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雷属性魔法 静電粒子

キワメが言っていた面白い取り組み・・・それはエレナとセオン対キンリーン王国兵士団によるスペシャルファイトだった。いろいろな意味で驚く2人だったが隣にいたエッジのソロファイトデビュー戦の対戦相手のトンローと共に3人にでスペシャルファイトを見学するが、エレナとセオンサイドまで突撃していった兵士たちが次から次に倒れて・・・

その後も30人の兵士団が3回送り込まれたが、結果はすべて同じだった。

「おいレティシア一体どうなってるんだよ?」

エッジはそう言うと全く理由が分からないと言う感じでレティシアの方を見た。

エッジさんあれはですね・・・・

「雷属性の魔法、静電粒子だな。」

レティシアが説明する前にトンローが答えた。

「この野郎俺はレティシアに訊いてるんだお前には訊いてない。」

「トンローさんのおっしゃる通りあれはセオン様の雷属性の魔法です。」

トンローに向かって文句を言うエッジに対してレティシアが止めに入った。

「ほ、本当なのか?だってセオンさん詠唱すらしていなかったぞ。」

「本来なら属性魔法を使う時詠唱が必要になります。しかしセオン様くらいのレベルの人だと詠唱なしでも属性魔法を発動する事が出来ます。」

「それにしても驚いたな。本来静電粒子は1人の相手に向けて相手を気絶させる雷属性魔法の中じゃ比較的初歩の魔法なのにあのセオンさんて言う神父最初から自分のサイド側の所に大量の静電粒子の魔法を仕組んでたみたいだ。流石選手ランクAの実力者桁違いの強さだ。」

トンローがすっかり圧倒された様子でつぶやいた。

「おい!トンロー、エルフのレティシアならともかくなんで亜人種豚人のお前がそんな事が分かるんだよ!!」

エッジは面白くなさそうにトンローに喰ってかかろうとした。

「エッジさん落ち着いて下さい。前にも話したかもしれませんが亜人種の人たちもエルフほどでないにしろ生まれながらにある程度属性魔法を感じるように生まれて来るんです。」

「はっはっはー分かったかエッジ・ラングスタンただの人間と亜人種とでは出来がちがうんだよ。」

トンローはエッジの方を見るとバカにしたように笑った。

「あのトンローさんそう言う発言はよくないと思いますよ。」

エッジの事を馬鹿にするトンローに対してレティシアが諭すようにそう言った。

「あっこちらとした事がお見苦しいところをお見せしてしまいすいませんでした。」

諭すレティシアに対してトンローこれは失礼いたしましたとばかり謝罪した。

「うん?でもそうなると兵士150人全員倒したのはセオンさんて事はエレナ・フレイルの方は何もしてないって事にならないか?」

エッジはふと疑問に思った事をレティシアに訊ねた。

「そ・それは多分ですけど・・・セオン様はあんな涼し気な顔をしていますが性格がドS気質なところがありましてつい力の手加減の度合いを間違えたのだと・・・・」

レティシアはそう言うとはずかしそうに苦笑した。

「て・手加減の度合いって・・・」

余りの凄さにエッジも次の言葉が出てこないのであった。

「さてとそれではレティシアさん私はこの辺でまたお会いしましょう。」

トンローはいかにもエッジに見せびらかすようにレティシアに話しかけて去って行った。

「さてエッジさん私たちも帰りましょうか?」

レティシアがそう言って声をかけようとした時

「おやエッジ君にレティシア奇遇ですね。」

いつの間にいたのだろう?振り向くとそこにはセオンの姿があった。

「せ・セオンさんどうしてここに!!」

「いやぁーキワメの御老公から本日2人が私たちのスペシャルファイトを見学すると聞きましてね。そこで特にエッジ君の感想が聞きたいなと思いまして。」

セオンはそう言うと涼し気な顔でエッジに感想を求めてきた。

「セオン様そんな事言われてもエッジさん困ってしまいますよ。」

レティシアがそう言ってフォローを入れようとした時

「全くセオンお前の辞書に力加減の単語はないのか?」

その声にふと驚きエッジは声のする方を見た。

「え・エレナ・フレイル。」

「あっお前はたしか国王様に飛びかかったいつぞやの青年?」

「え・エッジ・ラングスタンだ!!」

エッジは睨みつけるようにエレナの方を見た。

「まさか旗戦闘~フラッグスファイト~に参加してるとはな・・・・」

睨み付けるエッジに全く動じる様子もなくエレナはエッジに背を向けて歩きだす。

「ぜ・絶対にあんたを倒してみせるからな!!」

背を向けて歩きだすエレナに対しエッジは大声で叫んだ。

「その時期が来たら相手してやる。日々精進するんだな。」

エレナはエッジの方に顔も向けずに一言残してその場から去って行った。

「くっそぉーーーーーーーー!!!!」

何とも言えない感情に戦旗場に響きわたる大声を上げるエッジなのであった。

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