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レニキス威力倍増の魔法書 放て弱流電流

始まったそれぞれの2つ目の試験ガードの間ではケッシュ&トンローがケシュリ&セイズのペアと弓矢の発射台破壊数で競い合うのであった。

そしてアタックの間ではエッジ、レティシアがメカロボットにダメージを与える中、

レニキスが何やら魔法書を取り出してぶつぶつつぶやいて行くのであった。

「えいたあとぉー!!!」

「氷結晶雨!!!」

エッジとレティシアがメカロボットにそれぞれ攻撃を食らわした。

「レティシアやっぱりマジックの試験でMPを使い過ぎたからセーブしてるな。」

「はいエッジさんのアドバイスもあったのでそうしています。」

「それにしてもこのメカロボット全く反撃とかしてこないな?」

「言われてみればそうですね。」

「だけど壊れもしないんだよな。」

「それもそうですね。」

「レティシアさんすごい水属性魔法だね。」

「もうレニキスさん、私はレティシアで構わないんですからね。」

「いやーエッジが君って呼んでくれって言ってきたからなんとなくレティシアさんの方が良いと思って。」

「そうですかレニキスさんがそうおっしゃるのであればそれでも構いませんよ。」

「ありがとうレティシアさん。年長者だからって呼び捨てにするのはよくないと思ってね。」

レニキスはそう言うとレティシアに笑いかけた。

「ところでレニキスさんまだメカロボットに一撃も属性魔法食らわしてないですけど大丈夫ですか?

トンローの話だとある程度ダメージを与えれば合格みたいですけど全くダメージを与えられなかった場合失格リタイアになる確率もあるかもしれませんよ。」

エッジが心配そうにレニキスの方を見た。

「エッジ君、レティシアさん、ちょっと待っててもらっても良いかな?今属性魔法を発動する準備を行っているところなんだ。」

レニキスはそう言うとかばんの中から魔法書のような物を取り出すとぶつぶつとつぶやき始めた。

「あ・あれは属性魔法威力倍増の魔法書です。」

レティシアがそう言ってレニキスの方を見た。

レニキスさんやっぱ魔法書を買いこんでたんだな。

・・・とそこまで言ってエッジは危うく忘れかけていた事を思い出した。

レティシアたち3人には俺が魔法書を買った事は黙っておこう。

そう心の中でつぶやくエッジなのであった。


「スモールボウ発射!!」

「小弾爆破!!」

「いいぞケシリュお前のその火属性発動魔法を見せつけてやれ。」

「ケッシュちゃんも負けてないよ。」

ガードの間ではケッシュとケシュリの弓矢発射台破壊対決が行われていた。

「ふん、あんたそんなに属性魔法使って大丈夫なのかい?」

「えー問題ありません。私1つ目の試験ラックの間にいたんで全く力を使ってなかったんで。」

「何!!あんたがラックの間に行った数少ない6人の内の1人だって!!」

ケシュリの言葉にケッシュは苦い表情をする。

「はっはっはーどうだケシュリにラックの試験を受けるように指示したのはこの俺だ。」

そう言うとセイズはさも誇らしげに笑うのであった。

「おいそこのすかし槍使いセイズとか言ったな?」

「なんだアイアンナックルをつけた豚人が攻撃しか能がないとんだ間抜けだな。」

「なんだとこの野郎!!」

「トンロー挑発に乗るな1つでも多くの弓矢の発射台を壊すんだ。」

「セイズさんいくら真実だとしても豚人とかは差別用語です。そんな下らない発言をしているくらいなら真面目に1つでも多くの発射台を壊して下さい。」

ケッシュとケシュリがそれぞれトンローとセイズに指示を出す。

「ごめんケッシュちゃん!!」

「ケシュリ言われなくてもそれくらい分かっている。」

トンローとセイズがそれぞれ返事をした。

「よしそれじゃギアを上げるよ。」

「属性魔法威力倍増します。」

こうしてガードの間ではケッシュ&トンロー、ケシュリ&セイズの発射台破壊合戦が行われて行くのであった。


「おいレニキスさんいくらなんでも時間かけ過ぎじゃないか?」

「もう十分威力倍増出来ていると思いますしそろそろ発動しないと攻撃無しで失格になってしまうかもしれませんよ。」

エッジだけではなく普段わりとのんびり屋のレティシアも心配そうにレニキスに伝えた。

「ごめん・・・2人とも後少し・・・ほんと後もう少し・・・」

レニキスはそう言うと必死でなにやらぶつぶつ答えてる。

「レニキスさん時間ありません。後1分を切りました。」

エッジの言う通りアタックの試験終了までのカウントダウンが行われ始めた。

「レニキスさん残り30秒です。」

レティシアも珍しく大きな声で叫んだ。

「準備は整いました!!!」

レニキスがそう言うと大声で属性魔法を叫んだ。

「弱流電流!!!!」

しかし属性魔法が発動した感じはない。

「後5秒、4、3、2、1!!」

その時であった。

ピチクピチクバァーン!!!

一体のメカロボットが電圧でショートしたみたいに完璧に破壊されたのであった。

「えっ!!」

「すごい!!」

エッジとレティシアは思わず驚きの声をあげた。

「何とか間に合ったみたいでよかった。」

レニキスはそう言うとそのままその場に座り込むのであった。

「これにてそれぞれの間の試験終了!!」

1つ目の試験終了時同様試験終了を告げるアナウンスが各間に響きわたるのであった。

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