞こえてくる。

 一階側からも来るだろう。


「お、来たっ! 三ウェーブ開始っス!」


 二階からランナーが走りこんでくる。

 階段に姿を見せるや否や、跳びあがって踊り場のトウコたちを襲う。

 それをトウコが空中で撃ち落とす。

 頭部を狙うのは難しいとみてか、胴体へ二発。命中だ。

 踊り場の手前に落下したランナーは衝撃で塵となる。


 逆の階段から別のランナーがバランスを崩してよろめきながら走ってくる。

 自律分身が構えたシャベルにランナーが突き刺さる。

 シャベルが胴を貫通し、自律分身が(あわ)てた声を出す。


「げっ! 柔らかすぎる!」


 しかし、腹を貫通したダメージだけでは倒せていない。


「こいつ、タフなゾンビか!」


 タフなゾンビは頭部を破壊しないと倒せない!

 自律分身に肉薄(にくはく)したランナーが大口を開けて()みついてくる。

 それを防ごうと、自律分身が手でゾンビの顔を押さえる。


「うおおっ!」


 俺は腰からナイフを抜いて――よく狙う。

 自律分身に当てず、ゾンビに命中させるコース。

 最悪外れてもいい。味方に当てないことを優先して投擲(とうてき)する。


 ――狙いたがわず、ゾンビの側頭部へ命中。


「よし!」

援護(えんご)助かったぜ!」


 自律分身が突き立ったナイフの柄をえぐるようにして、ランナーにトドメを刺す。


 ナイフを俺に投げ返してくる。

 俺はそれをキャッチして鞘に納める。



「シャアアーッ」


 俺の受け持つ一階側にも敵が殺到してきた。

 中庭側と、暖炉部屋側からの二方向。


 俺は判断分身をおとりにして敵をコントロールする。

 孤立した敵に忍び寄り、背後から暗殺していく。


 俺に向かって来るものは、そのまま引き連れて踊り場から距離を取る。

 一定の距離を保ちながら、倒しやすい敵から片付けていく。


 距離とゾンビの集まる密度を考えながら縦横無尽に飛び回る。

 走り、跳び、武器を振るう。


 鉈の一撃で脳天を砕く。

 マチェットの素早い攻撃で切り裂く。


 床には魔石がごろごろと転がっていく。

 敵の数が減ったタイミングで判断分身に回収させる。


「おおー。店長の工具フェチ無双っス!」

「よそ見してると危ないぞ、っと!」


 トウコがこちらをみて称賛(しょうさん)の声をあげる。

 そこに近づいたゾンビを、自律分身がシャベルで殴る。


「あざっす! あ、店長! ボマーが来たっス!」


 二階からボマーが現れる。


「グエウェエ!」

「まかせろ! 来い判断分身! ――入れ替えの術!」


 俺は一階から――射程距離の限界から術の照準を合わせる。

 と同時に、判断分身が俺の肩に手を置く。


 ボマーが階段を転げ落ちるよりも前に、術が発動する。


 俺と判断分身が二階へ。

 ボマーは一階へ。


 この位置なら、爆発の殺傷範囲外だ。

 踊り場の未回収のドロップアイテムも吹き飛ばされないはずだ。


「よし! 入れ替え完了! ――トウコ、撃て!」

「アイアイサーッ!」


 トウコが銃を連射し、ボマーに全弾命中させる。

 的が大きいボマーは当てやすいんだろう。


 ボマーが発光し、爆発の兆候を示す。


 俺は二階にいるため安全圏だ。

 踊り場の二人は伏せの態勢を取っている。


 ボマーが破裂する。

 一階にいた数体のゾンビを巻き添えに、派手に爆発が起こる。


「――無事か!」

「おう!」

「オッケーっス!」


 ――よし、けが人なし!


 順調だ。これでボマー対策はバッチリ。

 パターンさえ作れれば、あとは同じことだ。


 三ウェーブの敵をかたずけ、俺たちは一息ついた。

ご意見ご感想お待ちしております! お気軽にどうぞ!

「いいね」も励みになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] だいぶパターン化できてきたかな~~??
[一言] 今回はどうなるんだろう… クリアできるのか?!(平凡な感想)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ