第26話 スカウトのあれこれ2
美濃攻略後の織田家は畿内の武将も取り入れて覇道を進んでいく。
ざっくりだが、織田家勢力に属した藤堂高虎を初め石田三成、大谷吉継、島左近、 細川藤孝と書き足して行く。島は三成配下だがついでだ。
こうやってみると豊臣配下が多いな。見事な粒揃である。
...!!そう言えば藤吉郎を引っ張ったから清正と正則はどうなるんだ?秀吉の縁者でバックに秀吉がいたからこそ大身となることができたんだろうし。そうなると今後出てこないかもしれんな。...イヤ、しかし、あの二人なら実力でも出世するかもしれん。
幼名はそれぞれ虎と松だったよな?時期が来たら藤吉郎に呼び出してみるよう声掛をしてみるか?
藤堂高虎の親の名前は虎高だ。
ちょっと笑ってしまうよな。
元々虎高は近江出身だが流れて甲斐の武田信虎に仕えていた。虎の一文字を貰うくらい優秀だったが、同僚と反りが合わずに故郷の近江に帰ってしまう。
元々は藤堂高虎って名前が格好良くて、高虎に興味を持って色々と調べたんだよ。調べている過程で親の虎高も中々に数奇な人生を送っているなぁって感慨深くてね。それで虎高についてもソコソコ覚えてるよ。
特徴的だと覚えてしまうよな。さらに名前を含めて色々インパクトがあると尚更。
虎高の現状は分からないが、彼自身は優秀だと言われていたのだから、声を掛けしてみるか?甲斐にいたのなら工藤兄弟にどういう人物か聞いてみるか。同僚との諍いも歴史好きとしも気になるし。提案しよう。
運が良ければメインの息子も手に入るんだ。
石田三成も生まれてないだろう。
関ケ原では40、50代だったからな。三成の年齢を関ケ原から逆算すると、俺の年齢より10歳くらい下になるのだろうか?
史実通りの堅物で融通が利かないのなら、父上が好きそうなタイプなのに。
近江の出身なのは覚えてるが、10年ほど待たないと行けないだろう。そのくらいの時にまた探しだそう。
大谷吉継は来れないだろうな。悲しい事に朝倉では誰も認めないと思う。俺が近付くこと自体周りは絶対に許さないだろうし、俺が感染率の低さを声高に叫んで近付こうなら周囲が俺を避け始めるかもしれん。
秀吉と家康にあれほど能力を認められる者だが、朝倉家は認めないだろう。
島左近は多分生まれている。三成よりは年上だったはずだ。それでもまだ子供だろう。さすがに子供の内から二万石寄越せなんて言わないだろうから探してみようか?
ただ幼名がわからんな。島家が大和の筒井家に仕えていたのは覚えてる。俺の情報が足りない。余裕が出来たときにやってみるかな?
細川藤孝は将軍と越前に来るんだ。その時に声掛けしてみるか?それか一益の様に誼だけでも通じておくか?
.....と思ったけど辞めておこう。今の細川家は泥沼だ。
一応兄上のお嫁さんの父親が細川晴元なんだけど、藤孝と晴元の関係について詳しくないから何とも言えない。
....薮蛇だな。
下手につつくと大変そうだ。文化人だから父上は諸手を上げて賛成するだろうが、近辺状況だけ見ておくことにしよう。
そして徳川だ。
姉川でボコボコにされないように何とかしたい。兵数が少ない徳川に朝倉は負けた。浅井は逆に数に勝る織田家に良いとこまで行った。これも朝倉のイメージの悪いとこの1つだろうな。
徳川にも優秀な人物は沢山いるが、パッと思い付くのは
四天王に石川数正、策略の方の本多こと本多正信にレジェンド忍者の服部半蔵。槍の渡辺守綱に数の多い大久保一族、後は伊奈忠次だろうか。
四天王で生まれているのは酒井忠次だけじゃないのか?
イヤ、ギリギリ最強の方の本多は生まれているのでは?どうだろう?どちらにしてもまだ赤子だし、彼は家康の三河普代の家臣で、名門中の名門の宗家。スカウトをしても周囲が断るだろうな。
井伊はさらに先だ。様子見なんてもんじゃない。放置だ。
酒井は傅育役として駿河に着いていった気がする?今川と共同で酒井を失脚させるのは?家康を傀儡にしたい今川にも利益が...って俺には今川と関係が無いから介入なんて無理だな。藪蛇その2だわ。
問題は榊原康政だ。朝倉をフルボッコにした。
問題の一番の良い解決法方はこちらに迎えいれることだ。
そろそろ生まれると思う。年齢は最強本多の1、2個下。なので唾をつけるのもありだろう。小平太って名前じゃなかったか?最悪殺せば朝倉の名誉は守られるんじゃないか?
それでも子供をわざわざ暗殺するのは流石に止められるかもしれない。仕舞いには狂ったとか言われそうだ。とりあえず身辺調査対象の1人だな。
石川数正は何をしているのか分からない。探すだけでもやって貰うかな?。
策謀の本多と渡辺、伊奈は絶対来ないだろうな。一向衆教徒の彼等は朝倉を憎くからず思ってるだろうから。
忠誠より信仰を取った人達だ。
来たとしても速攻で加賀向かって朝倉相手に暴れるかも。正信は欲しかったんだがなぁ。希代の策略家でフリーの時期もある。兄上の補佐に持ってこいだと思ったが厳しいなぁ。
大久保一族はぶっちゃけあまり良く知らない。というより俺が多くいる大久保一族を把握仕切れてない。そんでもって有名な兄弟の方は真田に何度かボコられた印象が強い。
だけど規律が厳しい徳川家の中で、兄弟それぞれ別家を立てることを許されるくらい優秀でもある。
俺の知らない、または覚えていない戦で多くの武功を挙げていたのだろう。これもチェック。
服部は伊賀から落ち延びて三河に来たのは知ってる。というより彼等は忍者なのか武士なのか?
槍の半蔵と言う武士さながらの異名があるのに忍者のイメージがとても強い。
鉄アレイ忍者の影響かな?
ともかく、三河にいるのなら六角の紐は無いのかも?かつ三河に来て浅いのなら松平の紐も弛いんじゃないだろうか?楽観視するのは危険だけど。
それでも俺は忍者の配下が欲しい。
ステータスとかそんなんじゃない。俺だけの為に情報を集めてくれる人達が欲しい。
一益が朝倉に来てくれたとしても、彼には武将、外交、文化人として色んな使い道がある。忍働きを専属としてさせるのは勿体ないだろう。
現状、情報調査を頼むにしても父上や鷹瑳にお伺いするのは時間がかかる。
そうだな。益々欲しくなってきた。
服部を重点的に狙ってみるか?提案に持っていこう。
長かった...




