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社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

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暗黒の力をケアしよう!? その2

「あの、店長(てんちょー)

 もしかしてコレも使うの禁止っスか?

 封印指定(ふーいんしてー)っスか!?」


 俺はゆっくりと首を横に振る。


「いや……もう少し試して、それから考えよう」

「あれっ? 安全第一はいいんスか?」


「ここなら、最悪の事態にはならないだろ?」


 リアダンなら復活がある。

 安全地帯もある。


 リンもうなずく。


「そうですねー。

 冷蔵庫ダンジョンみたいに閉じ込められる心配もありませんし!」


「だから、トウコ。

 いざというときのために、ここで練習しておけ。

 スキルが暴走しないように感情をコントロールするんだ。

 憤怒を使っても、理性を保て」


「ど、どうやるんスか!?」

(いか)りを敵にぶつけて、すぐに発散するとか。

 静かに怒るとかさ。

 ほら、(おこ)り方にも色々あるだろ?」


「笑いながら怒ったりっスね」

「それは違う気がするぞ。

 激情に身を任せずに、それでいて温度は高く……」


 自分で言っておいて、矛盾していると思う。


 【憤怒】には怒りに身を任せる、という効果がある。

 これに真っ向から逆らうことになってしまう。


 どうしようもないのかな?

 【魅了】や【庇護】のような精神に作用するスキルは抵抗が難しい。

 気合いや努力で耐えられるものじゃないのだ。


 【憤怒】は相手ではなく、スキル保持者自身の精神への作用だ。

 自分自身に発生する効果も耐性スキルがあれば耐えられるかな。


 【精神耐性】でも身につけばいいのだが……。


 ううむ……。

 スキルは持ち主の性格の影響を受けるから、精神系のスキルはどうだろう。

 トウコはキャラ的に素質がなさそうなんだよなぁ……。


 【苦痛耐性】は取れているし、まったく身につかないわけじゃない。

 期待は捨てずにおこう。



 トウコがニヤァっと黒い笑いを作る。


「これでどうっスか?

 暗黒微笑って感じで怒ればいいっスよね!

 ダークネススマイリングーっ!」


 うーん。トウコには似合わない笑い方だ。

 普段の元気が良すぎるせいだろう。



 リンならどうかな。

 ちょっと想像してみると、かなりしっくりくる。


 外見だけで言えば、暗い笑い方はリンに似合いそうだ。

 しかし、実際のリンはこういう表情をしない。


 表に出して威圧したりせず、内側にため込んでしまう。

 表情が無になるか、平静を装うから怖……いや、難しい。


 今のリンはトウコの暗黒微笑ネタがわからず困惑している。


「リンはどう思う?

 【憤怒】を調べるのは危ないかな?」


 俺はそう言ってリンの顔色をうかがう。


 さっきは急にトウコと戦うことになったから、心配をかけただろう。

 もしや、怒ったり悲しんだりしていまいか。


「心配ですよねー。

 だけど、練習しておいたほうがいいと思います。

 トウコちゃんが力を使いこなせるようになれば、さっきみたいなことは起こりませんし!

 そのほうが安心ですよね?」


 リンはにっこりと笑う。

 これは暗黒微笑なのだろうか。

 普通の笑顔なんだろうか……。


「そーっスよね!

 鎮まれあたしの怒り! 唸れ憤怒の力っ!」


 トウコは何も気づかず、楽しげに中二病ポーズを決めた。

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