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詩花

詩花 となりに探した星の温もり

作者: 葵冬弥

君は珍しく夜に誘った


星を見に行こうよ


今日は七夕


でも曇り空


君は少し不安な顔


私に見せる顔は強がって


なんだかおかしくて


夜には晴れるおまじない


短冊と一緒に吊るした


てるてる坊主が2つ


仲良く風に揺られてるよ


願いを込めた短冊と一緒に




夜になり君は私の手を引き


暗がりを進んでいく


2人を照らすのは


星と月の灯り


雲はどこかへ消えた


楽しそうな君の隣で


私も楽しくなる


空がひらけた


丘の上で2人


空を流れる川を見上げた





キラキラと輝く星を指さし


君は一夜漬けの知識を語る


たどたどしく必死な顔で


うんうんと私は聞き流す


ただ織姫と彦星を見つめた


やっと会えるね


やっと会えたね


お互いの温もりは


変わってないかな


そっと隣に手を伸ばす


君の温もり探して





君の温もりは


まだ変わってないかな


私の彦星は今どこかな


空を探して見る


鳴り響く携帯の着信音無視して


来れないなら来れないで良い


でも


あの日君と交わした約束


私は守ったよ


だから


君も側にいてよ





織姫と彦星は今年も会えた


君と私は今年も会えないのかな


空を流れる川に涙を落とす


会えないなら会えないで良い


君と私はもう遠くて


隣に手を伸ばしてみても


温もりはない


君の元にいけない私を


君は悲しむかな


短冊に書いた願い事


どうか叶えてください





涙は川となって流れ


星を見上げてるだけ


私と君は織姫と彦星にはなれない


悲しみ色の川に流される私


胸の痛みにのみこまれる


どうかお願い


星の川に願う


離ればなれの星々に願う


どうか


君に会わせて


届かない温もりに手を伸ばす





静かな世界に私だけで


虫の声にただ慰められ


近寄る靴の音に気づかなくて


伸ばしてた手に温もりが届いて


やっと気づいた


織姫見つけた


昔と変わら顔で彦星が笑った


空を流れる川の色が変わった


昔と同じくキラキラと輝いた





昔と違って細かく星の事を話す


自信に溢れた優しい声で


無邪気な顔して笑う君を


横目に見ながら


2人で星を探した


繋いだ温もりは離さずに


いくら離れていても


温もりは変わらなかった


君と私も


織姫と彦星になれた

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