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社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

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スパークリング・スナバん!

 オカダがせがむので二戦目。


 オカダはジャブを主体とした戦いに切り替えた。

 やはり対策されてしまったか。

 壁際にも行けない。

 小刻みな攻撃は避けきれず、俺の負け。


 三戦目。

 反発の術で拳をそらして反撃を入れる。

 吸着の術で拳を受け止め、そのまま投げへ。

 これは俺の勝ちに終わった。


「んじゃもう一戦だ! 次は勝つぜ!」

「いや、待て待て。俺のケガはオカダと違ってすぐには治らないんだよ。今日はここまでだ」


 もう体中がアザだらけだ。

 続けてもいい結果は出せない。


 後でポーションを使わねば。



「んー。そうか……」


 オカダは残念そうだ。


 ちなみにオカダのケガはすっかり治っている。

 さすがの回復力!

 ズルいぜ!



 スナバさんが俺たちのほうへやってくる。


「いい勝負だったな、クロウさん。オカダ」

「ああ。そう言えば、スナバさん。なんで俺だけさん付けなんです?」


 御庭やサタケさんのことも呼び捨てにしているのにね。

 俺のほうが年下だろうし。

 どういう基準なんだ?


 以前はトウコのことはアソさんと呼んでいた。

 苗字にさん付けである。


 今は苗字の呼び捨てになっている。



 スナバさんが淡々と言う。


「クロウさんは部下じゃないし、教えたこともないからな」


 ふむ。なにかを教わるとサンが取れるのか。

 俺やリンもスナバさんに教わればいいのか。



 トウコがニマニマしながら言う。


「あたしが呼び捨てになったのは好感度アップしたからっスね!」

「じゃあ俺の好感度が低いのかよ! そういうことじゃないだろ!」


 トウコの好感度は見捨てられるギリギリだったろ!

 俺が頼んだから訓練してもらえたんだぞ!



 スナバさんが不思議そうに言う。


「妙なことにこだわるんだな。気になるなら呼び捨てにするが……」

「そうしてください」

「私もおんなじでお願いしまーす」


 リンも便乗してきた。


「ではクロウ、オトナシ(リン)。俺のことも呼び捨てでかまわん」

「スナバ……さん、を呼び捨てにするのはしっくりこないので……呼び捨てはそのうちで」


 スナバさんやサタケさんには敬意をもってサンをつけたい。

 リンも辞退した。


「そうですねー。私は人を呼び捨てにするのはあんまり得意じゃないので……」


 トウコがシュバっと手をあげる。


「じゃあじゃあ! あたしはスナバんって呼ぶっス!」

「やめろ」


 スナバさんは即座に断る。

 トウコはちぇーっと唇を尖らせた。



 オカダがずいっと前に出る。


「呼び方はなんでもいいけど、早くやろうぜ! あんたが訓練つけてくれるんだろ?」


「ああ。では始めるか、オカダ。ルールは同じでいいな?」

「おう!」


 俺とオカダが決めたルールはスナバさんも聞いていた。



 二人が道場の中央で向かい合う。

 オカダはやる気満々でファイティングポーズ。

 スナバさんは淡々と構える。



 俺はタイマーを押しながら言う。


「では三分間で。――開始!」


 スナバさんとオカダの格闘訓練がはじまる!

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― 新着の感想 ―
[一言] ドーモ、スナバ=サン。クロウです これでアイサツはばっちりだ!
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