キャットストリーム♪ #2
タイトル名からお察し下さった方もいると思いますが、本家「ジェットストリーム」は感動的な音楽と饒舌な詩の如き語りで癒される番組です。
では、もしもそんな本家に対し真逆の方向で勝負するラジオ番組があったとしたら??
多分、こんな感じのポップで笑いがこみ上げてくる番組ではないでしょうか。
キャットストリーム♪ #2
この番組では本家ジェットストリームとは180度思考と指向を変え、ポップな音楽とともにリスナーの皆様からの投稿をもとに、ソフトなトークをお届けします。
もっとも、これは言語媒体ですので音楽は皆様のプレイリストからチョイスしてください。
さて、本日のキーワードは……
「丼!」
丼と聞いて皆さんは何丼を思い浮かべますか?
牛丼、親子丼、かつ丼、海鮮丼など、日本には実に多くの丼料理がありますね。
今日はそんな丼料理にまつわるリスナーの皆様のエピソードを紹介してまいります。
ラジオネーム「エンデバー」さんから頂きました。
「私の丼にまつわるエピソードですが、高校生活最後の文化祭を思い出します。私の通っていた高校では1年生が装飾を、2年生が演劇や絵画などの出し物を、そして3年生のみが料理を提供可!という文化祭の掟がありました。」
あぁ~確かにこういう学校ってありますよね。先生方が保健所に届け出るのが面倒くさいっていう理由から、3年生のみ料理を出すことを許可するっていうシステムね。中学から進学して、文化祭はクレープ屋とか出すんだ~とか思っていたら、とても夢砕かれるよね。うんうん。
「2年間の我慢を経て、いざ3年生の料理を出せる学年になったとき、私たちのクラスでは”親子丼”をやることになったのです。実は同じクラスの子の両親が養鶏家だったこともあり、その子というか親御さんの好意で食材の調達コストをぐんと抑えることが出来たという経緯があってのことだったんですが(^_^;)
しかし、単純に親子丼を出しても盛り上がりに欠けるので……
お越し頂いたのが誰かの親御さんの場合は、ソイツを校内放送で呼び出して親御さんと揃って”ハイチーズ!” 当時流行のポラロイドカメラで撮影し食後にお渡しするというサービスをやりました。
卒業してから二十年近く経ちますが、同窓会での良い話題です。つい先日、同級生が結婚したのですが、高校生時代にお母さんとツーショットで写真を撮っていたのが、実はその文化祭のたった一枚だけだったという子が居りました。張りぼてで作られた大きな丼の中、母と娘の笑っている一枚は、披露宴での爆笑ネタになっていましたが……親御さんの頬には一筋の涙がありました。」
これは心温まるエピソードですね、感動しました。
親子丼だけに、締めは丼に二人が収まって写っている訳でしょう。披露宴でプロモーションムービーみたいなアレで映し出されたのかな?でも、出席していたのは同級生が多かっただろうし、ネタ的な意味でもバッチリだったんじゃないかなぁ~。
高校生時代って、なんだかこう全力疾走で突っ走っちゃってて、今思うとあの時親にあんなこと言っちゃったな~とか、もっとこうしてあげれば良かったのになぁ~とかって結構反省すること多いよね。あっ、ガラス越しのプロデユーサーが大きくうなづいてる!前回の放送では大きく横に首振ってたけど、今回は縦に振ってますよ。
エンデバーさんありがとうございました。
それでは、もう一通紹介しましょう。
ラジオネーム「ソユーズ」さんから頂きました。
「私が某自動車メーカーの期間工として勤めていた頃の話です。本当は正社員として就職したかったけど、内定がもらえず就職浪人を考えましたが、親に無理言って大学まで通わせてもらって無職は嫌でしたので期間工としての進路を選びました。」
そうですよね、就職氷河期っていう言葉を最近はあまり聞かなくなりましたけど、つい一昔前までは本当に内定が無くて大変だった学生さんも多かったですよね。親御さんに気を使って、とありますが仕事をしようと決意したソユーズさん立派です!
「私が働いていた工場は勤務者用の寮がありましたが、食事は無く風呂に入って汗を流し、寝泊りするだけの独房のような部屋でした。仕事を終えて寮に戻り、同僚は夜の街へと繰り出していく連中も多かったのですが、自分は将来への不安から貯金をする毎日でした。当然夕食も安価に抑えようと、一杯四百円でお腹を満たせるならと某牛丼屋に通いつめました。
そんな日々を半年ほど過ごし、期間工の契約終了間際のある日、仕事を終え寮に戻ろうとすると、工場長から『今夜一杯いかないか』と声を掛けられました。
私はそんなにお金も持ち合わせていないので、断ろうとしたのですが断り切れず工場長と飲むことになりました。お互いのグラスにビールを注ぎ、お疲れ様ですと乾杯をしようとした瞬間、『来月から場所は変わるが正社員を募っている工場がある。半年間、期間工を見てきたが君の成長ぶりが一番秀でていて将来に期待が持てる。是非君に行ってもらいたい。どうだ?』と工場長から告げられました。まさかの展開でしたが二つ返事で正社員への道を選び、今年で勤続20年を超えました。
ソユーズさん、すごいですよ!
だって、正社員に登用してもらって、その後20年以上も一筋に会社で働き続けているんですよ。
なんかもう、私の父もそうでしたけど企業戦士って言ったら良いのかな。美談で終わらないサクセスストーリーって人の心を打ちますよね~。
あっ、まだ続きがあった。
「PS 正社員になってから程なくして会社のコーポレートマークが変わりました。もっとも、苦節を過ごした頃の某牛丼屋のマークと似たものに変わったなぁと感じるのは、私くらいなものでしょうかねぇ……」
あはは、確かにっ! 某自動車メーカーさんと某牛丼屋さんのマークって、似ていると言われれば、何となく分かるかも!?(笑)
オチまでしっかりつけてもらって、ありがとうございます。
どうでも良いけど、本日ご紹介したお二人のラジオネームですが、どっちもスペースシャトルというか宇宙船に関係のあるラジオネームですよね。スタッフチョイスなんですけど、これ何か狙ったのかな?
……さて、本日はこの曲を聴きながらお別れしたいと思います。
あっ、その前に次のキーワードをお伝えしないといけないですね。初回放送はゴーストライター騒動で、お伝えする間がなくお別れしてしまい、本当に申し訳ございませんでした。わざわざ、番組ホームページから今回のキーワードを探してメール頂いたんだと思いますが、本当にありがとうございます。
次回のキーワードは……
「お手紙」です。
お手紙というと、今やメールとかSNSの普及であんまり使われなくなったかも知れませんけど、例えば招待状とかお礼状、年賀状、学生の方だと学級通信とか、まだまだシチュエーションによっては現役でしょう。そこで次回は「お手紙」にまつわる皆様のエピソードをお待ちしております。
では、気を取り直してエンディングはこの曲です。映画アルマゲドンの主題歌でもお馴染みでしょうか。1998年全米ヒットチャートで4週連続1位を獲得、エアロスミスで「ミス・ア・シング(I DON'T WANT TO MISS A THING)」
♪♪
(苦笑)
あの、台本のさ、アルマゲドンが「アルマゲ”丼”」ってなってるんだけど……
ラジオは聴覚媒体なんだから、リスナーには理解できないって!
応援ゼロは勿論のこと、読者ゼロだとは思いますが、何卒よろしくお願い致します。