サバイバル実習佳境に突入
「あっエッジさんたちどうでした?」
戦旗場に戻って来たエッジたちに対してレティシアが声をかけた。
「あっえーとだな・・・」
「レティシア大丈夫ですよエッジ君、ケッシュさんそして僕3人ともそこそこの結果は収めましたから。」
どう言おうか悩んでいるエッジに対してレニキスが変わりに答えた。
「おいレニキス・・・エッジの魔法発動の件サバイバル実習が終わったらくわしく話してもらうからな。」
ケッシュがレニキスの方を見ながらそう釘を刺した。
「ところでレティシアたちはどうだった?」
エッジがスピードの間に行ったレティシアとトンローに訊ねた。
「俺たちの方もそこそこの結果は残せたとは思う。ただ出来る奴が何人かいたから油断は出来ない感じだな。」
エッジの質問にトンローが答えた。
「やあお取込みのところ悪いね。」
声がする方に振り向くとセイズが自信満々の顔で立っていた。
「セイズなんだお前俺たちにまたケンカ売りにきたのか?」
トンローがセイズの方を激しく睨みつけた。
「セイズ弱い者イジメはダメ。」
セイズの後ろからケシュリが顔を出した。
「おいケシュリとかいったっけ弱い者イジメとは聞き捨てならないね?一体弱い者って誰の事を言っているのかな?」
ケッシュが怒りを押し殺したようにケシュリの方を睨む。
「そうだレニキスあなたに伝えておく事がある。」
ケッシュの方を気にも止めずケシュリがレニキスの方に話しかける。
「私アタックの間の試験制限時間半分でメカロボットを完全破壊したから。」
「なっ!!」
「嘘でしょレニキスさんが制限時間ギリギリになってようやく破壊したメカロボットをその半分の時間で破壊してしまうなんて。」
レニキスと同時にアタックの間の試験を受けたエッジとレティシアは驚きのあまり声が出てこない。
「嘘ではない事は最終結果発表の時点で分かる。」
ケシュリはそう言うと身体をくるっと反転させてその場からさって行こうとする。
「レニキスこれが才能のある者とない者の決定的な違い。」
「おい待てよケシュリ・・ってな理由だからまあ虫けらは虫けらどうし戯れてるんだな。」
ケシュリに続きセイズも後を追ってその場を去って行った。
「おいレニキスお前くやしくないのかよあんな事言われて。」
トンローがレニキスの方を見た。
「・・・・・いやーやっぱサバイバル実習そんなに簡単にはいかせてくれないか。」
レニキスはそう言うと笑ってみせた。
「おいレニキスお前何笑ってるんだ。お前が必死で磨いてきた魔法を才能のない者の一言でかたずけられたんだぞ。」
困ったように笑っているレニキスに対してトンローがさらに声を荒げる。
「たしかに僕の魔法の事を言われた事に関してはくやしくない。」
「な・おい。」
「だけど僕の仲間になるかもしれないみんなの事を弱い者とか虫けらとか言うのは許せない。」
「レニキスさん」
「レニキス。」
「次の4つ目の試験の事になるけどケシュリは恐らくガードの間の試験を受けると思う。レティシア君もラックの間の試験を除いてガードの間の試験が残ってるね。一緒に受けてほしい。」
「レニキスさんもちろん喜んでお引き受けします。」
レニキスのたのみにレティシアが快く答えた。
「セイズの方に関してはアタイが引き受けるよ、セイズは第1、第2、アタイと同じ試験を受けて第3はラックの間の試験を受けていたみたいだからね。」
ケッシュもやってやると言った感じで答えた。
「エッジ君、トンロー君君たちはラックの間の試験以外の残った奴を通過するように頑張ってくれ。」
「わかったぜレニキス。」
「レニキスさん了解。」
レニキスの言葉にトンローとエッジがそれぞれ答えた。
「まもなく4つ目の試験を開始します。」
「それじゃみんな頑張ろう!!」
「おうー!!!」
こうしてサバイバル実習もいよいよ佳境に突入して行くのであった。