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至高な武術のつくり方!

題名 至高な武術のつくり方!



「ふぁぁ……朝だ…やばっ急がなきゃ!!」


俺の朝は道場の雑巾拭き掃除から始まる。


タッタッタッタッタッタッタッタッ


?「おー?いつも良い心掛けだな伸也!中々居ないぞ?こんな若者は!」


「あ、おはようございます!師匠!」


そう、さっき呼ばれたように俺の名前は伸也。羽柴伸也が俺の本名。今は道場に住み込みで師匠に教えを乞いている。師匠ってのはアダ名とかじゃなく本当に俺の師匠。合気道八段の榊八郎師匠だ。


榊「うむ!おはよう!元気で何よりだ!何よりだぞ!!」


羽柴「ありがとうございます師匠!師匠も元気っすね!」


榊「勿論だともさ!!」


榊は乾布摩擦を凄い勢いで行っている。

榊がどれくらい凄いと言うと、「現代の合気道を作った男」「警察に合気道の指導をしたらその地域の犯罪率が下がった」「物で有れば倒すことは可能」というような肩書きや噂が出回るほど。確かに師匠の合気道は凄い。簡単に重心を崩すし関節の掛け方がエグい!ただの小手返しもこの人に取っては必殺だ。

因みに本人はただ小手を返すだけではないと本人は言っていてコツがあるそうだ。

っとまぁそんな凄い人に技を伝授させてもらうだけではなく、住み込みで居させてくれているのだ!沢山の御弟子さんや俺から見た高弟も居るのにだ!


羽柴(俺は恵まれてる…恵まれてるぞ!)


自分の幸運に羽柴はニヤニヤしていた。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


ある日、道場の先輩達がこんなことを話していた。


「何か最近、気功を名乗る武術家がやられたらしいぞ。」


「らしいな、成す術もなく鼻を折られたらしい。」


「確か、やったやつの名前なんつったっけ?」


「確か…巻嶋って言ったか?総格のやつだろ?今時道場破りって…」


「まぁうちには八朗先生が居るからな!」



羽柴「………」



榊「ほれ!シン!そこだ!」


榊は右中段突きを放つ。


羽柴は左前にスライドするよう動き右手を榊の顎に当てた。


《正面入り身投げ》


っと言う技だ。バン!と榊は受身をとる。


榊「よろしい!!体捌きも!脱力も!上手く出来ている!!」


羽柴「ありがとうございます!先生!」


立ちあがる榊。


榊「だが……どうしたのかね?先程集中力が欠けているように見えたが…?」


羽柴「いや、あの、最近、武術家が道場破りにあったみたいで……」


榊「なんだね?」


羽柴「うちにも来たりしちゃうのかなぁって…」


榊「ん?……ハッハッハ!!そうか!心配しているんだな?大丈夫!私は強いぞ?」


羽柴「はい!知ってます!心配とかではなくて、その…」


榊「どうしたんだね?言ってみたまえよ。」


羽柴「武術や武道が…現代格闘と戦ったら…武術は負けちゃうのかなって…」


榊「何故そう思ったんだい?」


羽柴「何となくですが……あまり武術が表に出てきてないからかもしれません…」


榊「なるほどな……よし!では今度私の武術仲間を紹介しよう!」


羽柴「え!合同稽古ですか?」ワクワク


榊「その通りだ!東南アジア最強と言われているシラットの達人、中国拳法の悪魔の拳と称された劈掛通背拳の達人、殺人抜手上地流を学び現在最強と言われている古武道の達人!等々他にも豪華過ぎる面々が集まる合同稽古だ!特別に招待しよう!」


羽柴「や、やべぇ、嬉しいです!頑張ります俺!」


榊「うむうむ!では今から天地投げの応用をするぞ!」


羽柴「はい!」



─────────────────────────────



「ぐはっ!!」

ドサッ


巻嶋「全く…これが武術かよ!本当カスだなぁ!!えぇ?古流柔術さんよぉ?」


「もう、、やめてくれ、、」


巻嶋「じゃあよ、、ここら辺で一番つえぇ所はどこだよ、教えろ。」


「な、南方にある、榊八朗…合気道家が居る…アイツは…強い…」


巻嶋「合気道だぁ??合気道なんてファンタジーだろ!!なめてんのかお前!!」


「本当…だ…本当に、強い…」


巻嶋「ふーんそうかぁ」


巻嶋は放り投げた。

ドガッ


巻嶋「行ってみる価値はあるかなぁ?」ニヤリ

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