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「あ、けっこう乾いてる。これなら履けるかも」
そういってちゆちゃんはわたしの目の前で、スカートが捲れ上がっていることも太ももが露わになっていることも、だから下着が丸見えになっていることもまったく気に留めない様子で、手にしたわたしのソックスを履き始めた。
わたしの中に、ちゆちゃんが入ってくる。
迷いも躊躇いもなく、奥まで。ゆっくりと。
そして最後にソックタッチで淵を繋ぎ止めた時。
またあのぞくりとした刺激が、それもさっきとは比べものにならないくらいの強い刺激が、身体中を駆け抜けた。
反動でガクッと力が抜けてしまいそうになる。
それをすんでのところで堪えた――つもり、だったけど。でも。
「あのね、のりちゃん。今日、私ちょっと用事があって、これからもう帰んなきゃいけないの」
といって机から降りたちゆちゃんに跨られて、
「だから五分だけ。五分だけ」
といいながら太ももにお尻を乗せられて、首に手を回されて、誘うような匂いと温もりとに包み込まれて、
「抱っこして。お願い、のりちゃん」
と耳元で甘えるように囁かれた時、わたしはすっかり瓦解してしまった。




