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社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
一章 ステイホームはダンジョンで!

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ダンジョン向けファッション! 調子に乗って散財してしまう……

本日二回目! 平日は一回にしようと思ったのに!

装備更新回。感想反映会。


頭の中にイケメンスタイリッシュ忍者を思い描いていた人、すまない。

これが現実なんだ……。

 さて、調べ物はほどほどにしてダンジョンへ。


 しかしその前にちょっとした準備運動だ。


 ダンジョンへ入る前に簡単に体をほぐす。


 肩を回したり簡単な柔軟体操だ。

 入ってすぐ戦闘の場合があるから、念のため。


 装備を身に着ける。


 安全靴を履いて、ヘルメットをかぶる。

 買ったきり使っていない草刈り鎌も、今日は試してみるか。


 腰袋には釘と電動丸ノコギリの替え刃。

 ろうそくとライターも腰袋の中だ。

 音を立てないように、布ですきまを埋めている。


 ナタも使っていないけど、腰袋といっしょにぶら下げている。


 部屋に立てかけてあるバットを手にクローゼットへ飛び込もうとして――


 ――俺は愕然とした。


 鏡の前に立つ。


「なんということだ!」


 鏡に映っていたのは、どこの建築現場に出しても恥ずかしくない完全防備の職人の姿だ。


 誰がどう見ても忍者とはわかるまい……!

 ふふ、世を忍ぶ仮の姿……偽装である。


 嘘である。


 実用性ばかりを考慮して、見た目がおろそかになっていた!


 俺が目指すべき方向性は忍者……スタイリッシュ忍者だ。

 これは、見直さねばなるまい!


 まずは靴。

 安全靴は鉄板入りで防御力がありそうなのだが、歩きやすさに難がある。


 足運びは【歩法】のおかげで違和感が小さかった。

 ステータスが上がってることも影響しているな。


 もっと身軽な靴にすれば、さらなる向上が望めるじゃないか。

 足に攻撃されたこともないから、防御性能は必要ない。


 忍者らしい靴ってなんだ。足袋(たび)だろうか。

 親指とそれ以外の指が分かれた日本の履物だな。


 靴底にゴムが張り付けられて、直に外を歩けるようになっているのが地下足袋(じかたび)らしい。


 歩きやすいんだろうか。

 高所作業にも使われるんだから、壁を走ったりするのにいいかもしれない。


 エアークッション入りの地下足袋なんてのもあるのか……良さげ!


 な、なにい! 安全地下足袋だとっ!?

 特殊樹脂でつま先が保護されて防御力も両立されている一品だ!


 スパイク付きもあるのかっ!


 ということは……ある!


 安全スパイクエアー地下足袋!

 ファスナータイプ! 防水機能もある!


 これだ! これこそ俺に足りなかったものだ!


 ……落ち着け。

 スパイク機能は要らないだろう。


 安全エアー地下足袋をポチる。

 色は黒。

 足裏のゴム部分に黒色がないのが惜しいところだ。


 足袋用靴下も忘れずに購入だ。


 調子が良かったら、足袋風のおしゃれ靴もあるようだから、買ってみるかな。


 到着は明日か。楽しみだな!

 配送業者の人には頭が上がらないね!


 ダンジョンに居て不在かもしれないから置き配で玄関前、と。


 今日は普段履きのスニーカーにしておく。

 これでも安全靴と比べれば、だいぶ身軽だ。



「うーん。こうなるとヘルメットも邪魔くさいな……」


 ヘルメットは代替品が思いつかないな。


 今使っているのは現場用の黄色いヘルメットの黒色版である。

 おしゃれではないが、安心感はあるんだよな。

 直接役にたったことはないけど、頭部は守りたい。


 しかし、見た目を一新したい気持ちになっているんだよなあ……。


 野球用、アメフト用、バイク用、自転車用、剣道用……。

 被り物は色々あるけど、忍者感を醸してくれるアイテムはない。


 ましなのは、ほとんど帽子みたいに見えるタイプか。

 ううむ。決まらぬ。


 ほら、ファッションはトータルコーディネートだからね。

 一体感が欲しい。


 よし、今日はヘルメットはなしにしよう。

 代わりに黒のニットキャップをかぶっておく。

 ないよりはまし。


 当たらなければ、どうということはないんだ。

 偉い人も言ってた。


 それに、忍者は装備をしないほうが強いという有名なゲームもある。

 全裸忍者最強説だ。


 俺の場合、服を脱いでも強くなったりしない……はずだ。

 試さないぞ。


 いつか女忍者に出会うことがあったら、確かめてみたい。



 腰袋は黒系統のフェイクレザーだ。

 見た目は悪くない。そこはかとなく忍者っぽくもある。

 これはこのままでいいだろう。


 服は黒系統のストレッチパンツと、黒い長袖シャツである。

 闇に溶け込む黒ずくめ衣装だ。


 それほどダサくはない。

 黒はファッション的に無難だ。

 まあ、ダンジョンの中で誰に会うわけでもないけれど。


 今日はバットは部屋に置いていく。

 ちょっと心もとないが、荷物が多すぎると邪魔になる。


 今日は武器とモノリスの検証が主なので、大掛かりな戦闘は避けるつもりだ。



 ダンジョンに入る。

 最初の部屋に敵なし。

 

「安全確認ヨシ! 今日も無事故で無理なくいこう!」


 指さし確認ヨシ! ご安全に!


 うむ。やってることも現場系だ。

 ぼっちだけど、声出していこうぜ!



 これまでダンジョンに潜って結構な数のモンスターを退治してきた。

 たが、全滅していなくなるということはないらしい。


 おそらく、モンスターは時間経過で補充される。

 どうやって増えているのかはわからない。


 子供のゴブリンというのはみかけない。


 親から生まれるんだろうか。

 これまで、オスのゴブリンしか見たことがない。

 メスのゴブリンって居るのかな。

 あまり見たくない気もする。


 ゴブリンの生態、謎だな。

 そのうち調べてみるか。


 【隠密】のある俺ならこっそり観察するのは簡単だ。



 理由は不明だが、敵は湧く。

 湧いてくるとはいえ、倒しておけば数は減る。


 最初にダンジョンに入った頃よりもモンスターの数は少なくなっている。


 倒しておけば、元の数に戻るのには時間がかかる。


 一階は安全な状態を保っておきたい。

 最初の部屋は荷物置き場にしているので、入られたくない。

 魔石をしまっている箱が破壊されたりすると困る。


 それに、出入口もある。

 今のところはダンジョンの外にあふれ出てくることはない。

 最初のゴブリンで試した限り、外へは出てこなかった。


 とはいえ、絶対ということはないから用心はしておきたい。


 具体的には、間引きを行う。


 武器のテストにもちょうどいい。



 ゴブリンの背後に忍び寄り、草刈り鎌を喉元に突きつける。

 そのまま首をかき切る!


 血が噴き出して、ゴブリンが即死する。


 【暗殺】【致命の一撃】の乗った斬撃は、たやすくゴブリンを塵に変えた。


 うむむ、ちょっとグロいな。


 打撃武器だと血はあまり出ない。


 鎌についた血は、しばらくすると塵となって消える。

 血の脂で切れ味が落ちる心配は少ない。


 基本的にはカマは手前に引くようにして斬る。

 草を刈り取るためのものだからだ。


 俺が使っている鎌は片手持ち用で、刃の湾曲の少ないタイプ。

 そうでないと、刃の部分が敵に当てにくくなる。


 とはいえ、振ってみた感じは微妙だ。

 鎌の先端のむきを意識して、振る方向が制限されるというか。


 忍者っぽくはあるんだが……主武器(メインウエポン)としては違う気がする。


 適当に振り回してもいいバットとは違うな。


 ……バット大好きか、俺。

この頃、感想をいただけるようになってきました。

やる気が出ますね!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 9話で「安全靴仕様の地下足袋ありますよ」って書いてたら、この話でポチられてた! 後追い読者なので仕方ない~(苦笑) ウッカリ釘を踏んでも、足裏から貫通しない安全地下足袋もあって凄い! 忍…
[一言] ボッチなら、見た目より、安全を……………ww
[一言] なんだ、ただのドカタヤンキーだったのか やっぱりサムラーイもNINJYAもいないんだね…
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