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社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

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悲報! リンの動画が残念なことに……!?

「そういえばリン」

「はい?」


「さっき、ハルコさんと約束したって言ってただろ?

 なんの約束をしたんだ?」


 コミュ障のリンには珍しいことだ。

 いつの間に、そんなに仲良くなったんだろうか。


「お仕事で動画を撮っていることをお話ししたんです。

 そうしたらハルコちゃんが手伝ってくれるそうなんです!」


「へえ。それは良かったじゃないか!

 ハルコさんは写真を撮ったり加工するのが得意だもんな」


「そうそう!

 ハルちゃんはツイスタ(バエ)だから得意っス!」


 リンが困った顔をしてトウコへ指摘する。


「トウコちゃん……。

 それはホメ言葉じゃないから気をつけてねー?」


 トウコは「りょー」と言いながらヘラヘラ笑っている。

 わかって言っているのかもしれん。


 ツイスタバエとは、

 SNS映えする写真を撮るために有名スポットに集まったり、

 私有地や危険な場所に入り込む人を悪く言う言葉だ。


 ハルコさんはSNSにのめり込んでいるからなあ……。

 その分、撮影技術や加工技術はプロ級だ。

 手伝ってくれるなら心強い。



 リンが顔を曇らせて続ける。


「それで……前に撮った動画を見てもらったんです。

 そうしたら、色々もったいないって言われて……」


「もったいない?」

「はい。表情が硬いとか、動きがないとか……」


 ふむ。

 それは俺たちも指摘したな。


「次に撮るときは緊張せずやればいいだろう」


 緊張するなといっても、難しいだろうけど。

 今のところそう言うほかない。


「はい。それで……。

 動画はともかく、編集が良くないそうなんです。

 ええと……さむね? が、よくないとか」


 リンが首をかしげる。

 かわいい。

 こういうのを動画でも出せればなあ……。


「サムネイルのことか?」

「あ、はい。それです!」


 サムネイルは画像や動画の小さなプレビュー画像のことだ。

 動画の内容を表す画像である。


「リン姉の動画、サムネが地味っスよね!

 もっとこう。バーンと!

 ババーンと(あお)りを入れたほうがいいっス!」


 トウコが派手な身振りで伝えようとする。


 キャッチコピーみたいなものだ。

 動画を再生させるために気を引くようなことを書く。


 誇大広告くらいのノリがいいらしい。


「あ、ハルコちゃんもそんなこと言ってましたー。

 そういうのを上手にやってくれるそうですー」


動画(どーが)の編集はムズいらしいっス!

 やってくれるならラッキーっスね!」


 でもどうなんだ?


 リンは個人の動画配信者ではない。

 モデル事務所の仕事の一環としてやっている。


 これまでの動画は事務所で撮影していた。

 個人で自由にやっていいのかね。


「こういう場合、事務所の許可はいらないのか?」

「たぶん大丈夫だと思います。

 でも、あとで聞いておきますねー」


「俺もリンの動画、楽しみにしてるからな。

 いい動画が撮れるといいな」

「はいっ!」


 リンは俺の言葉にうれしそうに笑った。

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― 新着の感想 ―
[一言] ハルコさんの編集ねぇ…色々ド派手になりそうな気がするが まぁトウコにまかせてエロ方面に走るよりはよしw
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