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社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

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使い捨て分身による自動戦闘!

 使い捨ての条件分身を数体、階段へと送り込んだ。

 前の分身に追いつかないよう、少し時間を置いて次を出しておく。


 先頭の分身がスケルトンに近づいたところだ。


「……クカカ」


 しょんぼり待機ポーズだったスケルトンが分身に反応して構える。

 分身は無反応で近づいていく。

 そして攻撃をしかける。


 スケルトンが分身にサビた剣を向ける。

 回避を命じていないので、分身は攻撃を避けない。


 あえて回避させる操作はしない。

 ここは様子見を決め込む。

 わざわざそうするのは、自動で敵を倒せるか確認したいからだ。



 スケルトンが分身に斬りかかる。

 分身は両手を伸ばして突っ込む。


 両者が交錯する。

 結果は相打ちだ。


 分身は斬撃を受け、ダメージで塵になって消える。

 しかしスケルトンもぐらついて階段を踏み外す。


 一歩踏み外せば足場はない。


 スケルトンが螺旋階段の空洞へと落ちていく。

 俺の【暗視】でもはっきり見えないモヤの向こうへ消える。


 がしゃり、と地面に叩きつけられる音が響いた。


「よし、うまくいったな!」


 一体目の分身は倒された。

 しかし二体目、三体目の分身が前進を続ける。


 スケルトンがいた場所を通過して、どんどん階段を降りていく。

 分身たちがモヤの向こうに消える。


 同じ調子で、俺からは見えないスケルトンも倒してくれるだろう。


 耳を澄ませてしばし待つ。


 がしゃり、がしゃり。

 骨が床に叩きつけられた音だろう。


 なかなか小気味のいい音色だな!

 試みがうまくいくと気分がいいね!


 もし階段の底までたどり着いたら、分身は足を止めるはずだ。

 一階層の階段では降りきったところにも敵がいた。


 突き落とせ、という条件では対応できないか。

 不発になってしまいそうだな。

 階段を降りるという条件も、一番下にたどり着くと意味をなさなくなる。


 複雑な条件を付けるのも難しい。

 階段を降りろ、近くの敵を攻撃しろの二つで充分だろう。


 階段を降りきって足を止めても、敵のほうから近づいてくるはずだ。




 新しい条件を与えた分身を三体、階段へ送り込む。

 これは持続時間を少し長めにしておこう。



「さて、階段はこれでよし。

 しかし、なかなか来ないな。

 ちょっと探しに戻るか!」


 ただ待っているのももったいない。


 せっかくだから目印をつけながら戻ろう。


 持ってきた蓄光(ちっこう)塗料で階段に印をつける。


 来た道を戻りつつ、分岐に塗料で矢印を書いていく。

 これは階段の方向を示している。


 今更ながら地図も書いておく。

 三階層も攻略するつもりなので、不完全でも二階層の地図はあったほうがいい。


 帰るときに迷いたくないからな。

 思い出せるうちに書かないとね。


 当たり前だが、走りながら地図は書けなかった。

 道はなんとなく覚えてはいるが、正確には書けない。


 なら、現在地を起点にして書いていけばいい。

 地図はいつ書き始めたっていいのだ。


 断片だってないよりはまし。



 拠点に戻れば管理コンソールで正確な地図が見れる。

 しかしダンジョン内で見ることはできない。

 これは不便だよなぁ……。

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