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新世界  作者: 新々
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 それから数日後の、終業式の日。

「よう、のりすけ。どうだった?」

 成績表をぼんやり眺めていると、さっちゃんが覗き込んできた。

「すげぇ、超ど級がふたつもある」

「何それ」

 成績はAからEの五段階評価で、もちろんAが一番いい。何を見て超ど級といったのかはわからないけど、められてないことだけはなんとなくわかった。

「そっちはどうなの?」

「あたしはB級」

 見ると本当にすべてB級だった。ある意味すごい。

「ちなみに胸も同じ」

 と得意気にB級なギャグをいう。

 さすが、B級の頭はいうことが違うね。

「お前、今あたしのことバカにしただろ」

「全然してな……ったぁ!」

 しゃべっている途中でデコピンされる。

 暴力だ、とにらむと、さっちゃんはちょっと真剣な目つきで、あたしにもしてよといった。

「してって? デコピン?」

「そう。思う存分」

 ほら、と首を傾ける。

 冗談――とも思えない態度だったので、空気を読んで指を弾く。

「これでお相子な」

 ちょっとだけ嬉しそうな顔でそういった後、

「あたしは何があっても規子の親友だからな」

 といって笑った。

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