ゴッツイからの助言
セオンとゴッツイが話始めた事、それは旗戦闘~フラッグスファイト~サバイバル実習と言うモノだった。その事に驚くエッジとレティシアに反しある程度知っていたケッシュとトンロー。
サバイバル実習上位10名は1つ上のランクに上がれると言う事実を知ったエッジは胸の鼓動が高ぶって行くのであった。
「って事はセオン様は私たち4人がその旗戦闘~フラッグスファイト~サバイバル実習に参加出来るほどの力を持ってると判断した理由ですよね?」
レティシアが確認のためセオンに訊ねる。
「まあそれはどうかはわかりませんが・・・」
レティシアの問にセオンがいつものような涼し気な顔で受け流す。
「おいセオンお前はほんとに人が悪いな。レティシアの言う通りお前たち4人の今の力はサバイバル実習を受けるのに十分に値してると言う事だ。」
セオンに代わりゴッツイがレティシアの問いかけに答えた。
「ふん・・・サバイバル実習面白そうじゃないかい。」
「俺も日ごろの修行の成果をためしてみたいな。」
どうやらサバイバル実習の事を知っていたケッシュとトンローは乗り気である。
「レティシア、エッジお前たちはどうだ?」
ゴッツイがエッジとレティシアの方に顔を向ける。
「も・もちろんやるぜ!!だってそのサバイバル実習で上位10名に入ったらCランクにアップするんだろう。そんなおいしい話のらない理由がないじゃないか!!」
「私もエッジさんと同じで賛成です。もしかしたらサバイバル実習で私たち4人と相性の良い雷の魔法属性を持った仲間に出会えるかもしれないんですから。」
エッジとレティシアはゴッツイに対して元気よく答えた。
「それでは決まりですね・・・と言うか仮にサバイバル実習に参加したくない人がいたとしても強制的に参加してもらうつもりでいましたから。」
セオンのこの言葉に何とも言えない表情をする4人なのであった。
「よしサバイバル実習が行われるのは3日後だ。その間の期間で装備品を整えたりサバイバル実習でどう言う事をやるのかのしおりがあるからそれに目を通したりしてみてくれ。」
「はい!!こちらがサバイバル実習Dランク用のしおりになります。」
セオンがそう言いながらサバイバル実習のしおりらしきものを4人に手渡した。
「さて、俺とセオンからの話はこれで終わりだ。」
ゴッツイはそう言うと1人1人の顔を見回してニカッと笑った。
「さてそれじゃ今日は子どもたちといっしょに夜遅くまで楽しく遊べ。」
ゴッツイは奥の部屋の方に行くと子どもたちに部屋から出てくるように言った。
「おいおじちゃんお話長いよ。」
「もう疲れきって寝ちゃうところだったよ。」
子どもたちはそう言うと口々につぶやいた。
「おっとそれは悪かったな。それじゃこの後はおじちゃんとセオン様を除いた4人のお兄さん、お姉さんといっしょに遊ぼう。」
「はーい!!!」
ゴッツイの言葉に子どもたちが元気よく返事をした。
「よし、こうなったらアタイら4人誰が一番子どもに好かれるか勝負しようじゃないか。」
「面白いですね。ケッシュさんその勝負私は乗ります。」
「エッジもちろんお前も乗るよな?」
「な・当たり前だ!!」
こうしてこの日は夜遅くまでみんなで遊ぶのだった。
「あー眠い。」
エッジはそう言うと軽く欠伸をした。
「おうエッジ昨日は楽しかっただろう?」
ゴッツイがそう言うとエッジの背中を叩いた。
「いってぇー。やめてくれよゴッツイ昨日の夜はほんとハードだったんだからな。」
ゴッツイに背中を叩かれてエッジが文句を言う。
あの後フェイワーズ教会で子どもたちと夜遅くまで遊んだ後、ゴッツイとエッジが責任を持って子どもたちをそれぞれの家にまで送り届けたのであった。
「まーたしかに大変だったのは認める。だけどああ言う息抜きも必要な事だからな。」
ゴッツイはそう言うと今度は急に真面目な顔になった。
「エッジ、俺からしてやれる事は正直言ってほとんどない。それに今のお前にはレティシア、トンロー、ケッシュって言うチームを結成した仲間もいる。」
「ゴッツイどうしたんだよ・・・急に真面目になって。」
ゴッツイの真面目な顔つきにエッジは思わず構える。
「サバイバル実習これは俺もランクを上げるために受けてきたし、上位10名までに入れるように毎回頑張っていた。」
「ゴッツイ?」
「だけどな仮に上位10名までに入れなくても、それ以上に地道にソロファイトで結果を収めればランクアップは可能だ。」
「ちょっと待てよゴッツイ、その話しぶりじゃゴッツイはサバイバル実習で上位10名に入れて来なかったみたいな言い方じゃないか?」
ゴッツイの言葉にエッジがそう訊ね返す。
「まあーそう言うこった。そんな俺でも今じゃAランク最強の重剣士って言われてる。」
「ゴッツイ・・・・。」
「以上が旗戦闘~フラッグスファイト~サバイバル実習経験者の努力家の助言だ。」
ゴッツイはそう言うといつものように豪快に笑ってみせるのだった。
「さあ、サバイバル実習まで3日しかないんだ。早く3人と合流して装備品でもそろえろよな。」
「えっ・・・あーそうだな。」
まさかゴッツイがサバイバル実習で上位10名に入って来なかったとは、その上でのゴッツイの助言が何よりもエッジの心に深く刻まれるのであった。




