表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1023/1495

【設問】メッセージ一通送るために必要なゴブリンの数を答えよ!

本日二話目!

「さて、権限も手に入ったことだし、

 さっそくメッセージを送ってみるかな?」


 俺はコンソールに指を走らせ、

 新しいメッセージの送信を選択する。


 コンソールが滑らかに表示を変え、

 メールの入力欄のような画面が開く。


 まずは宛先の入力だ。

 選択肢にリヒトさんの名前がある。

 というか、これしかない。


 既に受信したメッセージがあるから連絡先が登録されているのかな?


 宛先を直接入力することもできるようだ。

 今回は、リヒトさんを選べばいい。


 次いで件名、本文を入力していく。


 コンソールを前に、俺は頭をひねる。


 うーむ。

 なにを書くべきか……。


 まあ、まずは二段階目の管理者権限を手に入れた報告だろうな。



 --------------------

 宛先:リヒト

 件名:ご報告

 本文:ブラッククロウです。ついに管理者権限を取得しました!

 --------------------

 必要ポイント:29

 --------------------


 と、ここまで入力して手を止める。


 一文字入れるごとに必要ポイントがどんどん増えていくらしい。

 汎用ポイントを使うようだ。


 一文字いくらだ?


 俺は文字を減らしたり増やしたりして確認する。

 ふむ。一文字あたり一ポイントか。


 高いっ!

 三十ポイント近くかかるのかよ!?


 リヒトさんは魔石を稼ぐよう言っていたが、このためなのか?

 長文のメッセージをやり取りしたら、かなりの出費になる。


 ポーション一本は汎用ポイント二十で引き換えられる。


 今回のメッセージでポーション一本半か!

 これはゴブリン百五十匹分の価値である!


 ちなみにカマキリの魔石は汎用ポイント二十になる。


 あれ?

 ということは、カマキリ一匹とゴブリン百匹が同等になるのか。


 カマキリの魔石は価値が高すぎるんじゃないか?

 まあ、稼ぎやすくなるのだから文句はないんだけどね。


 もし一匹のカマキリと百匹のゴブリンを戦わせたら、

 さすがにゴブリンが勝つんじゃないかな?


 数は力だ。

 百対一でなく一対一を百回繰り返せばカマキリが勝つかもしれないが。


 強さと魔石の価値は一致しないのかな?


 五階層ボスの大コウモリでさえ、価値は百二十五である。


 大コウモリとカマキリ数匹を戦わせたらどうなるかな?

 大コウモリが勝つんじゃないか?


 これは間違いない。

 大コウモリさんは我がライバルである。



 おっと脱線した。

 送るメッセージを考えていたんだった。


 貧乏性なので、ポイントの高さに抵抗感を覚えたが、

 カマキリ一匹分程度だと思えば払えないことはない。


 リヒトさんのメッセージはいつも長文だ。

 その都度このコストを払っていることになる。


 富豪(ふごう)か? リヒトさんは大富豪なのか?

 ダンジョン攻略の先輩だし、それくらい余裕なんだろうか。


「ま、いいか。もう少し文面を考えて送信するか!」


 意味が通る文章で、なるべく文字数を圧縮する。

 今回はメッセージが届きさえすれば目的は達成だ。


 そしてあとは、返事が来るのを待てばいい。



 文面を整えて送信ボタンを押そうとしたところで、

 リンが転送門から飛び込んできた。


 少し息を乱している。


 そんなに急いでどうした!?

 なにかあったのか?


「ご、ご飯できましたー! ど、どうでしたかー?」

「まだメッセージ機能の確認を始めたところだ」


 あとで結果をと言っていたけど、気になってたんだな。


「じゃあ、私も一緒に見せてもらっていいですかー?」

「お、おう? そのために急いで戻ってきたのか?

 じゃあ、一緒に見てくれ!」


 さあ、メッセージの送信を試そう!

誤字報告ありがとうございます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] クイズかと思ったらクイズじゃなかった…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ