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社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

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スケルトンスマッシャー!

 赤転送門からリアル・ダンジョンに入る。

 今回はトウコと自律分身を加えて四人だ。


 これは過剰戦力だな。

 正直、一人でも進めるくらいだし。


「せっかくだから、二組に別れて探索するか?」

「んじゃ、今度はあたしと店長のペアリングっス!」


 自律分身がすかさず言う。


「じゃあ、リンは俺とだな」

「はい。お願いしまーす」


 組み分けに不満は出なかった。

 自律分身も俺自身だ。

 スキルの有無など違いはあるが、人格は同じ。

 一階層なら戦力的に問題はない。



 俺たちは分岐で二手に分かれた。

 トウコが元気よく言う。


「ここが新しいダンジョンなんスねー。

 あんまり変わり映えしないっス!」

「通路が多くて、敵はスケルトンだ。

 まあ、迷宮風って意味じゃ違うけどな」


 壁の材質や色合いに違いはある。

 通路に分岐が多くてマッピングが面倒だ。


「あ、なんかカクカク音がするッス!」

「スケルトンの骨の音だ。

 じゃ、トウコ。任せる!」


「うっしゃー!

 やったるっスよ!」


 散々待たされたトウコがやる気を見せる。

 銃を通路の角に向けて構える。


 足音が近づいてくる。


「さん、にー、いち。バーン!」


 スケルトンが通路から姿を現すと同時、トウコが発砲する。

 頭部に弾丸が命中する。


 軽快な音をたてて頭蓋骨が砕ける。

 かしゃかしゃと音をたて、頭部を失った骨が床に落ちる。

 骨の山はすぐに塵に変わった。


「しゃーっ! 余裕っスね! 一発っス!」

「おう。じゃあ戦闘は任せる。

 俺は地図を書く。サクサク進もう!」


「まかされたっス!」



 トウコは敵の姿を見ると同時に引き金を引く。

 相手に剣を構える隙すら与えない。


 しかし――


「あっ。外れたっス!」


 トウコの狙いは悪くなかった。

 ちゃんと胴体を狙っていた。

 しかし弾丸が骨のスキマをすり抜けてしまった。


「デカい骨を狙え。頭か腰だ!」

「りょ! うらうらっ!」


 トウコが拳銃を二連射する。

 弾丸がスケルトンの腰骨を砕く。


「ちぇー。案外当てにくいっスね!

 ゾンビなら当たるのにっ!」


 崩れ落ちたスケルトンが塵に変わる。

 腰骨でも倒せるようだ。


「もっと引きつけて撃ったらどうだ?」

「いやー、ザコ敵相手に狙ってられないっス!」


 トウコが弾丸を拾い上げる。

 【弾薬調達】も有効だ。


「ま、たおせりゃいいけどな」

「ショットガンを使えばいいっス!」


 トウコが拳銃をホルスターに戻す。

 取り出したのはショートバレルショットガンだ。


「それなら狙いは雑でいいかもな。

 狭い場所では跳弾に気をつけてくれ」

「りょ! さー、行くっスよ!」



 迷宮を進む。

 出会った先からスケルトンをショットガンで吹き飛ばしていく。

 骨片を跳ね散らかし派手に散る。

 一発だ。


 多少外れても散弾なら問題ない。

 脆い骨を打ち砕き、吹き飛ばせる。


「通路ばっかっスね!

 狭くて狙いにくいっス!」

「銃だと戦いにくいか?」


「んー。平気っスけど、いつもならもうちょい距離取れるんスよね」

「ま、ショットガンならいいだろ」


 近くても遠くても銃は強い。

 どうせ一発だ。


 通路を進み、広い空間に出る。

 手元の地図からして、このあたりは……。


「お、リヒトさんの拠点部屋だな」

「ここは広いっスね!」


 別ルートを通ってもここにたどり着くようだ。


「あ、ゼンジさーん!」

「おう、やっぱりつながってたか」と自律分身。


 リンと自律分身がこちらに手を振っている。

 分岐は多いが、合流できたようだ。

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