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社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

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宝箱が置かれる意味とは?

 スナバさんが俺を見る。


「俺は理由より、どう動くべきかを考える。

 敵がいれば倒す。

 宝箱の中身が必要なら開ける。

 それだけだ」


 シンプルな行動理由だ。

 迷いなどないのだろう。


「俺は理由を考えて、そのあと対策を考えますね」


「理由と対策か。

 悪くない考え方だ。

 せっかくだから教えてくれ。

 クロウ。

 なぜ宝箱なんてものがあるんだ?」


「宝をしまうため。

 あるいは与えるため。

 つまり、俺たちにとっては報酬ですね」


「誰がなんのために、報酬を支払う?

 なにか得があるのか?」


(とく)……?

 ダンジョンが報酬を配置して、なんのメリットがあるか……ですか?」


「そうだ。

 俺のダンジョンに宝箱はない。

 悪性ダンジョンでも見かけない。

 ならばなぜ、ここにはある?」


 なぜ宝箱がある?

 なぜ俺のダンジョンにはある?


 俺は首をかしげる。

 それはあまり考えなかったな。


「ふーむ?

 リンのダンジョンにも宝箱はあるしなぁ……」


「私のダンジョンでは敵さんを倒すともらえますねー」

「あたしのダンジョンに宝箱はないっス!

 かわりにタンスとかに物資が入ってるっス!」


 ダンジョンごとにルールが違う。

 それはなぜだ?


 俺は考えをまとめながら言う。


「なぜダンジョンに報酬があるのか……。

 宝箱という報酬で気を引いて、攻略させるためか?」


 スナバさんが言う。


「攻略させることでダンジョンに、なんの()がある?」


 ダンジョン側のメリット?

 そんなものがあるとして……。


「俺たちが報酬につられて奥深く潜るから、ですかね」

「クロウはダンジョンが奥へ進ませようとしている、と考えるんだな」


「まあ、そうなります……かね?

 いや、俺にもよくわかりません」


 答えてはみたが、ぜんぜん確信はない。

 答えを確かめるすべもない。


「あたしのダンジョンは、奥に進ませたいとか考えてなさそーっス」


 冷蔵庫ダンジョンには潜るメリットが薄い。

 ご褒美がないからだ。

 奥に進む意味がない。

 むしろ、脱出できることが報酬と言える。



 リンが考え込む。


「私のダンジョンは……どうなんでしょう」

「モンスターを倒すとおいしい肉が手に入るっス!」


「それも報酬だと言えるな

 ダンジョンが報酬を支払う意味……。

 うーむ。わからん」


 スナバさんが言う。


「ダンジョンの目的が侵入者を殺すことなら、宝箱に罠をしかけるはずだ」

「たしかに。

 でも今のところ、罠はありませんね」


 鍵はあるけど。


「いろいろと疑問はある。

 だが俺は考えない。

 どう敵を倒すかを考えるだけだ」


「そうですね。

 迷っても仕方がないことはわかりました。

 それでも俺はいろいろ気になりますけどね」


「気にするなと言うつもりはない。

 好きにすればいいだろう」


 それは言われるまでもない。

 気になることは気になる。


 考えても答えが出ないことは多いだろう。

 考えてみてもやることは変わらない。


「そうですね。

 気にしながら、迷わず進むことにします」


 リンが通路の角を指差す。


「敵さんが来ますよー」

「んじゃ、あたしがもらうっス!」


 トウコが発砲する。

 俺は気持ちを切り替え、迷いなく戦闘に突入した。

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