スケルトン武具、不人気すぎる!?
「帰ってこれたんだから、どこでもオッケーっス!」
「そうだな。
さて、ショップにボスの魔石を入れてみよう!」
ここのボスは宝箱からのアイテムのほかに、魔石でもアイテムが引き換えられる。
報酬二倍!
ボスの魔石をモノリスに投入して、商品を確認する。
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四本腕スケルトンの鎧騎士の魔石:
1:スケルトンの丈夫な骨2
1:丈夫な錆びた剣
1:丈夫な錆びた盾
1:丈夫な錆びた兜
2:丈夫な錆びた胴鎧
1:汎用ポイント40
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「違っているのは兜と胴鎧か。
いらんけど」
「いらんスね」
「ふふ。そうですねー」
これで全身を鎧で固められるようになった。
とはいえ、錆びた武具シリーズには興味がないんだけど。
「カブトって五階ボスからドロップしたっスよね?」
「あっ。そうだったよねー」
ふむ。
初回討伐のとき、宝箱から現物の兜が出たんだったな。
「そういえば、ショップのラインナップに兜はなかったな。
宝箱からしか手に入らなかったのか」
衝撃の事実が発覚!
しかし何の影響もない!
錆びた兜なんていらないからね!
一応、ショップ画面を操作してスケルトンの鎧騎士の引き換えアイテムを確認しておくか。
引き換えられるのは……。
骨、剣、盾、腕鎧、脚鎧だ。
たしかに兜はない。
「あれ、レアドロップなんスね!」
リンが首を傾げ、考えてから言う。
「れあどろっぷ?
ええと……貴重なアイテムなんですね?」
「そうそう。
低確率で手に入るアイテムって感じかな」
貴重というより希少という感じ。
「まー、レアでもうれしくないっスね」
「戦士や剣士職なら喜ぶかもしれないけどなぁ。
あ、スナバさん。兜とか、いりますか?」
スナバさんはレンジャーだ。
斥候職に近いから重たい装備は微妙かもしれない。
スナバさんは俺たちから少し離れて空中に指を走らせている。
たぶん、レベルが上がったのでスキルポイントを振っているのだろう。
俺の言葉にちらりとこちらを見て即答する。
「いや、いらん」
「そうですか」
スケルトン武具、不人気すぎる。
ちなみにザコスケルトンの引き換えアイテムは以下の通り。
魔石の一部は俺のダンジョンのショップにも入っている。
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スケルトンの魔石:82
1 :スケルトンの骨
5 :汎用ポイント1
10:錆びた剣
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スケルトンの射手の魔石:45
1 :スケルトンの骨2
1 :骨の矢
5 :木の弓
2 :汎用ポイント1
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スケルトンの戦士の魔石:31
1 :スケルトンの骨2
5 :錆びた盾
2 :汎用ポイント1
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スケルトンの剣士の魔石:39
1 :スケルトンの骨2
5 :錆びた剣
2 :汎用ポイント1
俺のダンジョンにいる職業ゴブリンと似ている。
スケルトンには斥候と呪術師がいない。
射手が斥候に似た役割をしている。
魔法攻撃がないので、ゴブリンより対応しやすい。
スケルトンも深い階層では魔法を使うんだろうか。




