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狩りの準備とコスチュームチェンジ!

「よし! 新職業とスキルの準備は万端! あとは……オトナシさんが戻るまでスライムでも狩っとくか!」



 ステータスは以下の通りになった。



 ----------------

 名前 : クロウ ゼンジ

 レベル: 10

 筋力 : C

 体力 : B

 敏捷 : B+(上昇)

 知力 : C

 魔力 : C

 生命力: C


 職業 : 忍者、中級忍者(NEW)

 スキル:

  【忍術】

   【壁走りの術】2

   【分身の術】4(3より増加)

   【薬術】2

   【忍具作成】3

   【忍具】1

   【体術】1

  【中級忍術】

   【判断分身の術】1(NEW)


  【隠密】

   【隠術】2

   【消音】2

   【致命の一撃】1


  【暗殺】1

  【投擲】2

  【歩法】2

  【身体強化・敏捷力】1

  【身体強化・筋力】1

  【身体強化・体力】1

  【暗視】2

  【回避】1

  【受け身】1

  【危険察知】1

  【跳躍】1

  【軽業】1

  【瞑想】1


  【打撃武器】1

   【打撃武器・威力強化】1

   【フルスイング】1


  【片手剣】1

   【片手剣・威力強化】1

   【ファストスラッシュ】1


  【エラー】

   【自律分身の術】

    【意識共有】


 (残ポイント:0)

 --------------------



 俺は花蜜スライムの群生地へ。

 どうせ狩るなら、美味しいゼリーもゲットしたい。


 新スキルを試すついでに、魔石もゲットしておきたい。

 このダンジョンでの装備品をクラフトするためだ。


 俺のダンジョンには魔石があるが、ここには持ち込めない。

 つまり俺の貯金はゼロ状態だ。


「というわけで、行け! 判断分身!」


 条件その一。地形に沿って真っすぐ前進せよ。

 条件その二。スライムに取りつかれたら、元来た道を戻れ。


 攻撃も回避も条件にしないのが今回のミソだ。

 ただ、攻撃を受けて戻ってくる。


 スライムの攻撃は、取りついてからの持続ダメージだ。

 分身がやられる前に、俺の元まで戻ってくるという作戦なのだ。


 仮に、スライムに攻撃されずにどんどん遠くへ行ってしまう分身が居たとしてもかまわない。

 戻る途中で倒されたとしてもかまわない。

 次に出した分身が、途中まで運んできたスライムを再度、釣ってくるというわけ。



 俺は連続して判断分身を生み出していく。

 分身を同時に出せる数は、普通の【分身の術】と同じで制限がない。

 いくらでも出せる。


 ちなみに普通の【分身の術】を上げた効果もわかった。

 持続時間が一分ほどだったのが三分ほどに延びた。

 これはかなり大きな成長だ。

 少し遠くに出せるようになって、クールダウン時間はほとんどない。

 連発可能だ。


 とはいえ、当然コストは上がっている。

 連続して使えば魔力酔いしてしまう。

 自分で魔力を管理しながらうまく使わないといけない。


 【判断分身の術】は普通の【分身の術】を参照しているらしい。

 生み出す分身は【分身の術】の強さと同じだ。

 コストに関しては普通の【分身の術】のコストに加えて【判断分身の術】のコストが上乗せされる。

 俺の持っているスキルの中では、かなり重い。


「判断分身の術! ふう……コストは体感、自律分身の術の半分くらいかな?」


 どんどんと判断分身を生み出し、花畑の中へ送り込む。

 四体ほど生み出すと、そこで魔力酔いの前兆を感じる。

 一気に使うには多すぎる魔力ということだ。


 花畑から少し離れて、俺はあぐらをかいて座る。


「瞑想っと。ふう……」


 息を整えて、スライム釣りの成果を待つ。

 魔力がじわじわと回復する。


「お、戻ってきたな! まずは一匹目!」


 体にスライムをくっつけた判断分身が戻ってくる。

 生み出した位置に戻ると、棒立ち状態になる。

 今は条件その一と条件その二を両方満たしていると言える。


 条件その一。地形に沿って真っすぐ前進せよ。

 条件その二。スライムに取りつかれたら、元来た道を戻れ。


 ということは、あとの条件のほうが優先されるってことかな。

 このスライムを取り除くと、条件その一に従ってまた奥へ向かうはずだ。


 分身はスライムにくっつかれて、絶賛被ダメージ中である。

 溶解液のような攻撃をされているようだ。

 もちろん、分身は無反応だ。痛がったりしない。

 レベル4になったことで耐久力が上がっているのか、すぐに倒されずに耐えている。


「んじゃ、さっそくスライムを駆除だ!」


 俺は拾っておいた小石を【投擲】する。

 分身の腕にくっついているスライムの核を撃ち抜く。

 もちろん、分身には当てないコース。


 狙い通り、俺の放った小石が命中してスライムが塵と化す。

 手ごたえとして【暗殺】が乗った手ごたえがある。


「お? 暗殺扱いになった? 一応、隠密はかけている。だけど、全然隠れてないんだよな。……なんでだ?」


 コストのかからない【隠密】【消音】は常に発動している。

 もう習慣のようなものだ。


 でもここは陽光の降り注ぐ見通しのいい場所だ。

 【隠密】の効果はかなり薄れてしまっているだろう。

 俺も、意識して隠れているつもりはなかった。


 【暗殺】や【致命の一撃】は敵に発見されていない状態で不意打ちすることが発動条件だ。

 つまり……スライムは俺のことを認識していないのか?


「うーん? スライムは単細胞生物だから……分身に夢中で俺を見ていない?」


 スライムの知能がどれほどなのかはわからない。

 たぶん、ゴブリンよりは知能が低いだろう。

 知能とかそういうものがあるのかすらも怪しいくらい。


 分身に攻撃することに夢中で、他のことには意識を割いていない。

 そういう感じなんだろうな。


 スライムの知性なんてものを考えてもわからないけど、そういうことで納得した。

 ともかく【暗殺】が乗る。

 威力が増して簡単に倒せるってことだ。文句はない。



 スライムが取り除かれた判断分身は、また花畑の中に戻っていく。

 俺はスライムが落とした宝箱を回収しながら、次々と戻ってくる分身にくっついたスライムを倒し続けた。


<熟練度が一定値に達しました。スキルレベルが上がりました!>

<【暗殺】 1→2>

<【致命の一撃】 1→2>


「おっ! 久しぶりの熟練度によるスキルレベルアップ! これだけ暗殺祭りしてれば、上がるよね!」


 【暗殺】と【致命の一撃】は同系統でかぶっているから、成長が遅かった気がする。

 この狩り方……スライムは熟練度稼ぎにも効率がいいね!



「よし! こんなもんでいいだろう! 戦利品はっと!」


 魔石が十二。

 ゼリーが十三。

 ポーションは出なかった。


「魔石とゼリーのドロップ率は同じくらいかな。さすがに、ポーションは低めだろう。……そうじゃないと困るわ」


 ざくざくポーションが出たりしたら、なんだかおかしい。

 不公平というか、バランスがね。

 ダンジョンガチャ的にね。


 俺のダンジョンがかわいそうじゃない?

 ていうか、俺がさ。


 ある程度はフェアなようで、良かったと思っておこう。



「わあ! たくさんとれましたね! 花畑も燃えてないし……すごいです!」

「おっ。準備できたんですね! ……おお!?」


 オトナシさんが準備を済ませて戻ってきた。


 動きやすい服装とは言っていたけど……!?


 エッッッッッッッッッ!


 それは……よく伸び縮みしそうな素材のトレーニングウェアだ。

 ヨガ教室とかで意識の高そうな人が着てそうなアレだ。


 スタイルの良さがより際立って……なんというか、スゴイ。

 胸、腰のくびれ、尻から太ももにかけてのライン……。完璧だ!


「……あんまり、見ないでください。恥ずかしいです」


 と言いながらオトナシさんはぜんぜん隠れてない。


「あ、いやごめん。スタイルがいいなあと思って見惚れてしまった」


 と言いながら俺もぜんぜん見るのをやめない。


「えへへ……。そう言ってもらえるとうれしいです!」


 さあ、これで出発の準備は整った!

 やる気もバッチリ補充されたぜ!


 いざ、今度こそ肉狩りへ出発だ!

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