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社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

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冷蔵庫の間引きと装備ピックアップ!

「あ、そうだ。言い忘れてた。

 御庭とスナバさんの話になったんだ。

 ダンジョンを手伝う話があるんだが、どう思う?」


 それを聞いてトウコが食いつく。


「スナバんのダンジョンっスか!?

 楽しそうっスね!」


「楽しいかはわからんぞ。

 難しいダンジョンだから大変だって聞いた」


「お手伝いですか。

 なにをすればいいんでしょう?」


「詳しい話はこれから聞く。

 スナバさんは任務で出かけているから、明日話す」


 スナバさんはもう帰っているかもしれない。

 だけど急ぐ話じゃないから明日でいいだろう。


「へー。明日っスか。

 じゃあ今日はあたしのダンジョンでどうっスか?」


 トウコはお茶でもどう?

 みたいな軽いノリで言う。


 転送門が設置できたから戻ってきたが、

 もともとそうする予定だった。


「そうだな。

 せっかく楽にアパートへ行けるようになったんだ。

 トウコのダンジョンの間引きをしようか!」


「はい! では、準備しますねー」

「あたしはいつでもいけるっス!」



 俺たちは装備を整えるため、

 公儀隠密の部屋から俺のダンジョンに移動した。


 俺は展示ラックの前で首をひねる。


「なにを持っていこうか……ふーむ」


 カマキリの素材で強化した防具は使わない。

 せっかく作ったがお披露目は次回にする。

 忍者刀も置いていこう。



 リンの言葉に俺は視線を向ける。

 体にフィットするヨガウェアに着替えたようだ。


「ええと、普通の服で行けばいいんですよね?」

「ああ」


 肌の露出は多くない。


 しかし起伏に富んだ体の線は惜しげもなくさらされている。

 豊かな胸が布地を押し返し、大きなふくらみを主張している。


 対照的に引き締まったウェストはキュッとくびれ、

 腰から尻にかけて魅惑の曲線を描いている。


 全裸より逆にエロいというか……。

 いや、あんまり見てはいかんな。



 トウコがリンに露骨な視線を送りながら言う。


「普通の服じゃなくって、

 もっとエッチな服でもいいんスよ!」

「もっと……?」


 リンが不思議そうに聞き返す。


 やめろトウコ!

 欲をかいてはいけない!

 今ここに在る桃源郷を失うぞ!


 俺はつとめて冷静に言う。


「一度外を通るから、ダンジョン産の装備はダメだ」

「そうですよね。

 じゃあ盾は持っていけませんね……」


 リンは残念そうに盾トンファーを見る。


「収納で持ち込めばいいっス」

「忍具収納を使って持ち込むことはできる。

 だけど、ロストするリスクがあるから……どうするかな」


 俺の装備についても、同じ理由で悩んでいる。


 装備を持ち込めば攻略は楽になる。

 死んで失うリスクとの兼ね合いだ。


「あ、そうでした。

 収納はルールが違うんですよね。

 なくしたくないので盾は置いていきます」


 リンがトンファー盾をラックに戻す。

 かわりに俺は公儀隠密の武器庫から持ち出した大盾を指さす。


「この盾はどうだ?」

「これは……大きいですね?」


 リンが大型の盾を持ちあげる。

 これは公儀隠密の武器庫から持ってきたライオットシールド(暴徒鎮圧盾)だ。


 警察や機動隊が持っている品物に似ている。

 透明で大きい。


「重いかもしれないが、試してみてくれ」

「はーい」


 普通の品物だからダンジョンから持ち出せる。

 冷蔵庫ダンジョンに持ち込むこともできる。



 トウコのダンジョンには復活がある。

 死ぬと外に出されて、そこで生き返るのだ。


 このときケガも治る。

 そして持ち込んだ品物も入った時と同じ状態になるのだ。


 捨てようが壊れようが、なくならない。

 セーブしてロードしたように、もとに戻ってしまう。


 しかしこれは現実素材の品物だけだ。

 収納スキルを使った場合はルールが異なる。


 【忍具収納】は使えるが、

 取り出した状態で死ぬと品物が失われてしまう。


 愛着のある忍者刀や作成コストの高い品は失いたくない。

 だから持ち込まないつもりだ。



「まー、死ななきゃオーケーっス!」


 トウコは手ぶらである。

 気楽でいいな、おい!

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― 新着の感想 ―
[一言] 身体ぴっちりスーツは全裸よりエロい… 私の好み剛速球ど真ん中ストレートですよ…ククク
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