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【新章開始】社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

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トウコの新スキルはおそろいのアレで!?

 俺はトウコに尋ねる。


「そう言えば、トウコもレベルが上がったんだろ?」

「二十九っス!

 ついにあたしもアラサーっスね」


「年齢的にはアラツーだろ」

「いやいや、二歳(ツー)じゃないっス!

 それを言うならアラツエかアラハタっスね!」


 トウコにしては知的な返し!


 聞きなれない言葉にリンが首をかしげる。


「あ、あらはた?」


 荒れた畑みたいだな。


「アラウンド二十歳(はたち)っスよ!

 ちな(ちなみに)、アラツエはトゥェルヴの略っス!」


 トウコが下唇(したくちびる)を噛んで嘘くさいネイティブ発音をする。

 ちょっと腹立つな。


 ……てか、二十歳前後ならトゥエンティ(20)じゃないか?


「つまりトウコの精神年齢はトゥエルブってことだな」

「そーっスね!」


 胸をはるトウコ。


「トウコちゃん……。

 それ、十二歳のことだよ」

「うぇ?

 あー、そうそう。トゥウェンチィのことっス!」


 ウザ発音!


 俺はかぶりを振って続ける。


「ま、どうでもいいや。

 それより、新しいスキルはどうするんだ?」

「どーでもって!

 あたしはもう、こないだのホテルで取っちゃったっス!」


 お、いつの間に。

 別行動しているときか?


 疑問が顔に出ていたのか、リンがフォローするように言う。


「私と相談して決めたんだよねー」

「ほう。

 戦いながら必要なスキルを取ったわけだな」


 俺はあまりやらないが、現場での判断も悪くない。

 トウコは直感タイプだしね。


 リンが相談に乗ったなら変なスキルじゃあないだろう。

 トウコが大きくうなずく。


「そーっス!

 弾切(たまぎ)れしそーだったんで【弾薬創造(そーぞー)】を三に上げたんス!」

「おお、使い勝手はどうだ?」


 トウコがぐっと親指を立てる。


「いいっスよ!

 連戦だと弾を拾ってる余裕がないんスよねー。

 だからサッと作れるのは便利っス!」


 【弾薬調達】だけじゃ(まかな)えないシーンもある。

 そんなときは魔力を使って弾丸を作ればいい。


「弾を作るとき、魔力はどれくらい使うんだ?」

「全部の弾を作ってたら持たないっスねー。

 拾ったり作ったりすれば、なんとかなるっス!」


 【弾薬調達】で拾い、足りない分を【弾薬創造】で補う。

 銃使いの生命線である弾薬の管理が、より柔軟になったわけか。


「あと、あたしもさっき、アレをゲットしたっス!

 店長とリン姉が持ってるヤツ!」

「おっ?

 何をゲットしたんだ?」


 トウコが誇らしげに言う。


「へへ!

 アイテムボックスっス!

 【弾薬収納(しゅーのー)】っスよ!」


「おお、ついに収納スキルが出たか!

 いいじゃないか!」

「わあ、よかったね、トウコちゃん!」


 当たり前だが、銃は弾丸がなければ役に立たない。

 だからトウコはダンジョン攻略前に敵を狩って弾を集めたり、戦闘中に弾を拾ったりしている。

 かさばる弾薬を収納できれば格段に楽になる。


「へへ、見ててほしいっス!」


 トウコが笑って手を差し出す。

 手の上には何もない。


「出でよ弾丸っ!」


 トウコが大げさな身振りで手を閉じて開く。

 手のひらの上には弾丸が乗っていた。


 出たな。

 とはいえ弾丸を出すところだけを見ると【弾薬創造】と見分けがつかない。


 トウコが弾丸を握りこむ。


「ぱっと消えろっ!」


 手を開くと、今度は弾丸なくなっていた。

 これは間違いなく収納スキルの効果だ。


 リンがパチパチと拍手を贈る。


「すごい、手品みたいだねー!」


「タイムラグは三秒くらいか。

 俺たちの収納と同じ仕様だな」

「おそろっス!」


 収納スキルの出し入れには時間がかかる。

 瞬間的には取り出せない。


 ちょっと渋いんだよな。

 便利だが万能ではない。


 トウコが笑顔で続ける。


「あとあと!

 熟練度で【チャージショット】と【応急処置】も上がったんスよ!」

「おお、よかったじゃないか!

 ホテルでは【応急処置】がかなり役だっていたしな!」


 ダンジョン攻略ならポーションが使える。

 悪性ダンジョンには充分な物資が持ち込めない。

 だから回復量の小さい【応急処置】でも、かなり役に立つ。


 トウコがへらりと笑う。


「へへー!

 店長やリン姉がケガしたら、あたしが助けてあげるっスよ!」


 俺は大げさにうなずく。


「はは、そりゃ心強いな!

 それなら、回復役のトウコが先にやられないように頼むぞ!」


 こうして動機付けしておけば、無茶をしなくなるだろう。

 トウコが大きくうなずく。


「もちろんっスよ!」

「よし、頼りにしているぞ、衛生兵トウコ君!」


「サーイエッサー!」


 トウコが笑顔で敬礼してみせる。

 いい笑顔だ!

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― 新着の感想 ―
そうよなこのパーティーサポート役が不足してるからなぁ基本はアタッカーだからなぁ
トゥェルヴはガチなのかネタなのかトウコだけに何とも言えないなぁ
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