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レティシア&エッジVSケッシュ&トンローペアファイトいよいよ開始!!

キワメの元に戻ったエッジとレティシア。レティシアはキワメにペアファイトの勝利時の条件を決めてきたとキワメに話す。しかしペアファイトはお互いの代表が自分の対戦日時を交渉して決める事になってると言われるのであった。

それでは只今より東側レティシア&エッジ対西側ケッシュ&トンローのペアファイトを行います。

レティシア・アモーレン 17歳 見習い僧侶

エッジ・ラングスタン   18歳 精肉店ブラッドマッスル店員


ケッシュ・リマ      15歳 駆け出し盗賊

トンロー・オーズ     16歳 野菜畑クリアフレッシュ農民



時は遡る事3日前

「お初にお目にかかるよアンタがペアファイトの仲介役をしてくださるキワメって方だね?」

「その通りじゃよ亜人種猫人ケットシィーのお嬢ちゃん。」

「ちょちょっとケッシュちゃん僕にだけ荷物もたせないでよぉー。」

ケッシュの後を明らかに荷物運び要員としてこき使われているトンローの姿がある。

「来ましたね猫人のおチビさん。今回のペアファイトの交渉役はこの私レティシア・アモーレンが務めさせてもらいます。」

レティシアはそう言うともの凄い目つきでケッシュの方を睨みつけた。

「ふふふんそれはアタイにとっても何よりだいこっちの交渉役はアタイ、ケッシュ・リマが務めるよ。」

鋭い目つきで睨みつけるレティシアをケッシュが挑発したように煽るのであった。

「おっレティシアちゃんの鋭い視線たまんな・・・」

そこまで言ってトンローはケッシュに思いっきり足を踏まれているのであった。

「それじゃ早速ペアファイトの日時を交渉したいと思いますわ私たちは今すぐにでも構わないですけど。」

「ちょちょっと待てレティシアそれはいくらなんでも気が早すぎる・・・」

「エッジさん今回のペアファイトの日時の交渉役は私に任せるって言いましたよね?」

「そ・それはたしかにそうだが・・・」

「それじゃ黙ってて下さい。交渉のやり取りは私が行います。」

どうやら今のレティシアには何を言っても聞いてくれなさそうである。

「ふ・あんたの闘志に水を差すようで悪いんだけどさ。アタイとしてはペアファイトは3日後を希望するよ。」

「な・逃げるんですか?自分の実力のなさに自信がないから?」

ケッシュの言葉にレティシアが怒りの声をあげる。

「は・そんなんじゃないよ。あんたらはすでにペアファイトに向けて装備品を整えていた。だけどアタイたちはまだ装備品を整えてさえいないのさそれ故にペアファイトの日時を3日後に希望する。」

「そ・そんな事言ってその3日間の間に盗みをやって稼いだお金装備を整えるのでしょうそんな事は絶対に許され・・・」

「分かった。ケッシュの言い分を許可しよう。」

「な・ちょっと待って下さい。キワメ様!!」

明らかに不満があると言った感じの声でレティシアが叫んだ。

「キワメさん、アタイらもそっちのペアと同じで現金ではなく今まで貯めた選手カードのポイントで装備品を揃える。」

「そ・そんな言葉信用出来る理由がないじゃないですか?」

ケッシュの言葉に異論を唱えるレティシア。

「キワメさんこれ何だか分かりますか?」

突如ケッシュが懐からある物を取り出した。

「ほおそれは罪人が罪を犯した時に電流がながれる所謂手錠みたいなものじゃな。」

キワメがケッシュから首輪を2つ受け取った。

「キワメさんその首輪をアタイとそこの豚の首にかけてくれ違法を犯した時にはすぐさま電流が流れるように設定して。」

「そんなのいくらだってインチキ可能なんじゃ・・・」

「それじゃキワメさんアタイとそこの豚にこの場で電流首輪を取り付けてくれ。」

「な・・・・・」

ケッシュのあまりにも徹底した条件に強気の態度だったレティシアも言葉を失う。

「ケッシュの希望通りこのワシが電流首輪をつけよう。」

こうしてキワメの元、電流首輪がケッシュとトンローの首につけられた。

「おい・・・お前ら本気かよ。」

ケッシュのあまりにも度が超えた自分たちの交渉条件の取得方法にエッジも言葉を失った。

「こちらとしてはそれ以外の希望はないね。あんたらがペアファイトまでの3日間どう過ごすかもそちらで決めて良いよ。それで構わないよね?仲介役のキワメさん。」

「・・・・・・・・。」

ケッシュのあまりにも強行的な条件にレティシアも言葉が出てこない。

「よかろうそれじゃペアファイトの日時は3日後と言う事をする。両者異論はないな。」

「異論なし。」

「・・・・・異論なしです。」

それではこれにてペアファイト日時交渉を終了する。


「いよいよだなレティシア俺たちのペアファイトデビュー。」

「そうですね。エッジさん。」

「いやーお二人さんこの3日間どんな気持ちで過ごしてたかい?」

反対サイドからケッシュがニヤニヤした顔でこちらを見て来る。

「正直・・お前が電流首輪を自分たちの首につけてくれと言った時は痛恨の一撃を食らったみたいでこっちが生きた心地がしなかったよ。」

「ふふふそうだろそうだろアタイはこう見えても駆け出しの盗賊の身なものでね。こう言う一か八かの交渉事にはたけてるのさ。そっちのけしからんお姉ちゃんの方はどうだい?」

「・・・・・・・・・・。」

ケッシュの問いかけにレティシアは黙り込む。

「ほう相当精神的ダメージを受けた・・・」

「・・・・ようやくですね。」

「ニャに!!・・・」

レティシアのこの言葉にケッシュが不可解な声を挙げる。

「3日間散々練習してました。猫人の肉球のつぼ。」

レティシアはそう言うと不敵な笑顔でケッシュの方に笑ってみせた。

「それでは両陣営に旗を立てますフラッグスアップ。」

ソロファイトの時と同じように両サイドの一番奥に戦旗がセットされた。

「エッジさん私は後方で戦旗を守ります。エッジさんは前衛で相手陣地に切り込んで戦旗を奪って下さい。」

「トンロー前衛はあんたにまかせるよ。アタイは攻め込まれた時に戦旗を死守するから。」

「分かったレティシア!!」

「了解しましたケッシュちゃん!!」

「それでは旗戦闘~フラッグスファイト~ペアファイト開始!!」

こうしてレティシア&エッジVSケッシュ&トンローのペアファイトが開始されたのであった。




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