連携必殺! 瞬間移動オーバーチャージショットガン!
「よし、一匹倒したぞ!」
雄鳥を倒して振り返る。
その時、激しい銃声が響いた。
至近距離から放たれたショットガンが雌鳥の頭部を撃ち抜いたのだ。
雌鳥が塵に変わっていく。
トウコが壊れたショートバレルショットガンを投げ捨てて笑う。
「こっちもちょうど仕留めたトコっス!
リン姉と二号との連携必殺技、瞬間移動ショットガンっス!」
「うまくいったね、トウコちゃん、分身さん!」
リンが嬉しそうに笑う。
自律分身が俺に補足する。
「まず、リンが敵の注意をひく。
攻撃を受け止めて相手の隙を作る。
そこへ俺が走りこんで、トウコを入れ替える作戦だ。
至近距離から【オーバーチャージショット】をズドンってわけさ。
まあ、詳しくは後で記憶を読んでくれ」と自律分身。
「おう!
こっちの付与分身も活躍したぞ!」
「なんか、タコ殴りにしてたっスね!」
「殴るというか、斬ったんだけどな。
まず【引き寄せの術】で地面に叩き落とした。
そのあとは分身で【ファストスラッシュ】と通常攻撃の連撃だ。
俺も参戦したが、そのまま分身だけでも勝てただろうな。
火力を底上げした分身は、なかなか使えたぞ!」と俺。
付与分身のテストとはいえ相手は強敵だ。
手を抜いて万が一があっては困る。
倒せるときにしっかり倒さないとね。
自律分身が満足げにうなずく。
「近接攻撃と相性が悪い火鳥相手でこれなら、他の敵に対しても期待できるな!」と自律分身。
リンが目を輝かせて言う。
「じっくり見る余裕はありませんでしたが、格好良かったです!
私もゼンジさんの記憶が読めたらいいのになあ……」
記憶を読む、か……。
リンは心底そうしたいような顔でそう言っているが、ちょっと怖いぞ。
恋人とはいえ、それはちょっと……。
いや、隠すようなことはないんだけどさ。
「【意識共有】は自律分身の記憶を受け取るためのスキルだから、そもそも無理だぞ」
リンが残念そうにうなずき、笑う。
「そうですよねー。
今度は、もっとゆっくり見せてくださいね!」
「おう、もちろんだ!」と俺。
トウコが思いついた顔で言う。
「ちな、【意識共有】を二号に付与したらどうなるんスかね?」
「そりゃ……。
ふむ。
どうなるんだろうな?」
「案外、本体側の記憶が読み取れたりしてな」と自律分身。
「スキルレベルが一だと、死んだ時しか読み取れないぞ。
レベル二なら、ちょっとした感情が伝わるわけだが……」と俺。
「それだと、試してもしょうがないな」と自律分身。
「次はクラフトを試したいが、また後でだな」と俺。
【回避】や【危険察知】など意識や感覚に作用するスキルも試したい。
【分身の術:スキル共有】の検証は奥が深い。
他のスキルとの組み合わせになるから、調べるべきことが多いんだよね。
それを調べるのが楽しいので苦にはならない。
【分身の術:感覚共有】【分身の術:身代わり】も残っている。
だが、まだスキル付与の検証が残っている。
多分、一日では終わらないだろう。
やることが多いとワクワクしてくるな!
そこで、頭の中で天の声が響く。
来た!
<熟練度が一定値に達しました。スキルレベルが上がりました!>
<【水刃】 1→2>
「よし、熟練度成長だ!
【水刃】が二に上がったぞ!」
「おめでとうございまーす!」
「ナイスっス!」
俺はいろんな術をまんべんなく使っている。
普通なら、一つ一つのスキルの成長は遅くなる。
それでも熟練度が素早く貯まるのは【勤勉】のおかげだ。
この調子で、どんどんスキルを育てるぞ!




