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YC2の殺戮

今回は7000字もの間、長々と奈々木のクラスメイトが虐殺されるだけの話です


 「ああ、救世主候補共、俺たちを殺して世界を救ってみせろ」


 YC2と名乗った人影は闇が人の形を取っている。そう奈々木は直感した。そしてその直感はあながち間違いではない。


 「悪鬼帝? だったか、もう俺たちが倒したぜ。賞金とかあるならくれないか?」


 YC2が笑いながら言った。そして奈々木は、この場にいる学生達は初めて感じる寒気に震えていた。


 「つまり、お前を倒せばクリアってわけだ」

 笑うYC2に、アニオタブラザーズの弟担当、三家がそう言いながら巨大な鳥(アキヤラボパ)に変身して飛びかかった。


 その羽は光沢のある黒い石で出来ていて、太陽光を分解して虹色に輝いている。広げた羽の大きさは約4メートル、頭から尻尾までは3メートル、その巨体でYC2に襲いかかる。


 「最高だな」

 そう言ってアキヤラボパに変身した三家の頭をYC2は殴りつけた。


 「三家」

 奈々木は叫んだ。


 三家(アキヤラボパ)の巨体は地に墜ち何人かを潰したかに見えた。が、唐山が受け止めた!! 筋力を何倍にもするという唐山のスキルで受け止められた三家(アキヤラボパ)は軟着陸に成功した。


 しかし鋭利な石の羽を受け止めた唐山の手には切り傷が残る。


 「今、治すね」

 回復魔法をマスターするスキルを手に入れた若月(わかつき) 大雅(たいが)が唐山の手を治す。


 「サンキューな。若月」

 唐山は綺麗すぎる笑顔で答える。回復魔法には痛みを軽減する効果はないのにとても良い笑顔である。

 

 「食らえ」

 三家(アキヤラボパ)は羽をYC2に飛ばした。


 その羽は火打ち石のナイフ。石で出来た壁に刺さるほどの威力。だが、YC2には大したダメージが通らない。


 「ウザったい痛さだ」

 YC2はそれだけ言うとジャンプした。YC2は三家(アキヤラボパ)の喉に手をかけ首を締めた。


 「させるかぁ」

 アニオタブラザーズの兄担当、柳が叫びながらYC2に切りかかる。全長2メートルはある巨大な剣を握っている。


 その剣は全てを切るとされる最強の片刃剣、ACB。そのサイズと150キログラムという重量からACBを呼び出すスキルの持ち主自身にも扱いこなすことは出来ない。


 だが、ACBを柳は強奪した。そして柳のスキル山賊魂は他人から物を奪えば奪うほど力が上がる。その筋力を持ってして持ち主以上にACBを扱いこなせるというわけだ。


 その刃はYC2に白羽取りされたが三家の首に自由が戻った。


 YC2がACBをアキヤラボパに突き立てた。


 ここで初めて奈々木のスキルが発動した。


 奈々木のスキルは 『スキル【未来へ渡すもの】スキル所有者が同じ世界で死んだ場合そのスキルを継承できる』というものだ。


 つまるところ死んだクラスメイトの能力を得られるというものである。


 ここで奈々木はアキヤラボパに変身するスキルを手に入れた。


 「やっぱり、血が出ないと味気ないなぁ」

 YC2は楽しそうに言った。YC2はアキヤラポバだった物を蹴りACBの柄にぶら下がっている柳の首を蹴り折った。


 奈々木は他者から物を略奪するほど力がわき上がるスキルを手に入れた。鮮血が上空から降り注ぐ。


 ここで誰かの喉から悲鳴が出た。


 みんなようやく気がついたのだ。死の危険が迫っていることに。


 スキルで闇の鎧をまとった女がYC2の右肩を後ろから恨みさえ貫く闇の槍で突き刺す。その気になれば星一つの生命を殺しつくせるというスキル禁忌の鎖がYC2の左手首を縛る。唐山がACBをアキヤラボパから抜いてYC2の腹部を刺す。スキルで成長を促進された芝が戦わない者達を守る盾となる。スキルで牙とあごの力を強化され、たとえ相手が全知全能であろうともかみ殺しうるほどになった女がYC2の右足にかぶりつく。


 YC2は大きな声で笑った。その声は超がつくほど不気味だった。


 YC2は唯一自由な左足で右足に噛みついている女の頭蓋骨を踏み抜く。奈々木は、あごと牙を強化するスキルを手に入れた。


 「楽しいなぁ」

 YC2は笑いながら言った。


 YC2のフリーになった両足にスキルで操作された植物が絡みつく。原初の生命であり単純に増殖し環境を変容させる力を持つ植物を支配する力。並の生き物であれば抗う術はない。生き物であれば……


 YC2は右手でACBを掴み腹から抜こうとする。闇の槍は肩に深く刺さるが闇の鎧をまとった女はバランスを崩して転げそうになる。足を触手に変えるスキルで闇の鎧をまとった女を支えようとする者もいたが逆に釣られて転げてしまった。奈々木は全ての生命を縛る禁忌の鎖をその身に宿すスキルを手に入れた。


 YC2は唐山に純粋な膂力で上回っている為、片手でも腹に刺さったACBをなんとか抜くことが出来た。YC2はACBを唐山から取り上げ左手を縛る鎖の方へ投げた。


 「こういう趣向も面白そうだな」

 YC2は心底楽しそうに笑った。


 YC2はアキヤラポバの死体から鋭利な火打ち石の羽を剥ぎ取り四つ投げた。奈々木は筋力を増強するスキルを手に入れた。奈々木は植物を操作するスキルを手に入れた。奈々木は足を触手に変えるスキルを手に入れた。闇の鎧をまとった少女だけは当たっても死を免れた。だが、彼女の足を火打ち石の鋭利な羽は貫通している。


 「僕が治します」

 若月が彼女を回復魔法で癒す。だが、若月の頭を火打ち石の羽が貫いた。奈々木は回復魔法をマスターするスキルを手に入れた。


 唐山の彼女の渡辺が青と黒の見るからに危険なオーラを放ちながらYC2に立ち向かう。彼女のスキルは七回限りで莫大な力を得られるというものだ。それを七つ重ねがけしている渡辺はYC2に膂力で勝ちうる初めての人間だ。


 「よくも純を よくも純を よくも純を」

 呪詛を繰り返し吐きながらYC2を殴りつける。そんな彼女は笑みを浮かべていた。人間の浮かべうるもっとも残虐な笑みだ。


 同時にYC2も笑っていた殴り返しはしなかった。ただ、渡辺の拳を受け止めていた。YC2は少しずつ後ろに下がっていった。


 渡辺の首もとにペンのような形状のなにかが刺さる。それはスキルによって生成された感情をエネルギーに変えるアイテム。渡辺の力がさらに膨れ上がる、


 「ははは、痛いな」


 「黙れ」

 どこまでも軽い調子のYC2と怒りに包まれた渡辺が対照的だ。


 YC2は渡辺の攻撃を受ける最中、足を滑らせる。作為的なものか、運命の悪戯か、唐山の屍に足を取られたのだ。


 それを見た渡辺は激昂する。愛する者を踏みつけにされたのだ。


 その隙をつきYC2は渡辺の右足を()めて折った。


 渡辺は悲鳴を上げる。


 「うるさいなぁ」

 心底楽しそうに折った足をちぎりながらYC2は笑う。YC2はその足を渡辺の喉に押し込んだ。奈々木は七回限りの絶大な強化を得られるスキルを手に入れた。


 ある者は跳躍のスキルで跳んで逃げようとした。しかし、足をYC2に捕まれ大地に投げ飛ばされ頭を踏みつぶされた。奈々木は跳躍のスキルを手に入れた。


 「ふざけるな」

 男が一人、芝の陰から顔を出す。


 彼の右手はスキルにより何十倍にも大きくなっていた。その巨大腕でYC2をすっかり覆い握りしめる。


 「死ね! 死ね! 死ね!」

 シンプルな殺意が彼の中で渦巻いている。その殺意を絶やしてはならんとばかりに言葉を吐き出す。


 だがYC2を握りしめるには握力が足りなかった。YC2を包む指がどんどん血にまみれていく、だが男は力を緩めない。


 男の握力が弱まった。もう良いだろうと力を緩めた瞬間YC2は腕から逃げた。


 「こっちの手番だ」

 YC2は笑いながら男の巨大な腕を振り回し男を地面に叩きつけようとした。


 しかし、彼を受け止めた者がいた。YC2を攻撃した者がいた。彼がその隙に腕を縮めて脱出できた、

軟着陸というわけではない。地面を柔らかくする魔法はもう解けている。

 だが、死には至らなかった、


 「逆襲開始だ!」

 YC2と戦う獣の鎧をつけた者がそう叫んだ。

 

 「あんたたちは王国の兵士だろ。あいつ殺さなきゃいけないんだろう。俺も俺たちも手伝うからあんた等が倒せよ。ノコリガ王国を救ってみせろよ」

 男が兵士にそう言いながらYC2に突撃する。彼が通った場所に光の道ができあがった。


 「行け、兵士たちよ。このままあの影を倒すのだ」

 この国の王にして兵士たちの主であるノコリガ・トレーが兵士たちに指示する。


 兵士たちは叫びながらYC2へ突撃した。


 その頃YC2は右肩に噛みつかれていた。先ほど槍に貫かれていた部分が弱点だと推測した者がいたのだ。が、YC2は肩に噛みつく人間の眼を指で突いた脳まで届いた。奈々木は獣の鎧の力を手に入れた。


 YC2は空から突撃してきた光の道を造る者の頭に膝蹴りを当てた。


 光の道を造った者は光の粒子をまき散らしながら吹っ飛ばされた。


 降りてきた兵士たちの斧や剣の攻撃が当たった。


 「これは面白いな。このYC2を弱体化させる光の霧か。あいつは絶対殺す」

 斧や剣の攻撃はYC2を貫いたり刺さったりはしなかった。かすり傷程度が限界だった。だが、そのかすり傷から光の粒子がYC2の体に吸収される。


 この光の粒子は主に敵対する者のみに毒として働く。ここで言う主の敵とはYC2一体のみ。闇の化身であるYC2には通常の数倍のダメージを与えうる。


 だが、YC2は闇の化身の中でも規格外。痛みもダメージも込みで光の粒子を取り込み始める。


 兵士の一人がYC2に組み伏せられる。YC2は兵士を殴る。返り血が周りに飛散する。兵士たちはそれを見て恐怖を思い出す。


 そして動きが鈍ったタイミングでYC2はジャンプした。向かう先は兵士を焚きつけ光の粒子をまき散らした人間が飛んでいる場所だ。

 その人間をYC2は地面へ投げ飛ばす。


 その人間は光の粒子の力で大地を柔らかくして軟着陸に成功した。


 「はははっ、面白いなあ」


 YC2は空中を蹴って跳ぶ方向を変えた。そしてまた大地に降り立つ。奈々木たちと同じ大地に。


 YC2の着地する場所を見切り闇の騎士を影に潜る者が運び闇の槍がyYC2の足を貫く。


 「流石だな。勇者候補共」

 YC2の着地した衝撃で浅からぬ傷を負っていた闇の騎士はこときれる。奈々木は闇の騎士になるスキルを手に入れた。


 闇の騎士の死により闇の槍は消滅し、YC2の傷は即座に塞がった。YC2は影に潜る者をついでのように踏みつぶした。奈々木は影に潜るスキルを手に入れた。


 ある者は残像を作るスキルで無の残像を作り、隠れきろうとした。しかし、YC2が投げた女子高生が頭に直撃して脳しんとうを起こした。奈々木は残像を作るスキルを手に入れた。奈々木は妖精を召還するスキルを手に入れた。


 光の粒子をまき散らしながら光の戦士はYC2と殴り合いを始める。多くの人を見殺しにした罪悪感から逃れようと光の戦士はYC2を殴る殴る。光の粒子はYC2の回復を阻害する。光の戦士の拳は殴る度にYC2の力を減衰させる。


 背中からスキルで機械の腕を生やした少女がACBを握りYC2に振るう。ACBの力は全てを切るだけに(あら)ず。振るっただけで衝撃波を発生させる。


 その衝撃波、純粋なエネルギーはYC2にも防ぎようはなくわずかながらダメージを与えた。


 一撃、二撃、三撃、四撃、五撃、六撃、七撃、八撃、九撃、十撃と彼女は休みなくACBを振るう。


 また、死肉を貪る男もいた。彼のスキルは無限進化、栄養分さえ確保できれば生物にできることならば何でもできるよう自分の肉体を改造する。その為にまず消化の速度と効率を高め、糞尿を垂れ流しながら死肉を食らいYC2に勝てるまでの力を得ようとしているのだ。


 YC2と互角に殴り合う光の戦士が突如倒れた。奈々木は光の粒子を操るスキルを手に入れた。光の粒子は消え失せる。


 ここで初めてYC2が悔しそうな表情を見せて舌打ちする。


 そして心底不快そうに背中の腕でACBを振るう少女を地面に落ちた斧で切りかかる。


 ACBは斧を何の抵抗もなく切った。斧の刃が半分だけ少女の体に刺さる。奈々木は背中から機械の腕を生やすスキルを手に入れた。


 ある者は特殊なモグラを召還するスキルで穴を掘って逃げようとしていた。しかし、YC2が地面を叩き落盤が発生して生き埋めになった。奈々木は特殊なモグラを召還するスキルを手に入れた。


 YC2はアキヤラボパの脚をつかみ振り回した。その鋭利な羽は植物の盾を貫通し十数人の救世主候補が裂かれ血を流し死んだ。これで、異世界から召還された人間は一人の例外を除き全員死んだ。兵士も大勢死んだ。奈々木はスキルを失うことで死んでもまた蘇るスキルを手に入れた。奈々木は死後肉体が人智を越えたアイテムに変化するスキルを手に入れた。奈々木は身体のどこからでも酸と中和液を出せるスキルを手に入れた。奈々木は全てを取り引きできるようになるスキルを手に入れた。奈々木は武器の使い方をマスターするスキルを手に入れた。奈々木はどんなものでも食べられるようにする道具を呼び出すスキルを手に入れた。奈々木はありとあらゆる動物の脳を操れる機械の蟲を自在に操作するスキルを手に入れた。奈々木は自分の精神を好きなように操作するスキルを手に入れた。奈々木は死者の霊を自らに宿せるスキルを手に入れた。奈々木は感情をエネルギーに変えるアイテムを出すスキルを手に入れた。奈々木は水分を見る面を出すスキルを手に入れた。奈々木は日照りを起こすスキルを手に入れた。奈々木は風を操作するスキルを手に入れた。奈々木は金属を感知するスキルを手に入れた。奈々木は可燃性のガスを噴出するスキルを手に入れた。奈々木はACBを取り出すスキルを手に入れた。奈々木は一日一回だけワープできる効果を持ったマントを出せるスキルを手に入れた。奈々木は霧を操るスキルを手に入れた。奈々木は声の大きさを自由に操作するスキルを手に入れた。


 唯一の生き残りは奈々木ではない。ここで奈々木は一度目の死を迎えたのだ。


 だが、奈々木の持つスキルが奈々木をおとなしく殺させてはくれなかった。奈々木が手にしていたスキルの一つにこんな物がある。

 『スキル【魂復活】 魂の活動が停止したときスキルを犠牲にすることで肉体を再構築し蘇生する』


 奈々木は死後肉体が人智を越えたアイテムに変化するスキルを失った。


 奈々木の顔に血がかかっていた。口の中にも眼にも誰かの血が入っていた。奈々木は血の臭いにむせび泣いた。情けないと見える行動だが責めることが出来るものはこの世界のどこにもいない。


 なんでなんだよ。幸せな異世界ライフを妄想していた。苦難があってもそれは乗り越えられるたぐいの物だって思ってた。


 そんな奈々木の妄想と現実は余りにかけ離れていた。


 クラスメイトの死体が奈々木の眼前を横切った。そして奈々木は自分に当たらなかったことに安堵した。そして安堵した自分を嫌悪した。もっとやれるはずなのに、アニオタブラザーズの二人みたいにYC2に立ち向かえるはずなのに、何故俺はへたりこんでいるんだと自分を責めた。


 ここで話は冒頭に戻る。


 奈々木のクラスメイトたちの絶叫が今際の声が断末魔が、顔に垂れ眼にも入ったクラスメイトだった誰かの血の暖かさ生臭さ鉄の味が、場を支配する熱狂と恐怖が、視界の端々に映るクラスメイトだっただろう赤く染まった塊が、生まれて初めて向けられる悪意が、時を経るごとに体の中で増す()が、奈々木をその場に縛り付ける。




 奈々木は思った。どうしてこんなことになったんだって。



 奈々木は現実から逃避した。それは走馬燈のように奈々木の弱さを抉った。だが、現実よりは楽だった。


 奈々木は不登校だった時期がある。周りに馴染めず自分が生きる世界はここじゃないと常日頃感じていた。そのせいで少しずつ活力を失い学校にも通わなくなってしまったのだ。甘ったれた理由だ。そんな彼は小説家になろうというサイトと出会った。そこで出会う作品の数々から妄想を広げた。妄想をしている間は自分の世界を生きているように感じた。そうしているうちに少しずつ活力を取り戻しなんとか学校へ通えるようになった。そして何とか入学した高校では二ヶ月間無遅刻無欠席を保ち、そこそこ浮いた変なヤツとして地位を確立している。



 「奈々木だ。しっくによろしっく」

 変な自己紹介で印象に残ろうとか考えていたこともあった。



 奈々木がここまで思い出したとき眼前でYC2が誰かと戦っていた。


 血塗れで誰だか判別がつかない。クラスメイトのスキルを活用すればわかるかもしれないがどうすればいいのか分からない。


 YC2と戦う誰かはYC2と互角に戦っていた。その誰かは消化器官を全身につけてありとあらゆる場所からエネルギーを補給しながら戦っていた。


 その誰かはYC2を殺すのに不要な身体の機能は全てそぎ落としていた。だからしゃべることも叫ぶこともできない。


 その誰かがYC2と戦う姿を見て奈々木はなぜか勇気づけられた。


 まだ絶望していない人がいる。


 その事実だけで奈々木は勇気づいた。


 誰だっていい。誰かだと思いたくない。これは俺たちの死んだクラスメイトたちの怒りの結晶なんだ。


 奈々木はそう思った。


 怒りの結晶の勘定に奈々木自身を入れていないことには眼を背けながら。徒手空拳でYC2と戦う存在に目を奪われた。


 だが、その誰かはYC2が握るACBに貫かれ動きを止めた。奈々木は無限に進化できるスキルを手に入れた。


 「この剣は良い剣だ。お前も切らせろ」

 YC2はそう言ってACBを奈々木に振るう。奈々木に向かって衝撃波が飛んでくる。


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