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新世界  作者: 新々
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07

 ハートのシール、わたしもつけてみようかな。でもそれだとやり過ぎかな。変だって、そう思われちゃうかな。でもそうじゃないとおそろいにならないし。他にもたくさんつけてるのかな。

 数字らしい数字がほとんど出てこない数式をノートに書き写しながら、そんなことをぼんやり考える。機械的に動くわたしの手には、立風さんと同じシャーペンが握られている。

 黄色いシャーペンなんてそんなにないだろうと思ってたけど、調べてみるとけっこうあって、探すのにはさすがに骨が折れた。結局最後はネットで買った。書き心地がいいとかそんなタレコミだったけど、正直にいって違いがよくわからなかった。書いているのが数式のせいかもしれない。

 板書も飽きてきたので、手を止めて立風さんを横目で盗み見る。

 立風さんの席はわたしのふたつ左どなりで、窓際に位置している。窓から射し込む柔らかい陽に包まれたその横顔は、文字通り風が立つような爽やかな光彩を放っていた。

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