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社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

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リアル鬼ごっこは命がけで!?

 膝立ちの体勢でトウコが銃を構えている。


 筋力が強化されても、素早さは失われない。

 敏捷と筋力が合わさり最強に見える!


 もちろん銃の使い方を忘れてはいない。

 鬼に拳銃である!


 トウコの指が動く。

 俺は弾道を見切り、上体を大きくのけぞらせる。


 弾丸が耳元をかすめて、ひゅんっと空気を切り裂く。


「あっぶねえ!」


 さらに続く二射目。

 これは避けられない。


 とっさに出した分身で受ける。

 弾丸は分身を貫いたが、俺からは逸れた。

 衝撃で運動エネルギーを消費して、弾道が歪んだのだ。


 俺は左右に体を振ってフェイントをかける。

 それと同時に二体の残像分身を残す。


 二発の銃声。

 分身が撃破されて消える。


 これで三発撃たせた。

 スケルトンに二発使ったから、弾倉にはあと一発。


 俺は壁に手をついて上方へ跳ぶ。

 床を蹴る力と、壁走りの術で天地を変換する力の合わせ技で、一気に天井へ。

 そのまま天井を走ってトウコの背中側へ。


 トウコがとっさに銃口を向けてくる。

 だが照準は定まらない。


 上方向は狙いにくいからだ。

 真上より後ろなら、なおさら狙えない。


 さらに天井を蹴り、トウコの死角へ跳ぶ。

 だが、同時にトウコも身を躍らせた。


 背後が取れない!


 トウコは跳びながら回転している。

 銃を構え、俺へと向けつつある。


 俺はまだ空中だ。

 このままでは地に足がつく前に撃たれる!


 銃口はまだ俺を捉えていない。


 だというのに……。

 なんだこのぞわぞわとした寒気は!


 これがなにかはわかっている。

 【危険察知】の警告だ!


 なにかやばい!


 意識が加速する。

 世界がゆっくりと動く感覚。


 極限の集中状態で、トウコの指を注視する。


 一呼吸にも満たないわずかな時間が長く長く引き伸ばされる。

 タイミングを見極めろ。


 ぴくり、とトウコの腕の筋肉がわずかに動いた!

 引き金を引こうとしているのだ!


 発射のタイミングは今!

 ここだ!


「でえいっ!」


 俺は空中を力いっぱい蹴りつける。

 直後、トウコが吠え、銃が火を噴く。


「ウラァア!」


 発射炎がふき上がり、弾丸が発射された!

 飛来する弾丸は見えない。


 しかし弾道(だんどう)は予測できる。

 さっきから銃口は俺をわずかに逸れている。


 ならば、当たるはずがない。

 それはトウコにもわかっているはずだ。


 それなのに引き金を引いた。

 そこには必中の意志が乗っているだろう。

 怒りに身を任せても、身につけた動作は体が覚えているのだ。


 背後で硬い着弾音。

 弾丸が天井へ命中したのだ。


 続いて、背後から風切り音が迫る。

 そして、俺のすぐそばを通り過ぎていく。


 これは跳弾(ちょうだん)

 位置を変えなければやられていた!



 俺はトウコの背後に着地する。

 ずだん、と激しい衝撃。


 【跳躍】が着地の衝撃を和らげたとはいえ、かなりの負荷だ。

 俺は歯をくいしばって耐える。

 なんとか耐えきり、トウコへと腕を伸ばす。


 振り返ろうとするトウコの腕を掴んでねじる。


 取った!


 トウコの手から銃が落ちる。

 銃は床に落ちて塵に変わる。


 そのままトウコを床に押し倒し、上に乗って押さえつける。

 確保!


「よし! おとなしく――」

「あぐァァァ!」


 だがおとなしくしてくれるわけがない。

 トウコの体が暴れ馬のように跳ねる。


 つかんだ腕とは逆の手で地面を支え、片手で体重を支えて起き上がろうとしている。


 おいおい……。


 背後から関節を極めているんだぞ。

 パワーで起き上がるつもりかよ!?


 格闘技の常識をぶち破りやがって……!


 トウコが立ち上がる。

 そして、そのまま後ろに勢いよく跳ぶ!


 背中側の俺を壁にぶち当てるつもりだ!


「らぁぁァア!」

「うおおっ!?」


 俺はトウコの腕を放し、トウコの肩を支点として、上へ跳ぶ。

 さらに空中を蹴り二段ジャンプ。


 トウコが俺の足を掴もうとするが空振り。

 着地した俺へとトウコが突っ込んでくる。


 分身を出しつつ回避。

 追撃をさらに回避。


 攻撃が激しい。

 足を止める余裕がぜんぜんない!


 トウコは片腕で攻撃をしかけながら、もう一方の腕でなにかをしている。

 新しい銃を出そうとしているのだ。


 おそらくショットガンだろう。

 散弾はかわせそうにない。


 あと数秒が勝負だ。

 そして俺が数秒でトウコを制圧する方法はない。


 だからって、諦めたりはしないけどな!

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