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激突の攻防

キワメの仲介の元ペアファイトの日時の交渉が始まった。

すぐさま対戦を望んだレティシアだったが、ケッシュは3日後を設定してきた。

その事に対して抗議するレティシアであったが、ケッシュは自分たちの首に違反をした際電流が流れる首輪をレティシアとエッジの目の前でキワメに着けさせてもらうところを見せ、ペアファイトの日時を3日後に決めさせるのであった。そして3日が過ぎいよいよペアファイトの火ぶたが切って落とされたのだった。

「よぉー玉蹴り野郎この前のソロファイトでは不覚をとったが今回はそうはいかないぞ。」

西側サイドの手前までトンローが上がってくると戦闘体勢の構えをとった。

「ふん、あれから俺はソロファイト3連戦で2週間みっちり実践を行ったんだ。その玉蹴り野郎の汚名返上させてもらうぜ。」

同じくエッジも東側サイドの手前まで来ると新しく買ったライトソードを構えるのであった。

「トンローとりあえずそいつをこっちの陣内奥まで通させないようたのむよ。」

「エッジさんしばらくは消耗戦になると思いますから、ライフポーションを使うのはなるべくギリギリの時にして下さい。」

「了解しました。ケッシュちゃん!!」

「分かったぜレティシア戦旗の守りはたのんだぜ!!」

ケッシュとレティシアの言葉にトンローとエッジがそれぞれ答えた。

「それじゃ行くぞ!!!」

エッジは勢いよく西側サイドの陣地内に飛び込みトンローに飛びかかった。

「そうはさせるか土属性魔法硬化拳連弾!!!」

飛びかかるエッジに対して土属性魔法で強化した拳の雨がエッジを襲う。

「くっ!!流石に簡単にはいかせてくれないか・・・それでも以前に比べたら格段に楽だぜ。」

降りかかるトンローの拳をエッジはライトソードで軽快に弾いて行く。

「な・なんだとこの前は全く剣の扱えさえなっていなかったのに、しかもこっちはお前に負けてからさらに土属性魔法を強化してきたんだ。なのになんでこっちが攻め込まれるんだ。」

「エッジさん良い感じです。そのまま相手陣内奥まで進んで行って下さい。」

後方からレティシアの指示が飛ぶ。

「分かった!!このまま一気に攻め込むぜ!!」

エッジはそのままトンローを後退させながら相手陣地内へと入って行こうとした。その時!!

「風属性魔法疾風敏捷足!!!」

突如目の前にケッシュの姿が飛び込んできた。

「トンローとりあえず前衛と後衛を交代だよ。コイツの相手はアタイが引き受ける。」

「すまないケッシュちゃん体力回復しとくぜ。」

ケッシュと入れ替わる形でトンローは自分サイド側の奥の戦旗の場所まで急いで戻って行った。

「やっぱ亜人種は何かしら属性魔法を使えるんだな。」

「そう言えばあんたは属性魔法使えないんだね、エルフと行動を共にしているって言うのに。」

「な・何!!余計なお世話・・・」

「おっとよそ見をしててもいいのかいお兄さん?」

エッジがはっとした次の瞬間そこにはすでにケッシュの姿はなかった。

「エッジさん!!上です。」

ケッシュの姿を見失ったエッジにレティシアが叫んだ。

「遅い!!風属性魔法疾風足刃!!」

「ぐっうわぁー。」

何とかライトソードでケッシュの攻撃を受け止めようとするエッジであったが間に合わずエッジは自分陣地内へと吹き飛ばされた。

「エッジさん!!大丈夫ですか!!!」

後方からレティシアの声が聞こえる、

「よそみしてていいのかい変態エルフが!!」

ケッシュはエッジを後にして陣地内後方で戦旗を守っているレティシアに向かって攻撃をしかけた。

「そうはさせません。水属性魔法水球連弾!!」

レティシアの放った水の弾がケッシュに襲い掛かる。

そのすきにエッジもレティシアのところまで戻ると戦旗の守りを固めた。

「エッジさんライフポーションを使って下さい。私もマジックポーションを使います。」

ケッシュが倒れこんでいる内にエッジとレティシアはポーションを使い回復を行った。

「ケッシュちゃん大丈夫か?」

トンローが慌ててこちらの陣地内に向かって走ってこようとした。

「来るなトンロー。あんたはそこでしっかり戦旗を守っておくんだ。」

「でもケッシュちゃん・・・」

「魔法によるダメージは受けちまったけどせっかく相手陣営の奥まで攻め込めたんだ。2対1の条件はあるけどそこはアタイの風属性魔法の俊敏力で2人を交わして戦旗を奪えばアタイらの勝利だ。」

ケッシュはそう言うと強気な姿勢で笑ってみせた。

「ごめんレティシア俺がふっとばされてる間に陣地奥まで潜入されちゃって。」

「大丈夫ですよ。エッジさんあのケッシュさんの風属性魔法から戦旗を守るには2人がかりでないとかなりきついですし、逆にここでケッシュさんを戦闘不能にする事が出来たとしたらこっちらの勝率も一気に上がります。」

謝るエッジに対してレティシアは励ましの言葉をかけた。

「へへん完全にアタイを戦闘不能にする気満々らしいね。」

「もちろんです。こちらが勝利してあなたの肉球を好きなだけぷにぷにするんですからね。」

「ケッシュちゃんライフポーションとマジックポーションは使っておいた方がいいぜ。」

「レティシア、ケッシュへの魔法攻撃をたのむ俺は戦旗がとられないように全力で守るから。」

「分かりました。エッジさん!!それでは魔法合戦と行こうじゃありませんか?」

「面白いね受けて立とうじゃないか!!」

レティシアの言葉にケッシュがやってやると言った感じで答えた。

とにかく戦旗は俺が何としても守る。

レティシアとケッシュの魔法属性合戦が始まろうとする中エッジはそう心に深く思うのであった。


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