表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Pineal body  作者: とくちゃん
2/2

決闘の末に

どうもとくちゃんです。今回はかなり短めです。

理稀斗と矢々の決着、超能力探偵団について。

そして、矢々との決闘が幕をあげた。

それは、春休み、理稀斗と矢々との記憶に残る大事な決闘となる。どれだけ綺麗事で済まそうとしても矢々はそれを拒む。だから理稀斗は決着を着けなければならない。だがそれは、矢々に暴力を振うことでもある。

ただの決闘ではないのだ。理稀斗、矢々、超能力探偵団の運命を賭ける決闘........

第2学区、超能力対戦場。

理稀斗は両手を広げ、矢々の前に立っていた。

いくら矢々よりも能力が多いからといっても理稀斗は所詮、戦い慣れもしていない、能力も使いこなせない初心者だ。

矢々はランクA能力を長期間使いこんでいる。しかも戦い慣れもしている。

理稀斗は自分の能力や慣れを知った上で矢々と決闘をしている。

「俺は矢々ちゃんを傷付けないよ。」

「黙りなさい。これを食らってもそんな口のままでいられる?」

矢々は理稀斗に電撃を放った。2日前に放ったものとは全然違う威力。理稀斗はいつもだったら気絶してるが、その時は違った。

また、立ち上がり、両手を広げ、戦わないよ´と言うばかりだ。

矢々は悲鳴をあげて電撃を放つ。理稀斗は倒れ、立ち上がり、戦わないよ´と言う。

それを繰り返す。

「何故、治癒能力を使わないの、そもそも理稀斗くんの肉体変化なら電撃なんて簡単に防げるはずでしょ?」

「俺は戦わない。能力を使ったら、矢々ちゃんは俺が戦うと認識してると勘違いするでしょ。」

理稀斗は傷だらけの状態で今にも倒れそうだった。

だが、何回も何回も電撃を食らわされ、立ち上がり、矢々の心をへし折っていった。

観客はランクAがランクCをいじめているようにしか見えない。

そして、とうとう矢々の心が折れた。

「ねえ、どうしてそんなにボロボロなのに立ち上がるの。もう、無理だよ。理稀斗くんをこれ以上傷付けられないよ。無理だよ。私の負け。」

矢々は号泣しながら座り込んだ。

「俺の負けだよ矢々ちゃん。だって矢々ちゃんの泣き顔見たら興奮したもん。可愛すぎだよ。」

矢々は負けという単語を聞いた瞬間、自分は超能力探偵団に入ることを認めたと言おうとしたが、興奮という単語で理稀斗は電撃で気絶したのだった。


そこは青く、とても天井が高い部屋だった。理稀斗は目覚めた。隣には金髪サングラスのヤンキーみたいな人がいた。

「よう、目覚めたか。おっと、自己紹介遅れたなぁ。俺は超能力探偵の求鬼蓮だ。これからよろしくな。」

理稀斗は緊張しながら、はい´と頷いた。

「緊張すんな、あと敬語とか使わなくてもいいからな。」

蓮は見た目によらず、エプロンを付けて掃除をしていた。

「ところでここどこなんすか?蓮さん。超能力探偵団の拠点とか?」

「当ったり~ここはトライルセンター地下二階の医務室だけど」

「え、ここってトライルセンターなんすか?なんか試験受けた時と全然感覚違うっすね。」

「まぁ地下だからね。あともう体動くんだったら矢々ちゃんに会っておいで。」

はーい´と言い、理稀斗は階段を登り地下一階へと上がって行った。


地下一階に超能力探偵社と書いてある扉があった。理稀斗は謎の緊張感に押し潰されそうになっていた。

そして、扉の前でどうすればいいかと、迷っていたが、面倒くさいのが苦手な理稀斗は扉を蹴り飛ばした。(ぶっ飛んでいません)

そこには矢々、桐原、理稀斗の妹咲夜、15歳くらいの少女がいた。

「こ、こんにちは‼ついこないだ超能力探偵社に入った三膳ヶ原理稀斗です。よ、よろしくお願いいたします。ってえ、桐原さん、咲夜と何で同じクラスの亜良谷由姫がいるんですか?」

「おう!りきにぃ、目が覚めたんだね。良かったよ」

「あんたね、ここに亜良谷由姫様がいるのに何故、喜ばないのよ。あとあんたってまだ正式に超能力探偵社に入ってないわよ。アルバイト野郎。」

理稀斗はすごく驚きながら、何で何でと言っていた。

超能力探偵社は入社試験があり、その試験の内容が過酷すぎて、スカウトした人がすぐに辞めちゃうということが起こっていたらしい。

その過酷な試練を乗り越えて来たのが矢々、咲夜、由姫、蓮なのだ。

「言うのを忘れてたね。三膳ヶ原くん、君は明日入社試験で求鬼くんと戦ってもらうよ。」

桐原は楽しみそうに言った。そして、矢々は立ち上がり、理稀斗のほっぺを叩き言った。

「なんで、私のこと全然怒っていないの?理稀斗くんは優しすぎるんだよ。」

理稀斗は矢々の涙を指で触りながら言った。

「俺は優しくなんかない。超能力対戦場で矢々ちゃんが俺を電撃で圧倒している光景を見せつけたんだよ。そんな最低なやつを哀れんじゃ駄目だよ。」

矢々はまた座り込んで理稀斗に頭を撫でながら、嬉しそうに涙を流していた。

「りきにぃは私のものよ矢々ちゃん。いくら矢々ちゃんでもこちょこちょの罰は受けてもらうぞ~」

「あんたねぇ、この私というものがありながら、矢々め~。」

矢々はくすぐられながら、超能力探偵社の人達に慰められ、助けられていた。

そして、ここで理稀斗は矢々との戦いの幕を閉じた。

だがこれから始まるのは地獄の入社試験だったのだ。

誤字などがありましたらコメントお願いしますm(__)m

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ