キワメの特別レッスン開始
居酒屋ストマックハングリーでいつものような日常を送った4人。
ケッシュの休憩後最後の仕事が終わるまでの間エッジたちはそれぞれの用事をすませ
そしていつものようにキワメの元に向かうのであった。
「待たせたね。」
「よし、それじゃキワメさんのところへ行きますか。」
「はい!!エッジさん。」
「くそーエッジ今度あったら二連結荷車を返してもらうからな。」
それぞれがそう言いつつペアファイト後からのほぼ毎日の日常のキワメのいるところへと向かった。
「おう、エッジにレティシアにケッシュにトンローみんな仕事お疲れじゃな。」
いつものようにキワメが4人に対して声をかけた。
「キワメさん、今日もそれぞれのソロファイトから始める感じですか?」
エッジがキワメに訊ねる。
「まぁーそんな感じじゃ、そしてその後はワシが特別レッスンを4人纏めて行ってしんぜよう。」
「特別レッスン?キワメさんアタイらに一体何をしてくれると言うのさ?」
「キワメ様自ら特別レッスンをほどこしてくださるなんてありがとうございます。感謝します。」
「よし日ごろの特訓の成果をぶつけてやるぞ。」
「わかりました。キワメさんよろしくお願いします。」
「うむ、それじゃまずはレティシアからソロファイト開始じゃ!!」
「了解しました。キワメ様。」
「水球連弾!!!」
「勝者レティシア!!」
「疾風足刃!!!」
「勝者ケッシュ!!」
「硬化拳連弾!!」
「勝者トンロー!!!」
「小熱烈波!!!」
「勝者エッジ!!!」
「ほおエッジを含め皆自分の属性魔法を上手く使いこなせるようになって来たのぉ」
「ふんこれくらい俺にとっては当然だぜ。」
「アタイの力をなめてもらっちゃ困るよ。」
「ありがとうございます。でも私なんかまだまだですよ。」
キワメの言葉にエッジ以外の3人がそれぞれ答える。
「エッジお主はどうじゃ?」
「たしかに火属性の魔法を1つ使えるようにはなったけど、正直ペアファイト後取り返したラブフレイムブレイドの効果のおかげで使いやすくなってるって言う感じは否めないんですよね。」
エッジはそう言うと首からかけているラブフレイムブレイドに目をやった。
「なるほどのよしそれじゃ4人纏めてワシが特訓をつけてしんぜよう。ちょっとワシの後に着いてまいれ。」
「4人纏めて特訓するって一体どんな事やるんだろうな?」
「よくよく考えたらアタイらキワメさんの本当の実力全く知らないし。」
「キワメ様は間違いなく別格の強さを持っていると私は感じます。」
「・・・・・・。」
「どうしたんですか?エッジさん今日はどこか具合でも悪いんですか?」
無言であるエッジに対してレティシアが声をかけた。
「えっ・・・あいやキワメさん自らが4人纏めて特別レッスンしてくれるって言うからさ・・・」
「???」
「へんどうせ二連結荷車を引いてレティシアちゃんに良いところ見せたから疲れがでてるんだろう?へんばっか!!!」
「途中で止まるんじゃないよこの豚野郎、キワメさんがどんどん先に行っちゃだろう!!」
「ご・ごめんよぉーケッシュちゃん!!」
ケッシュに蹴られながらトンローがいつものように返答する。
「とりあえず考えていても仕方がないですよ。今の私たちの強さがどんなモノなのかキワメさんの胸を借りるつもりでぶつかって行きましょう。」
「あっ・・・うんそうだな。」
レティシアの声かけに一言答えるエッジなのであった。
「よしここじゃ皆入りんしゃい。」
キワメに案内されたのは戦旗場をまねた4分の1ほどの舞台がある部屋であった。
「なんだこの部屋戦旗場のミニチュアサイズの部屋じゃないか?」
「なんか実戦を感じさせるような部屋だね。」
「この部屋特に変わったところはないですね。」
トンロー、ケッシュ、レティシアが口々につぶやいた。
「それじゃ特訓の内容を説明するぞい。」
キワメは舞台の丁度真ん中に立つと説明を始めた。
「お主らは東西南北それぞれ一か所に1人ずつ立ってどのタイミングでもよいからワシに攻撃を仕掛けて来るのじゃ。ワシをこの場所から一歩でも動かす事が出来たらお主らの勝ちじゃ。」
キワメはそう言うといつものようにニィーっと笑うのであった。