牛肉さばきの修行開始
ゴッツイから旗戦闘~フラッグスファイト~のくわしい説明を聞いたエッジ。
旗戦闘~フラッグスファイト~を行う者全てがほしがるモノ栄光~グロォーリィーフラッグス~だと言う。
旗戦闘~フラッグスファイト~の3つの部門の内の1つソロファイトでエレナと決闘したいと申し出るエッジ。しかしそれは無理だと即答されてしまう。
しかしそんなエッジに対してゴッツイがある修行をつけてやると言ってきた。
「なあゴッツイこれ牛だよな?」
ゴッツイに連れていかれた場所には牛1頭の丸ごとの死体が存在した。
「あーそうだ、これは俺が知り合いの牧場から仕入れて止めをさした食用牛だ。」
ゴッツイはそう言うと豪快に笑った。
「食用牛ってこれもしかして居酒屋に出してる奴かよ!!」
「その通りだ。」
戸惑うエッジに対してゴッツイは真顔で答える。
「でこれが修行とどう関係があるって言うんだよ?」
「エッジよとりあえずこのブロンズソードを使え!!」
ゴッツイはそう言うとブロンズソードをエッジに投げてよこした。
「お前のウッドソードじゃ肉は切れないからな、とりあえず修行の時はこのブロンズソードを使え。」
「ブロンズソードってまさか・・・」
「そのブロンズソードでその食用牛をさばけ、それがこれから毎日の修行でありお前の日課だ。」
「はあ?ふざけんなそんな事して何の意味が・・・」
「おっと食用牛はこれ一体じゃないからな早くしないと客や店に迷惑をかける事になるぞ。」
「くっくっそーやるよやれば良いんだろう?」
エッジはそう言うとブロンズソードを振り上げて食用牛をさばきにかかるのであった。
「だあ!!とお!!ごお!!つい!!」
1日かけてどれくらいの食用牛をさばいたであろうか?
「おーすぐに根をあげると思ったのに中々やるじゃないか。」
ゴッツイはそう言うと感心したような顔でエッジの方を見た。
「はぁーはぁーはぁーかなり身体に来るぜ。」
相当の数をさばいた疲れからかエッジはそのまま床に倒れこんだ。
「お疲れさん!!だがこの程度で疲れきってるくらいじゃまだまだだな。」
「おいゴッツイのおっさん俺1人に食用牛さばかせさせといてあんたはどこかに姿を眩ませてたじゃないか!!」
エッジの言う通りエッジが食用牛をさばき始めてすぐにゴッツイはその場からいなくなっていた。
「たしかにお前の言う通り俺はお前に食用牛のさばきをまかせて裏口の方に行ったな。」
「ほら!!修行とか言い放っておいて自分は楽して仕事さぼってたんだろう?このあく・・」
「俺はお前がさばく食用牛の息の音を止める作業を裏口でやってたんだ。」
「な・そんなうそを・・・」
「そしてお前は頭に血が上っていて覚えていないだろうがお前が食用牛をさばき終わるのを見て随時新しい食用牛を店の中に入れつつその合間もみて俺も裏口で食用牛をさばいてたんだ。それでも残った時間はちょっとした手続きに行ったりしてた。そんな感じだ。」
ゴッツイはそう言うとある物をエッジに投げてよこした。
「こ・これはさばかれた牛肉。」
「エッジお前のさばいた牛肉をちょっと見せてみろ。」
ゴッツイはそう言うとエッジに自分のさばいた牛肉を見るように目配せした。
「・・・・・・・・。」
「そう言う事だ。それじゃ明日もよろしくな。疲れていると思うからゆっくりと休めよ。」
ゴッツイはそう言うと部屋を後にした。
「くっくっそー今に見てろよ!!!!!!!!」
そう大声で叫ぶエッジなのであった。