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社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

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VSボス戦! リアル・ダンジョンのボスは骸骨で! その4

 ボススケルトンが戦い方を変える。

 大振りの攻撃をしてこなくなった。


「む。防御態勢を解かないな……」

「カメっスね!」


 ずっと盾を構えたままだ。

 盾の陰から剣で突く戦い方に変わっている。


 どうやら、こちらの動きを見て学習する頭脳があるらしい。

 脳はないはずなのにな。


 なら、こちらも頭を使おう。


「トウコ、チャージショットだ」

「りょっ!」


 トウコが銃に魔力をこめ始める。

 そして次は――


「リン、ファイアボールを!」

「は、ひあーボールっ!」


 噛んだっ!?

 まだ恐怖が抜けていなかったのかもしれない。


 それでもしっかり魔法は発動してくれた!

 火球はやや頼りなく、ボスへ向けて飛んでいく。


 ボスの目がぎらりと輝く。


「カッ!」


 ボスが盾を振り、火球を打ち払う。

 火球が弾き飛ばされ、天井に炸裂。

 ぱっと部屋が明るく染まる。


 やはり盾のスキルで弾いている!


 それを見たリンが情けない声を出す。


「ああっ……弾かれちゃいました!」


 俺は小さく笑みを浮かべる。


「これでいいんだ!

 これが見たかった!」


 ボスはスキルを使った。

 おそらく受け流し(パリィ)だ!


 そしてスキルにはクールダウン時間がある。

 すぐには使えない!

 なら、今が攻め時だ!


 俺は刀を握って距離を詰める。

 ボスはもう盾を構え直している。

 そして剣の切っ先を俺に向けて突き出してくる。


 当たるかよ!

 俺は体をひねって剣をよけ、盾側に回り込む。


 ボスは盾でしっかりと身を守っている。

 だが構わない。

 このまま盾ごとぶち抜いてやる!


「くらえっ!

 インパクトストライクっ!」


 がつん、と刀の峰が盾を打ち据える。

 びりびりと重い手ごたえ。


 盾は健在。

 砕けたりへこんだりはしない。


 しかし衝撃は盾を伝わり、しっかりと奥へと伝わっていく!


 骸骨の赤い目が動揺するように揺れる。


「クカッ!?」


 ボスの盾がガタガタと揺れる。

 揺れているのは盾を持つ腕のほうだ。


 重い衝撃が腕を痺れさせたのだ。

 うまくいけば骨を砕いたかもしれない。


「ググ……」


 盾が下がる。

 まるで重みを支えられないかのように、だんだんとガードが下がっていく。


 ついに、盾を持つ腕がだらりと下がるきった。


 がらあきだ!

 絶好のチャンス!


「今だトウコ! 撃て!」


 叫びながら俺は射線から飛び退く。


 トウコが二ッと笑う。

 銃口には充分な魔力が込められている。

 発射の準備はできている!


「あいあいさーっ!

 チャージショットォー!」


 派手に銃声が響く。

 散弾が光の尾を引いて飛ぶ。

 その弾道はしっかりと骸骨の胴体を貫いている。


「オォォォ……」


 光が過ぎ去ると、骸骨の胴にはぽっかりと穴が開いていた。

 背骨を失ったスケルトンの上半身が床に落ちる。


「やりぃっ!」

「うまくいったな!」


 上下に別れたスケルトンの残骸が塵に変わる。

 後には魔石が残って鈍く輝いている。

 倒したな!


 リンがホッとしたように言う。


「他に敵さんはいません!」

「よし! これでボス討伐完了だ!」



<経験が一定値に達しました。レベルが上がりました!>


「おっ!? レベルが上がったぜ!」

「わあ、私も上がりましたー!」

「あたしもっス! うまー!」


 なかなかいい戦いができた!

 いい戦いをすると経験も違ってくるね!

ご意見ご感想お気軽に! 「いいね」も励みになります!

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― 新着の感想 ―
こんな低階層でレベル上がるってコレまでの積み重ねもあるやろうけどリアダンってもしかしてかなり強くて経験値効率良い?
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