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Destiny Bloodの用語集的な何か

デスブラの世界観補強にでもなれば幸いです。

【転身症】

20年ほど前に初めて発見された未知の病気。発見当初は国に数人いるかいないか程度だったが、現在では百万人に一人か二人と言われるほどに増えて来ている。

発症すると異形の姿と超常の力を手に入れられるが、同時に強い衝動(大抵は破壊衝動)に襲われ人格に異常をきたす場合が多く、発症者はもはや人ではない存在として「魔人」と呼ばれる。

発症後しばらくはかなり不安定で、意図せず発作的に転身してしまうこともあり周囲に隠し通すのは極めて難しい。時間が立つと少しはマシになるものの、それでも人間社会に身を置きつつ秘匿するのは不可能と言わざるを得ない。

発症者の血液は人間のそれとかけ離れた「魔の血」に変貌しており、一般人が魔の血を輸血すると拒絶反応を起こしほぼ100%死亡する。

現状、転身症を治療する方法は無い。


【魔人】

転身症発症者の通称。普段は人間の姿をしているが、強い感情の昂ぶり等で魔人の姿に転身が可能。

転身後の姿形は個体差が大きいものの、身につけた超常の能力によっていくつかのタイプに分類される。が、新しいタイプが発見されることもある上、極々稀に他のタイプに当てはめることのできない能力をもつ一個体が現れることもある。

また、どのタイプの魔人になるかには発症前に抱いていた強い感情や欲望、生活環境や人生背景などが関わっているとされるが、確証はない。

単純には言えないが比較的非力な魔人でも戦車の1、2輌程度なら苦もなく撃破可能。その戦闘力から「人型の兵器」「極小の災害」とも言われる。

欲望・衝動が肥大化し、破壊的な思考になる者が大半。衝動が希薄な者や理性で抑えつけられる者は珍しく、そのような魔人があくまで人として在りたいと願う場合の受け皿がJEABDである。

現状では世界中でJEABD所属魔人以外の人権が認められておらず、発症が確認された時点でJEABDへの入隊か殺処分かの選択肢を突きつけられる。


【転身】

転身症の最たる特徴である人外の姿への変身能力のこと。転身症発症者は強く感情を揺さぶられたり、破壊衝動や欲望が爆発することでその身を変ずる。

訓練や慣れで気休め程度のコントロールができるようになり、JEABDが開発した装置があればさらに制御することもできる。それでも一定以上の強い感情の昂ぶりには意味をなさない。

転身時には血が吹き出て霧のように身を包み、ほんの数秒で魔人体へと移行する。この時に噴出する血液量は一般的な成人男性だと命に関わる量なのだが、これを可能にするために魔人は骨髄以外の新たな造血器官として「核」を持つ。この核を破壊もしくは切除した場合、当該魔人は確実な死を迎える。


【JEABD】

正式名称はJustice Enforcement Agency By the Demon《魔人による正義執行機関》。総司令は(にのまえ) 正義(まさよし)

魔人でありながら人としての理性を保った者達が集まって作られた秘密組織が前身で、現在は国家に認められ「毒をもって毒を制す」魔人対策の専門組織(軍のようなもの)となっている。

現在、転身症の発症者がまっとうに生きるためにはJEABDに入隊する以外の道は無く、いつ見つかるとも知れずに怯えながら隠し続けるか殺処分されるか、それとも開き直ってデスパレードに身を落とすかである。

入隊すれば日々の生活が保証され、戦闘訓練等もきっちり受けさせて貰えるし、日常的な心配事も先輩魔人が相談にのってくれる。しかし、組織の規律が守れない者は「欲望を理性が抑えきれていない」と判断され殺処分される。

魔人研究の大きな成果として「転身制御装置」を開発しており、JEABD所属の魔人はある程度ではあるが転身をコントロールすることができる。


【デスパレード】

ジャック・フリーダムズが総帥を務める、破壊と流血の魔人連合。

総帥の性分からか組織立った行動は殆どなく、何をするかは個々のメンバーに委ねられている。それでもデスパレード総出で大事件を引き起こすこともあるので、JEABDはその動向に注視し対処に追われている。

理性より欲望と衝動が勝った者ばかりであるため、組織として訓練・支援が受けられるJEABDに負ける方が多い。しかし、果てなき闘争を勝ち残り我を通し続ける一部の猛者は、JEABDの最精鋭すらも打ち倒してしまう。

デスパレードのメンバー(というよりJEABD以外の魔人)は転身制御装置を持たないため、転身に際してキーワードを述べる必要も意味もない。が、ルーティンとして体に覚えさせることでスムーズな転身ができるのも確かなので、堂々とJEABDをパクっている。


【破壊の大饗宴】

10年前にデスパレードが起こした、史上最大の魔人によるテロリズム。世界の主要都市でほぼ同時に行われ、百万人規模の犠牲者を出した大事件。

当時はJEABDも認可されておらず、突発的に起こった人口密集地での襲撃ということもあり、多数の魔人に対抗できる戦力はほぼ存在しなかった。

襲撃を受けて壊滅を免れたのは奇跡的に正義の心を持った魔人が複数いた数都市くらいで、この事件がきっかけとなり魔人戦力の確保としてJEABDが正式に認可されることになった。


【転身制御装置】

JEABDが開発した魔の血を抑制して転身をコントロールするための装置。装置は体内に埋め込まれるか、腕輪等の形をとる。

設定されたキーワードを述べることで転身が可能になる。このキーワードは個々の魔人が自ら考え設定したもので、それぞれの決意やポリシーを表した口上になることが多い。

転身をコントロールできるとはいえ、あくまでもある程度なことに留意が必要。親しい人を目の前で亡くすといったような強烈な感情の揺れ動きには、装置も無力である。


【JEABD魔人研究所】

日夜魔人についての実験・研究を行っている機関。転身制御装置を開発したのもここ。JEABDに所属している魔人には当機関への協力が義務付けられている。特に戦闘に向かない能力を持つ魔人や、性格的にどうしても戦場に出られない魔人は専属として研究に従事・協力することになる。

所属魔人には人道的な研究(血液サンプルの提供や身体スペックの検査など)をしている一方で、殺処分が決まった魔人には徹底して実験動物扱いを貫く。


【ヒデオシティ】

JEABD本部がある都市。JEABDの積極的なPR活動により、比較的魔人に理解がある市民が多い。

JEABDのお膝元であるため、世界で最も充実した魔人戦力を保有する地域でもある。それはすなわち世界で最も魔人が目立たない地域でもあるということで、大胆にもこの町に潜伏しているデスパレードも存在する。


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