自称一流剣士エッジ・ラングスタン
魔王を倒して英雄になると高らかに宣言したエッジ。
しかし村人たちからはなから相手にされず怒ったエッジはそのまま村を出るのであった。
「くっそーどいつもこいつも馬鹿にしやがってほんとスゲー腹が立つ。」
青年はそう言うと道に転がっている石ころを蹴っ飛ばすのであった。
さて何だかんだで紹介が遅れたがこの世界の事について少しずつ説明して行こうと思う。
この世界の名はフェイワーズ。
どう言う世界かと言うと・・・おっとそれを話すのはもう少し後にしてからにしよう。
そしてこの魔王を倒して英雄になると高らかに宣言したがみんなにバカ笑いされてしまったかわいそうな青年その名は・・・
「このトワル村一流剣士・・・いやフェイワーズ一流剣士のエッジ・ラングスタン様の事を笑うとは」
そう彼の名はエッジ・ラングスタン。
そして彼の住んでいる村のがトワルである。
「まあそんな事は大した事ではない。俺が魔王を倒して英雄になれば良いだけの事だからな。」
そう言うとエッジは大声をあげて高らかに笑うのであった。
「さて・・・そろそろツグナ街が見えてきても良いはずなんだが・・・」
エッジは世界地図に目を向けながら足を止めた。
「魔王を退治しに行く前にまずキンリーン王国の国王に会いに行かなくてはならないが、トワル村からキンリーン王国に行くまでに最低でも2日はかかるからな。途中のツグナ街で一泊する必要がある。」
「おいそこの青年どうした?」
エッジが一人でぶつぶつ呟いている所に一人の中年の男性が声をかけて来た。
「おう!!おっさん実はツグナ街に行きたいと思っているのだが、場所は分からんかのー?地図を見る限り大体この辺りのはずなんじゃが。」
「ツグナ街なら私の住んでいる街だ。今から戻る所だし一緒に行こう。」
エッジのある意味無礼とも取られかねない発言にもこの中年の男性は気にせず答えてくれた。
「おう!!それは助かる。よろしくたのむよおっさん。」
そんな中年の男性の丁寧な態度にも全く気がつかず無礼な発言をとるエッジなのであった。
「はは元気だな青年、それでは行こうか。」
中年の男性はそう言うとこっちだとばかりに道案内を始めた。
「おっとそう言えば紹介がまだだったな私の名ナジミだ。生まれも育ちもツグナ街だ。」
ナジミはよろしくと言った感じでエッジに笑いかけた。
「おうナジミのおっさん短い間だがよろしくな。」
このエッジと言う青年本当にどこまでも無礼な青年である。
「ははは!!元気が良いな青年。ところで青年名前は何と言うんだい?」
「よくぞ訊いてくれました俺の名前はエッジ・ラングスタン。トワルいやフェイワーズ一流剣士だ。」
エッジはそう言うとナジミに向かって大声で高らかに笑うのであった。