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キンリーン王国噴水広場

魔法を一早く習得する方法、それは生まれつき魔法属性をある程度使えるエルフや亜人種と共に行動すると言うものだった。

セオンはレティシアにエッジの魔法習得の手助けをするように告げる。

こうしてエッジはレティシアと正式に行動を共にする事になるのであった。

「エッジさんそれじゃ改めまして自己紹介しますね。私の名前はレティシア・アモーレン。エルフの女性で17歳です。」

「改めてよろしくレティシア。」

「そうだエッジさん、エッジさんはキンリーン王国に来てからまだそんなに日が経ってないんですよね?」

「あ、そうだね約3週間くらいになるけどほとんどゴッツイのお・ゴッツイさんの精肉店で牛の肉ひたすらさばいてたのと、昨日初めて旗戦闘~フラッグスファイト~ソロファイトデビュー戦を行ったくらいかな?」

レティシアに訊かれエッジはそう答えた。

「それならばもしよろしければ私がキンリーン王国を案内しますよ。」

「そ・そうだねそれじゃお言葉に甘えようかな?」

よくよく考えてみれば今までキンリーン王国内を探索しようなんて考えた事もなかった。キンリーン王国の事をよく知ると言う事はこの先何かと役に立つ事が見つかるかもしれない。しかもこんなかわいいエルフの美少女が案内してくれると言うのだから期待をもたないなんてのがおかしいと言うものだ。

「それじゃ私に着いて来て下さい。」

レティシアがそう言って歩きだそうとした時

「きゃあ」

何にも段差のない所でレティシアが転ぶのであった。

「だ・大丈夫か?」

すかさずエッジはレティシアの元へと駆け寄った。

「だ・大丈夫です。エッジさん。それじゃ行きましょう。」

はずかしそうに笑いながら立ち上がるとレティシアは歩きだすのであった。



「エッジさんここがキンリーン王国の城下町の人々がつどう噴水広場です。」

レティシアに連れて最初にやってきたのはたくさんの人々や亜人種たちでにぎわう場所だった。

そう言えばここ城に行く途中にほぼ真っすぐ素通りしたような気がする。

「あっレティシアのおねーちゃんだ。」

エッジがそんな事を考えてるとたくさんの子どもたちがレティシアの方に向かってやってきた。

「おはよう。みんな仲良く遊んでる?」

レティシアが子どもたちに笑顔で言葉をかける。

「ねえねえレティシアお姉ちゃんこのお兄さんだれなの?」

1人の子どもがエッジの方を指さしてレティシアに訊いてきた。

「この人はねエッジさんって言ってね。今キンリーン王国を案内してあげてるの。」

「俺はエッジ・ラングスタンって言うんだみんなよろしくね。」

ここで子どもたちとも仲良くなってレティシアとの好感度をさらに上げようと思いエッジは出来るだけにこやかに子どもたちに笑いかけた。

「えっエッチ?お兄ちゃんエッチって名前なの?」

「はぁい?」

1人の男の子がとんでもない事を口走ったような気がする。

「こらネクト、エッジさんに失礼・・・」

「エッチのお兄ちゃんレティシアおねーちゃんとエッチするの?」

「そう言えばエッチのお兄ちゃんむっつりしたような顔つきだね。」

「レティシアお姉ちゃんに手を出したら承知しないんだからな。」

止めようとするレティシアの行動も虚しくネクトに続いて他の子どもたちも次々にとんでもない事を言い始めた。

「あ・あのお兄ちゃんの名前はエッジ・・・」

問答無用喰らえ水風船爆弾。

そう言うと子供たちは一斉にエッジ目がけて水風船を投げつけた。

「あっちょっと待てってうわぁー!!」

エッジの言葉など関係なしに子どもたちは次から次へと水風船をエッジにぶつけて来る。

「こらみんないい加減にしなさいって・・」

エッジに水風船を投げつけるのを防ごうとしたその時

「えっ!!」

バシャーン!!

バランスを崩したレティシアがエッジの方に倒れ込み二人はそのまま噴水の中へと落ちるのだった。


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