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社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

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十八階層リベンジマッチ! 作戦会議!

 リンとトウコが戻ってきた。

 【中級薬術】の付与効果も気になるが、それは後でいいだろう。


 攻略を始めよう!


「ゼンジさん。それで、今日はどうするんですかー?」

「カマキリ退治っスよね!」


「十八階層の続きだ。前回の課題は憶えているか?」

「カマキリさんを見つけられなかったことですねー」


 俺はリンの言葉にうなずく。


「そうだ。【隠密】らしきスキルで【魔力知覚】をすり抜けるカマキリがいたんだよな」

「ほとんど見えないので、気をつけるだけじゃ難しそうですー」


 リンの索敵に頼りすぎてはいけない。

 打開策はもうわかっているが、別の案も聞いてみよう。


「帰り道のように分身を先行させればいいが、他の案はあるか?」


 トウコが元気よく手をあげる。


「はいはーい! とりあえずぶっ放すのはどうっスか?」

「角だと先が見えないが、跳弾かカーブショットを撃ち込むのか?」


 【リコシェショット】は跳弾させるスキルだ。

 だけど反射する角度がイマイチなので、通路の角ごしに当てるのは難しい。


 【カーブショット】は弾道を曲げるが、急角度にはできない。

 九十度曲げるなんてことはできないのだ。


「それはなんでもいいっス!

 リン姉の火魔法(ひまほー)でも、店長の水鉄砲(みずでっぽー)でも!」


「うん。トウコちゃんが言ってくれたみたいに、

 ファイアウォールなら、角の向こうでも大丈夫だねー」


「水噴射を曲げるのは難しいけど、通路ごと押し流すことならできそうだ」


 【水噴射】を【操水】で曲げるのは難しい。

 しかし壁に水流を当てれば、水は勝手に跳ね返る。


 カマキリが潜んでいようが、クモの巣が張っていようがお構いなしだ。


「バッチリっスね!」

「うーん。まあ、魔力消費に気をつければイケるか!」


 リンは嬉しそうに言う。


「ゼンジさんと私で、順番(じゅんばん)こですねー!」

「んじゃ、他の敵はあたしが撃ちまくるっス!」


「曲がり角のたびにぶっ放す作戦も悪くないな。試してみよう」

「いいと思いますー。分身さんがやられずにすみますから!」


 分身の心配は無用だってば。

 自律分身を捨て駒にはできないが、通常の分身なら痛くもかゆくもない。


「分身作戦より派手で楽しそうっス!」


 派手て。

 たしかに魔法や忍法は見た目に派手だ。

 だが別の敵の気を引く可能性がある。


 まあ、集まってきても倒せないことはない。

 不意打ちを受けるよりはいいだろう。


 通路が続く階層なので、大量の敵に囲まれる局面は少ない。

 一人で攻略していた頃は囲まれてピンチに陥ったりもした。


 だけど今は三人だ。

 囲まれても対処できる。



「じゃ、分身とぶっ放し作戦の両方を試しながら進もう。準備はいいか?」

「弾丸はバッチリっス!」

「準備できてまーす!」


 二人に作った丸薬を手渡す。


 俺は管理コンソールに歩み寄り、画面を操作。

 手をつないで転移モノリスで十階へと飛ぶ。


 さあ、攻略を再開するぞ!

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[一言] 分身ぶっぱなし作戦?(幻聴
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