栄光旗~グロォーリィーフラッグス~の意味
キンリーン王国国王直属の女流剣士エレナ・フレイルにあっけなくやられ、居酒屋でうな垂れていたエッジ。そこにゴッツイ・タフガンと名乗る男が声をかけてきた。
ゴッツイの話の中に出てきた旗戦闘~フラッグスファイト~と言う単語に興味を持ったエッジは表向きは精肉店だと言うゴッツイの店について行く事にしたのだった。
「それじゃ青年エッジ、旗戦闘~フラッグスファイト~についてのくわしい事を教えるぞ。」
一夜明けた早朝ゴッツイがエッジに旗戦闘~フラッグスファイト~の説明を始めた。
「まず旗戦闘~フラッグスファイト~を行う者たちが求める物が存在する。栄光旗~グロォーリィーフラッグス。これはフェイワーズ全土からキンリーン王国にやってくる者たちが求める所謂英雄の象徴みたいな物だ。」
「栄光旗~グロォーリィーフラッグス~?それはそんなにスゴイものなのか?」
「あーそうだな。魔王を倒して英雄になると同等いやそれ以上に価値のある事だ。」
「魔王を倒して英雄になる事よりもすごい事・・・おいゴッツイ俺はそれに参加してえ。」
エッジはゴッツイの方に顔を近づけてそう意気込んだ。
「まあまて旗戦闘~フラッグスファイト~についてのくわしいルールとかの説明が先だ。」
エッジの顔を押さえつけ後ろに押し戻すとゴッツイは再び話始めた。
「旗戦闘~フラッグスファイト~にはまず大きく分けて3つの部門が存在する。」
「3つの部門?1対1の勝負じゃないのか?」
「あーそれがまず1つ目のソロファイトだ。」
「それじゃ後の2つはどう言うやり方なんだ?」
「2つ目が2対2で行われるペアファイト。そして最後の1つが5対5で行われるチームファイトだ。」
「ゴッツイのおっさん俺ソロファイトでエレナ・フレイルに決闘を申し込みたい。」
「それは無理だな。」
「な・一体何で?」
「まず旗戦闘~フラッグスファイト~には参加者のレベルに合わせて、SランクからDランクまでのカテゴリーがある。基本的にソロファイトの場合は同じカテゴリーの者同士でないと決闘が成立しない。」
「ち・ちなみにエレナ・フレイルのランクはどこなんだよ。」
「エレナ・フレイルのランクはAランクだ。」
「な・それじゃ俺のランクは?」
「お前は登録すらしていないから論外だ。」
ゴッツイはそう言うときっぱりと言い放った。
く・
ゴッツイのきっぱりとした言い放ちにエッジは言葉が出てこない。
「まあそうはがゆむなエッジ今は無理ってだけでお前がこれから鍛錬していけば決闘出来る機会はゼロじゃない。」
ゴッツイはそう言うとゆっくりと立ち上がった。
「エッジ俺がこれから修行をさせてやる。とりあえず店の中へ来い。」
「って修行って一体俺に何をやらせるって言うんだよ?」
「ゴッツイの修行と言う事の意図が分からないままゴッツイの後について行くエッジなのであった。」