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社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

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死んだらどうなるんです?

「それで、復活はできるんですか?」

「復活の有無は――ナシだ」


 リンが残念そうな顔で言う。


「そうですか……」

「死んだら終わりだと明確にわかるのもショックだけど……。

 別に変らないだろ?

 もともと俺たちは死なないように戦っているんだし」


「あ、そうですね。そうですよね!」


 復活できるなら無理をして攻略することもできる。


 トウコの冷蔵庫ダンジョンでは、死は終わりではない。

 死んでもダンジョンの外で復活する。


 便利なものだが、死ぬ感覚はかなり堪える。

 命が失われる底冷えのする感覚はどうにも慣れない。


 気楽に死んで、生き返ればオーケーとはいかない。


「だからやることは変わらない。これまで通り安全第一だ」

「はい!」


「他にもいくつか機能が増えていたぞ。

 これはステータスウィンドウからは操作できないけどな」


 ステータスウィンドウで参照できるのは一部機能だけ。

 管理コンソール側はフル機能だ。


「なにが増えていたんですか?」


「階層移動と転送門の移動も変わっていたぞ。

 まず階層移動だが、十階層単位じゃなくて、

 選んだ階層へ飛べるようになった」


「わあ! 好きな階層へ飛べるんですか? 便利ですね!」

「ああ。これはもう試してきたぞ。

 二階層に飛んでみたら、階段のすぐ外だった」


「帰りもその機能で、すぐ戻れるんですか?」

「いや。転送門や帰還モノリスはなかったよ。

 普通に歩いて帰ってきたよ」


「あ、そうなんですか」

「どうせ宝箱を回収しにいくからな。

 日課がはかどるし、大した手間じゃないさ」


「階層移動は何回も使えるんですか?」

「使えるんじゃないか? あとで試してみるよ」


 これはまだ試していない。

 さすがに何度も歩いて帰ってくるのは面倒だ。

 でも試してみよう。


 あ、十一階層に飛べば楽だな。

 十一階層へ飛んで階段を登ればいい。

 そして十階層の帰還モノリスへ。


 これで最速で戻ってこられるぞ。

 って、別に急ぐ意味はないんだが。


 階層移動が何度も使えるかを試すだけ。

 そんなタイムアタックを何度もやる意味はない。


 回数制限があるとしても、日をまたげばまた使えるだろう。

 それに一日に何度も階層移動は使わない。


 攻略を終えたら十階か二十階の帰還モノリスで戻る。

 日に何度も往復したりしないから問題ない。


 まあ、タイムアタックすればわかるな。



「転送門は二つ目が出せるらしい。こっちはまだ試していない」

「あ、じゃあ試してみますか?」


「うん。借りている部屋で試してもいいんだが――」


 と、そこでリンの携帯(スマホ)がアラーム音を鳴らす。


「あ、もう午後の講義が始まっちゃいます!

 あとでまたっ! すぐ戻りますので!」


「いや、急がんでも。

 ゆっくり講義を受けてきてくれ」

「はーい!」


 俺たちは食器を下げて、部屋に戻った。

 さて、俺はタイムアタックをするぜ!



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 ・ダンジョン情報閲覧

  ドロップ方式:

   魔石

  宝箱:

   あり

  罠:

   あり

  安全地帯:

   あり

  復活:

   なし

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― 新着の感想 ―
[一言] 当たったか… でももし復活ありだとしても目の前で彼氏が死んだらリンちゃん発狂モードに入っちゃうと思うの…
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