謎の老人キワメ・ジュウオン
牛肉さばきの修行を続けて1週間が過ぎたが中々思ったように剣の腕が上がらないエッジ。
そんなエッジにゴッツイがわざと自分の性格を詠み重要な事を見落とさせていた事を告げる。
その事に気がついたエッジはようやく小さな一歩を踏み出そうとするのであった。
それからさらに1週間が経過した。
牛肉さばきのコツをつかんでからと言うものエッジの剣の腕は少しずつながら上向いて行った。
「よしこれだけ出来れば上出来だ。」
ゴッツイはそう言うと拍手しながらエッジに歩よった。
「それじゃ・・・」
エッジは期待に胸を膨らませたような表情でゴッツイの方を見つめる。
「まあこれなら旗戦闘~フラッグスファイト~のソロファイトに出ても何とかなるだろう。」
「よっしゃー!!そうと決まれば早速試合を・・・」
「それは無理だな。」
喜ぶエッジにゴッツイが待ったをかけた。
「な・何でだよ!!」
高ぶる高揚感に水を差されエッジはゴッツイの方を見た。
「まあそう焦るな。とりあえず今から行く場所があるからついて来い。」
「えっ!!ってちょっとゴッツイ一体どこに行くんだよ?」
「着いてくれば分かる。」
とりあえずここはついていくしかなさそうである。
「分かったよ着いていけば良いんだろう。」
こうしてゴッツイの後を追いかけるように着いて行くエッジなのであった。
「さあ着いたぞ。」
ゴッツイに連れてこられたのは大きな旗の絵がシンボルになっているある建物だった。
「ここは一体どこなんだよ?」
「とりあず中へ入れば分かるさ。」
ゴッツイはそう言うと建物の中へと入っていった。
エッジも慌ててその後を追いかけるのであった。
「おーいらっしゃいませってゴッツイじゃないか。」
建物の中に入るなり1人の老人がゴッツイに声をかけて来た。
「キワメのじいさん。しばらくぶりだぜ。今日はちょっと用があって来たんだ。」
ゴッツイはそう言うとエッジに挨拶するように目で合図を送った。
「は・初めましてエッジ・ラングスタンです。」
エッジは慌ててキワメと言われた老人に頭を下げた。
「キワメのじいさん今日はこいつの旗戦闘~フラッグスファイト~の選手登録に来たんだ。」
ゴッツイがキワメに対して説明をした。
「ほおなるほどそうじゃったのか。」
キワメはそう言うと面白そうだと言うばかりの笑みを浮かべた。
何なんだこのキワメとか言うじいさんよく分からないが、唯一つだけ確信出来る事がある・・・
このじいさん間違いなく、別格に強い。
「おいそこのエッジとか言った青年、旗戦闘~フラッグスファイト~に参加したいんじゃな?」
「えっあはいその通りです。」
キワメのあまりにも別格のオーラにエッジは完ぺきに飲み込まれてしまっている。
「そんなに気にせんでも構わんよ、ワシの名前はキワメ・ジュウオンただの老人じゃ。」
「キワメのじいさん、エッジにあれをたのむ。」
突如ゴッツイがキワメにある事を要求した。
「せかすなゴッツイよ今すぐにやるからちょっと待っておれ。」
キワメはそう言うとエッジの方に顔をむけた。
「エッジとやらちょっと失礼するぞい。」
キワメはそう言うとエッジの額に自分の右手をかざした。
その瞬間辺り一面に眩い光が放たれた。
「よしこれでエッジ・ラングスタンお前さんの旗戦闘~フラッグスファイト~の選手登録は完了じゃ。」
キワメはそう言うと何とも言えない曲者の笑みを浮かべるのであった。