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魔法属性鍛錬の早道方法

セオンの詠唱により魔法属性を測定されるエッジ。身体全体から熱を放出するような感じを覚えるのだった。

詠唱が終わったセオンの口から出たエッジの魔法属性は・・・


「火属性・・・俺が・・・」

「はいエッジ君あなたの魔法属性は火です。」

セオンの言葉にエッジは何とも言い難い感情を持った。

「おめでとうございますエッジさん。剣を扱うエッジさんにぴったりの属性ですね。」

レティシアがよかったですねと言った感じでエッジの方に笑いかけた。

「あ・あのセオンさんどうして俺が火属性だって分かるんだ?たしかに身体の中から熱を発するような感覚はあったけどそれが俺の魔法属性と関わりがあるのか?」

エッジは確認を求めセオンの方を見た。

「エッジさんのまさに言う通り熱を発するような感覚がある人は基本魔法属性が火なんです。」

セオンの代わりにレティシアがそう言って説明をした。

「えっレティシアそれって具体的にどう言う事?」

「その五芒星の上に立って魔法属性を測定すると属性毎にある変化が出るんです。簡単に説明するとエッジ君のように熱を発するような感覚を持ち身体が熱くなるのが火、何とも言えない涼しさを冷を感じるのが水、身体全体が何となく力が付いたように感じるのが固の土、身体全体に圧力を感じるのが風、そして身体全体に何とも言えない痺れを感じる電が雷。一般的には火熱、水冷、土固、風圧、雷電と言われます。フェイワーズの五大魔法属性の基礎知識として身につけておくと良いでしょう。」

エッジのレティシアに対する問に対してセオンが説明をした。

「もうセオン様エッジさんは私に訊いたんだから私が答えたかったのに。」

レティシアはそう言うと頬を膨らませた。

「はははすいませんレティシアでもあなたがエッジ君の役に立つ事はまだたくさんありますから。」

頬を膨らませるレティシアに対してセオンはおそらく普段からそうであるような涼し気な笑みを浮かべた。

「ところでエッジ君、君は自分の魔法属性が分かったのに何とも言い難いような複雑な顔をしてるね。」

「えっはい。だって自分の魔法属性が分かったからと言っても人間はエルフや亜人種みたいにすぐ魔法属性を使えるんじゃなくてかなり厳しい鍛錬をしなくちゃいけないんですよね?そもそも俺その鍛錬がどう言うものかも知らないですし。ましてや火属性って言ったってどんな感じで魔法を使えるようになるのか全く分からないし。正直そう考えると何か複雑な気分なんですよ。」

エッジは自分が思っている事をそのままセオンに話した。

「エッジ君の言う通りたしかに人間はエルフや亜人種に比べて並大抵の鍛錬では魔法属性を扱う事すら出来ないでしょう。ただしそれは1人でのみ鍛錬をする場合です。」

「1人で鍛錬する場合?それってどう言う事ですか?」

エッジのこの問に対しセオンは相変わらず涼しそうな顔を浮かべるとこう言った。

「それは生まれつき魔法属性をある程度使えるエルフや亜人種といっしょに行動し鍛錬を行う事です。」

「って事はもしかして・・・」

エッジは思う所がありその方向を見た。そしてそれは相手も同じ事を考えていたようだ。

「せ・セオン様そそれって・・・」

「あなたの思っている通りですよレティシアあなたはエッジ君といっしょに行動して鍛錬を行うのです。」

顔を真っ赤にしているレティシアに対してセオンがそう答えた。

ま・まさか魔法属性を使えるようになる早道がエルフでしかも美少女のレティシアといっしょに行動して鍛錬を行う事だなんてそう考えると何とも言い難いような複雑な顔はどこかへと完璧に消え失せるのであった。

「レティシア、俺どうしても早く魔法属性を使えるようになりたいんだ。レティシアさえ嫌じゃなかったらぜひ協力をたのめないかな?」

エッジは真剣そのものと言った顔でレティシアの方を見た。

「え・エッジさんさえよければ私には断る理由が見つかりません。私ドジで抜けてる所もたくさんあるけど私もエッジさんの力になれるなら喜んで。」

レティシアはそう言うとこちらこそよろしくお願いしますと言った感じでエッジに頭を下げた。

「どうやら決まりのようですね。それじゃレティシア今後はエッジ君と共に行動しエッジ君の魔法が使えるようになる手助けをするのですよ。それでは私はちょっと城の方に用事がありますので、ゴッツイの方にもこの事は伝えておきますね。」

「ありがとうございます。セオンさん。」

「それでは。」

セオンはそう言うと部屋から出て行った。

何がなんでもレティシアの協力もえて魔法を使えるようになるんだ。

そう心の中で決意するエッジなのであった。

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