対決エッジVSトンロー
いよいよ旗戦闘~フラッグスファイト~ソロファイトの会場に足を運んだエッジ。
しかし観客席はほとんど空席であり、おまけにデビュー戦の相手が丸腰の豚・・・ではなく亜人種の豚人だった事に対して今一モチベーションが上がらないエッジであった。
そんな中エッジの旗戦闘~フラッグスファイト~ソロファイトのデビュー戦が開始されるのであった。
「よしとりあえずどう出るかだな・・・」
エッジはウッドソードを構えるとトンローの動きを窺った。
相手はただの丸腰の豚だがしかし腐っても亜人種豚人である。
「おっどうした田舎者恐くて身動きも出来ないか?」
トンローはそう言うとニヤニヤ笑いながらエッジの事を挑発して来る。
「恐い・・・御冗談を亜人種と対決するなんて事が初めてでね・・・様子を窺ってるだけだ。」
トンロー挑発にエッジはなるべく冷静を装い挑発した。
「はっははーやっぱりビビってるだけじゃないか?それじゃそっちがこないならこちらから攻撃をしかけさせてもらうぜ!!!」
と次の瞬間トンローが猛スピードでエッジの方に飛びかかってきた。
「くらえ隕石連弾!!」
トンローは叫びながら物凄い速さで連続パンチを繰り出して来た。
くっ!!試合が始まる前までは豚だと思って戦意が上がらなかったけど、やはり亜人種そんなに簡単に勝たせてくれる理由はないな。
次から次へと降りかかってくるトンローの拳をウッドソードで防ぎながらエッジはどうするかを考えていた。
「よそ見をしていてもいいのか田舎者。」
トンローは素早く身体をかがめると回し蹴りを一発放った。
「ぐわぁ」
エッジは思わず尻餅をついた。
やばい何とか立ちあがらなけば・・・・
「遅い隕石連弾!!」
立ち上がろうとするエッジにそうわさせないとばかりトンローが激しい拳の連打を浴びせて来る。
クソ何とか攻撃を防ぐのが精いっぱいで立ち上がる事が出来ない。
「ははははどうだ田舎者このトンロー・オーズ様は日々武道の訓練を行い、さらに土属性を纏って身体を強化する事が出来るのさ。」
そう言い終わるかいなやトンローはエッジ頭を掴んだ。
しまった!!頭をとられた。
「くらえこれで終わりだ!!!隕石大爆発!!!!!」
トンローはそう叫ぶとエッジの顔面を石作りの舞台上に激しく叩きつけた。
「ぐわぁーー!!」
あまりの痛みにエッジは苦痛な叫びをあげた。
な・何々だよこいつ土属性を身体に纏ってるって反則だろう?こいつが同じランクDだってそんな馬鹿な事があるかよ。
エッジの意識は半分朦朧としてきている。
「はははは田舎者がどうせ俺の事をただの豚だと馬鹿にしてたんだろう?」
トンローの声がエッジの耳に聞こえてくる。
「初めての旗戦闘~フラッグスファイト~がこんな田舎者の人間だったなんてこっちも正直拍子抜けだったよ。」
意識が半分朦朧としているためトンローの表情はよく分からないが恐らくトンローは愉快爽快満面の笑みを浮かべているのであろう。
「じゃあそれじゃゆっくりそちらの戦旗をもらって初勝利を収めるとしますか。」
トンローの足音がエッジの後方へと向かって行くのが聞こえる。
クソ俺はここで終わるのか・・・そ・そんなの絶対に!!!!
「ま・待てよ豚野郎!!!」
「な・何!!」
エッジは立ち上がるとトンローの方を見た。
「ば・馬鹿な致命傷は与えたはず。何で立ちあがれるんだ。」
勝利を完全に確信していたのかトンローは驚きの表情を隠せないでいる。
「俺はこんなところで負ける理由にはいかねーんだよぉー!!!!!!!!」
エッジは全速力でトンローに向かって行くとウッドソードを一振りした。
「ば・馬鹿めそんな手が通用する理由・・・」
「そっちじゃねーよ。」
「な・何!!」
「くらえ黄金球破裂蹴り!!!!」
キーーーーーーーーーーーーーーーーーン
「うっぐふ。」
トンローはその場に気絶した。
「悪く思うなよ。」
エッジはそう言うとトンローの西側サイドに建てられてる戦旗をとった。
「勝者東側エッジ・ラングスタン!!!!!」
審判が高らかにエッジの名前を呼びあげるのだった。