表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1097/1494

いいニュースと悪いニュース? 赤転送門の解析結果!

 リヒトさんからのメッセージを読む。


 --------------------

 差出人:リヒト

 件名:解析結果

 本文:


 ダンジョン接続をエンジニアのスキルで解析しました。


 接続は成功しています。

 赤転送門から『クローゼットダンジョン』へ繋がっていることは間違いありません。


 しかし、門と門が繋がっているわけではありませんでした。


 相手のダンジョンへ繋がる経路を作成するようです。

 経路……通路やルートですね。


 トンネルを掘って反対側に向かうようなイメージです。

 ダンジョンを潜っていけば相手のダンジョンにたどり着くはずです。


 どの程度深く潜ればいいのか……。

 これはまだ解析できていません。

 おそらく攻略を進めればわかると思います。


 両側から掘り進んで真ん中あたりで合流……という形が取れればと思います。


 期待していたより厳しい状況です。

 ともあれ、一朝一夕では開通できません。

 申し訳ありませんが、お付き合いお願いします!



 こちらからお願いしておいて申し訳ないのですが、しばらく攻略を進められそうにありません。

 以前お話した問題が解決していないからです。


 管理者権限を取得するための攻略中に、仲間とはぐれてしまいました。

 ボス攻略はできたものの、ダンジョン内に取り残されています。


 彼を救出する戦力がないのです。

 メンバーを育成し、物資をそろえて……。

 やることが山積みです。


 張りつめていた緊張が解けてしまい、士気も上がりません。

 なんとか立て直して……。


 あ、愚痴っぽくなってしまいました。

 すみません。


 またご連絡します!

 --------------------



「赤い転送門の奥まで攻略すれば繋がるみたいだな」

「予想どおりでしたね!」


 単なるダンジョンのコピーができたわけじゃない。

 ちゃんと繋がっている。


 反対側に抜けるためには攻略が必要らしい。

 詳細はわからない。


「まだわからないことは多い。

 だけど、俺たちがやることはわかった。

 いつもどおり、ダンジョンを攻略すればいいだけだ!」

「はい!」


 やることはシンプル!

 急ぐ話でもないし、じっくりやればいい。



 メッセージの前半部分は朗報だった。

 攻略の手間はかかるが、ダンジョンはちゃんと繋がっている。


 後半部分は悪いニュースだ。


「しかし……リヒトさんは大変そうだな」

「お仲間が取り残されてしまったんですよね……」


「復活できるのに戻ってこれない状況って、なんだろうな?」

「ダンジョンの中でまだ生きている……ということでしょうか?」


 死なずに抵抗を続けているパターンだな。

 あるいは……。


「トウコみたいに【復活】スキルを持っていて、外に出られなくなったとか?」

「どうでしょう?

 スナバさんのダンジョンでは、トウコちゃんも出られましたし……」


 トウコはスナバさんのダンジョンで死んだ。

 そのときは、外に出られている。


「たぶん、恐竜が強かったから復活しきれずに外に出れたんだろうな。

 もっと俺が考えなきゃいけなかった……」

「ゼンジさんのせいじゃないですよ」


 【復活】には条件がある。

 復活後に完全に倒されれば復活できないのだ。


 ゾンビや恐竜からドロップアイテムを得るときと似ている。

 充分なダメージでトドメが刺される。


 問題は冷蔵庫ダンジョンのように敵の強さが微妙なときだ。

 暴走したトウコを倒せる敵がいないと、中に囚われてしまう。


 うーん。

 【復活】は強力だけどハマるのが怖い。


 冷蔵庫の場合、ウェーブが進めばいずれ負けて出てくるのかな。

 もちろん試す勇気はない。


 トウコを復活ありのダンジョンに入れていいものか。

 よくよくリスクを考えなきゃいけない。


 本人のせいじゃないが、心配ばかりかけやがる。

 トウコより先には死ねないな。

 やれやれだ。


 まあ、それはそれ。

 後で考えよう。



「リヒトさん側の状況については聞いたほうが早いな」

「そうですねー」


 あちらは大変そうだ。

 しかし聞いておかなければならない。

 危なくって潜れないからな。


 リヒトさんの仲間は、どうして取り残されているんだ?

ご意見ご感想お気軽に! 「いいね」も励みになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ